沖縄の方言で「サンニン」と言う
旧暦の12月8日は、「鬼餅(ムーチー)」と呼ばれる日で、
この月桃の葉っぱにモチを包んで食べる習慣がある。
ムーチーと言うのは、餅からきている言葉。
月桃の葉には防虫効果があり、箪笥の中に入れたり昔は
床に敷いたりしたそうだ。
最近ではアレルギーの子供達が増え、この月桃の葉を
乾燥させたものを防腐剤としてシックハウスの対策に
使っている人も多いと聞く。
月桃の花は、ほのかに甘く昔は子供達のおやつ代わり
だったとオバァが教えてくれた。
口の中をさわやかにする効果があり、どの部分かは
知らないけれど、整腸剤としても使われている。
私が子供の頃、大人達は「仁丹」というものをよく
口にしていた。大人達には口臭予防のつもりだったのか
効能は知らないけれど、子供心に嫌な臭いだった
事を覚えている。
「仁丹」はこの月桃の種が原料だと聞いた事があるが、
種に口臭を防ぐ効果があることは事実だ。
葉も花もそして種も幅広く用いられる月桃。
白い花を咲かせて、そして赤い実をつける。
そうそう、その赤い実も沖縄では薬として用いられる。
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