うんたま森のキジムナー

アルバイト

サトウキビの収穫、キビ刈りが一段落したと思ったら、
次は葉タバコの収穫時期。「誰か暇な奴はいないか?」と
葉タバコ農家の知り合いから聞かれる。
人手が足らないのはダイビングショップも同じ。

全国一失業率を誇る沖縄なのに、求人の相談が多い。
下の葉っぱから順番に取っていく単純作業。
楽そうに聞こえるがなかなか忍耐を必要とする。
おそらく葉タバコの収穫が終わりにさしかかれば、
「誰か暇な奴はいないか?」と次はモズク養殖をしている
知り合いから電話があるだろう。

トウガン、カボチャ、サトウキビ、そして海に潜れるなら
モズクの収穫。アルバイトだけで、そこそこ一年、食べて
いけるのではないだろうか?

本土から移住してきて定職につかず、このようなアルバイトだけで
暮らしている人を何人か知っている。しかし、あまり長く
続いたという話を聞いたことがない。
「そういえば、あいつはどうしてる?」と聞くと、
「そういえば、最近見ないなぁ~」
という話はよくある。
ダイビングのスタッフ達も数えきれないほど今まで出会ってきた。
いつまでもスタッフでいられることも出来ないので、
早ければ1シーズン、長くても数年、今じゃ名前も思い出せない
奴達がたくさんいる。

あいつ達は今頃、どうしているのだろう。
何かの拍子にふと思い出す顔がよくある。
私もここに長く住み過ぎたかなぁ~


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