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1才6か月歯科健診は遅い・・・10か月が適当  筑紫野市原田のりこキッズマム歯科医院

2018-05-06 | 筑紫野市 小児歯科


再びこの題材です。

以前にも1才6か月歯科健診の話をしました。
その内容は虫歯予防についてでした。
虫歯予防の点での1才6か月歯科健診は、
哺乳瓶う蝕と呼ばれる上の前歯の乳歯を予防するには
遅い、という内容です。
よろしければ、そちらもどうぞご覧下さい。

(当ブログ内検索エンジンで、
1才6カ月健診、と入れると当ブログ内を検索出来ます)

今回は離乳についてです。
私は歯科衛生士専門学校の口腔生理学の非常勤講師を勤め、口腔生理学について専任授業をしてます。
そこでは、さまざまな単元を教えていますが、
味覚、嗅覚、吸啜(きゅうてつ)、咀嚼、嚥下(えんげ)、唾液など、
食べることに関与する口腔や脳機能の基本のメカニズムも教えています。

1才6か月での健診が行われる今の状況では、実は赤ちゃんが授乳という栄養補給スタイルから「食べ始め=離乳」を行っていく段階の、大事な時期の話が抜け落ちてしまっています。

その時点ではいわゆるカミカミ期を終え、すでにパクパク期に入っているからです。

歯が生え、歯やあごを健康に保つために必要な知識を得る時期は、
カミカミ期の前、10か月ぐらいがいいのではないかと思うのです。
さらに、卒乳に向けての虫歯予防の情報を知るのも、この時期が適切だと思います。

自治体によっては10か月健診を行っていますが、歯科健診までを行っている自治体は少ないのではないでしょうか。
歯科健診がその時期に必要なのは、以前の『1才6か月健診』について書いたブログでもお話しましたが、
集団歯科健診が始まった時代と、現代の集団歯科健診は質が変わってきているからです。

以前の集団歯科健診は、”虫歯を早期に発見する”、ということに意味を持っていました。
しかし現代では、”虫歯になる歯を減らす(予防する)=ならないように心がける”ことや、
”歯やアゴをうまく育てる”、
ということのを情報を得ることが大切になっていると考えるからです。

赤ちゃんの虫歯のある、無しを確認するだけの虫歯の本数調査、虫歯罹患率の健診から、
親子で虫歯をいかに作らないか、その予防法を知らせる健診へシフトチェンジするためです。

集団歯科健診が始まった時代と現代では、ライフスタイルがかけはなれています。
家族構成も変わり兄弟姉妹は減り、核家族化したことで、従兄弟・従姉妹関係の繋がりも薄い時代になりました。
兄弟姉妹はいない一人っ子の皆さんが子育てをしていることもあるでしょう。
一人っ子どうしで結婚すれば、その生まれたお子さんにはおじさん・おばさんはいないということになります。
得られる情報は、ネット社会情報社会になり多いようで実は、「人」に関わる身近な情報を得られる頻度が大変減っています。
小さな疑問「どうしたらいい?」を出力する”はけ口”が減っているということにもなります。


10か月歯科健診があれば、もっと、卒乳の重要性、歯の生え方アゴの育て方、虫歯予防について
の情報を知り、母親(父親)が疑問点を出力できるのですが・・・自治体を動かすのは難しいものです。

そこで当院では歯科治療以外に、大切な子育て情報を発信するKidsmomsenseというグループを立ち上げます。親御さん方の疑問点も解消できたらと考えています。

赤ちゃんの歯やアゴの成長、虫歯予防ついてもっと確かな情報を持っていただこうと、
筑紫野市「筑紫野南コミュニティセンター」で講座を開設します。

直近ではこちらです。

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のりこキッズマム歯科医院(Kidsmomsense)
5月16日(水)13:00~
5月23日(水)13:00~
〇和室を確保しております。
〇1時間程度行います。

(虫歯予防の話は未就学児さん対象です。)

質問コーナーもありますので、
よろしければご参加下さい。



この講座に関して、また、
新規講座、講演、メディアのからのお問合せは・・・

のりこキッズマム歯科医院
0929268416