1年前はどうなるのか?と思ったものです。
しかしどうにかこうにか一人一人の心がけの甲斐もあり、なんとか1年予防しながら過ごせてきたな、というのが実感です。
さてこの1年間は、新型コロナウィルス感染予防という点ではそのようにうまく波乗りしてこれた1年間でしたが、その他の健康についてはどうでしょうか。
歯科用レントゲン装置を置いている関係で放射線専門雑誌に目を通すこともありますが、
その中のある医師のコラムは興味深いものでした。
日本でがんと診断される人の人数は年間約100万人だということ。
多くの皆さんが新型コロナウィルスに感染しないよう病院検診を躊躇してはいないかと推察します。
年間、がんで命を落としてしまう人の数は38万人になるとのことで、つまりコロナ禍で病院検診を躊躇すると、そのさらに数十万人が早期発見・早期治療を手放すということではないでしょうか。
がん検診は積極的に出向きましょう。
新型コロナウィルスへの恐怖を報道されていますが、こういう現場視点、別の恐怖を感じる私は同意します。
新型コロナウィルス感染症は言ってみれば、かかるかも知れないし、かからないかも知れないものです。
もちろん、かからない確率を高めるために予防は必要ですが、今できる最低限のことを行っている状況です。
それで年間数十万人の死亡ということにはなっていません。
ある程度の予防をしていても、やはり残念ながらかかってしまう場合もあります。
それはどんな感染症予防に対しても同じではないでしょうか。
しかしながら、もしがんに罹患している場合、それは現代のかなり確立されたがん検診で、高精度で発見されるもの。
こちらのほうがリアルな病気予防だと思うのです。
がんで大切な友人が早くに2人亡くなりました。
30代と40代でした。
いずれも多忙で検診に行く時間がありませんでした。
「早く検診に行けばよかった」と1人は私に告げ亡くなりました。
今でもあと一歩早く何か出来なかったかと、悔やまれてなりません。
メッセンジャーとして、早期発見・早期治療をお伝えします。
歯科の現場から言えば、う蝕(虫歯)の悪化、歯周病の原因となる歯石付着の悪化が大変見られています。
数ヶ月に1度必ず定期検診されて健康を保っていた皆さんが、ギリギリまで歯科に来られるのを躊躇されている結果です。
小さな症状で来院されると、小さな治療で済みます。
「まだ通院がかかりますか?」
「あと何回ですか?」
とよく尋ねられますが、
通院回数が多くなってしまうのは、早期発見・早期治療が出来なかったことがほとんどになります。
例えばそれは、お子さん方の歯にも同様のことが言えます。
お子さんはまた、成長との兼ね合いを抱えています。
お子さん方は毎日毎日が成長の途中です。
乳歯から永久歯に歯は生えかわろうとしています。
永久歯の卵は、顎の中に眠っていますが、
その卵もお子さんの身長が伸びるように日々成長しています。
それが成長できないほどにう蝕が重くなってしまっていたり、乳歯の生え変わりがうまくいかずに放置されている状況になると、永久歯は生えません。
永久歯が生えないと、食事のための噛む歯が無い、足りなくなるということです。
そちらのほうが心配なことです。
お子さんの一生の命のための問題です。
早めに歯科を受診して下さいね。
画像は、大濠公園・アンドローカルズさんです。
こちらのオシャレな商品、歯の成長に良いお菓子を当院に入荷予定です。どうぞお楽しみに。
そんな楽しみを持って歯科に出向き、歯科疾患の早期発見・早期治療に望んで頂きたいと考えます。