彼岸を過ぎて、「月桃」の花が咲き始めた。
散歩していると、どこからかなんとも言えない香りが
漂ってくる。
子供の頃、大人達がよく「仁丹」を口にしていた。
タバコ屋や駅の売店に売られていて、子供が
口にするようなものではなかった。
月桃の種子が仁丹の原料に用いられている。
沖縄では昔から漢方薬として、胃薬、整腸、食欲増進、
咳止めに利用されてきた。
また、月桃は沖縄の生活に欠かせない植物で、
月桃の群生地では虫が少なく草も生えにくいことから、
月桃の葉はタンスなど虫よけに使われている。
茎は繊維質が強いことから、収穫したサトウキビを
結束するのにもつかわれてきた。
この茎から紙を作っていたこともあったそうだ。
今でも専門のところに行けば、月桃の茎から作られた
「月桃紙」が売られている。
抗菌性があることから建築用の壁紙としても
利用されている。
葉、茎、花、種子すべてにおいて月桃は
沖縄の生活に密着していた。
以前は、島のあちこちでタワワに咲く月桃の花が
見られたが、生活が豊になりあまり使われなくなった。
どこからか漂ってくる独特な香りが、今では懐かしく
感じることがある。
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