翅ボロボロの豹紋蝶。
トレードマークの褄の黒は、
ほぼ無くなっているけれど、
ツマグロヒョウモンの男の子だろう。
裏翅も確認出来たので間違いない。
黄色の地に黒い斑点の豹柄模様の蝶は、
日本では14種が見られるらしい。
どれも似たような豹柄模様で判別が難しく、
ツマグロヒョウモンや、
メスグロヒョウモンのメスのように、
オスと模様が異なれば判別しやすいけれど、
オスメスの区別も困難な種類も多い。
14種もいても、
西日本で見られる豹紋蝶の種類は、
北日本ほど多くなく、
いても、その多くが山地に分布するため、
普段、平地で見かける豹紋蝶は、
ツマグロヒョウモンばっかりだった。
それが数年前、九大の森で、
メスグロヒョウモンの女の子に出逢った。
その時の写真 👇
初めて見る蝶だったし、黒いし、
まさか豹紋蝶だなんて思わなかった。
メスグロヒョウモン、
メスがいるんだから、
オスも当然いるはず。
絶対どこかで逢っているはず。
でもたぶん遠目に見て、
「あ、ツマグロ君だね~」と、
スルーしちゃっていたに違いない。
なので、それ以降、
「ツマグロ君ね~」でスルーせず、
目を凝らして確認するように、
気を付けている(つもり・・・)。
樹の上に豹紋蝶がいた。
ツマグロ君か? それとも・・・
遠くて、良く見えないな~。
樹から降りて来てくれないと、
表翅見えないし・・・
この子も、翅が傷んでるな~。
裏翅は、ツマグロ君じゃないのは確か。
立て看板にやって来てくれた。
うん、メスグロヒョウモンのオスだと思う。
前翅の前方にある3本の黒条紋の1本が、
前縁に対して斜めなのは、
メスグロヒョウモンだけらしい。
それにしても、高い所が好きな子ね~。
なかなか下に降りて来てくれない。
でも、最後は、
手を伸ばせば届きそうな所へ来てくれた。
手を伸ばしてみた。
あと50cmぐらい、か・・・
全然、逃げる気配を見せない。
メスグロヒョウモンって、
人懐っこいのかな~?