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虫歯になりたくない、虫歯にしたくない☆その4 筑紫野市のりこキッズマム歯科医院

2017-06-07 | 筑紫野市 小児歯科
今回は前回のその3でお話ししました "気づき"についてです。

1人1人、歯の健康のための予防の仕方は違います。
虫歯があって当たり前のような"虫歯の洪水"と言われていた時代がありました。
昭和40年ぐらいを境にした、それより以前は歯を予防的に守ることが難しい時代でした。

昭和40年...と言ってもピンとこないでしょうね。
1965年です。
今から50年前、と言いかえたらウォー⁉︎昔じゃん⁉︎虫歯あっても当たり前じゃん?
と、ちょっとヒットしてもらえるでしょうか。

その頃母子保健法が制定され、母と子の健康を守るための法律が作られ、
歯科も健康のための一環として、
1歳半歯科検診、3歳歯科検診が毎年行われ、
毎年その年齢に当たるお子さんは保健所や歯科医院で歯の健康状態を無料で受けれるようになりました。

世の中の万人にとって有意義な法律です。
50年前の法律が未だに守られていて素晴らしいことです。
今では必要不可欠でしょう。
これらの歯科検診事業で守られた歯はかなりの数でしょう。

横道にそれますが、なにかにつけ法律が古いと揶揄される時代ですが、
古いから役に立たなくなった、という感覚1つで法律を全て切り捨てるような世の中ではあってほしくないと思っています。

ただ、改訂が必要な面も古い法律にはあります。
実は歯科検診的には、1歳半歯科検診は今の時代にそぐわない、少し遅いと思うのです。
これは12-3年程前から言っています。
妊婦検診の時には赤ちゃんの歯について、子供の歯についてを母親に教育しておくべきだと考えるからです。

しかし法律や制度を変えるとは大変なこと。
そうであるならばよく吟味して行う必要を感じる今日この頃の世の情勢...
法律や制度は1度決まれば、私達が死んでからも生き続ける可能性があるからです。
横道終わり。

さて、気づきについて、に戻ります。

つまり、50年前の歯科予防のやり方は母子健康保健を取ってみても、今の時代にはやや不足している部分があり、法律を鑑みるまでは行かないにしても、今までの万人向けの歯科予防の在り方は、少し不足してきている、
という見解を持っています。


万人に向け、ではなく、1人1人に向けての歯科予防の時代です。
また、1歯1歯に向けての歯科予防が行われるべき時代になってきていると言えます。

これは学術的根拠=エビデンスを求められても畑が違うためそれにはお答えできませんが、
臨床歯科医として診てきた経験上のお話です。

時に学術とはペーパー上の話のみだったりします。
ペーパーだけ見て、どこそこに書いてあったから、
というだけではむしろ根拠がなく...
5000人診てきたから気づけた、
または、
それぞれの歯科の分科学術に対して
系統だった裏付けが取れた、と言う方が近いかもしれません。

気づきを出力し、皆さんに差し出す、提示することが、私の特異な歯科医療です。
ですので、自分の歯科医院では患者さん方にそれぞれに地味にお知らせしています。

ブログでお話することはせめてもの出力拡大です。笑
次から具体的にその時代にあった歯科予防とはどのようなものかをお話しします。

"聞く" そして"人物を診る"
"歯はその後で診る"