
川のある山手の公園で、
カワセミには振られたけれど、
キセキレイには逢えた。

おめかしに余念のない女の子だった。

朝風呂直後だったのか?

アンヨを綺麗綺麗してからの~

オツム掻き掻き~!

胸元を整えて・・・

もう、お終い?

と、思いきや・・・

尾羽ブンブンで、フニッシュ。

うん、美人さんの出来上がり!
彼女が上流へ向かって行ったら・・・

まるで待ち構えていたかのように、
キセキレイ男子が現れた。

女子のおめかしタイムは長いからね。(笑)

キセキレイは男子の方が黄色が鮮やかで、
喉元が黒い。

一生懸命にアピールしているけど、
彼女、気に入ってくれるだろうか?

傍目にはまるで、
親鳥に餌をねだる雛鳥みたいに、
羽を震わせ、体を膨らませて、
女子の後を追っかけまわしていた。

それで、アピールになってんのかな~?

なんとなく、素っ気ない彼女。

スタスタと上流へと歩き出した。
諦めきれない男子は後をつけ・・・

更にアピールするも、敢え無く撃沈。

彼のこと、お気に召さなかった?
彼の子供っぽいとこが、
気に入らなかった、とか・・・(笑)



素敵なパートナーとの出逢いを求めて、
彼女は今日も入念に身だしなみを整え、
あの清流を闊歩しているんだろう。