おばVAN日記帳 ~明日は誰に逢えるかな?~

鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。

シルビア!! ~福岡市内で絶滅危惧種発見!~

2023年06月11日 22時20分30秒 | 虫さん
昨日、近所の川辺で、
準絶滅危惧種のクロツバメシジミに逢え、
気を良くして帰ろうとした時、
土手道に1頭のシジミ蝶が舞い降りた。

クロツバメ
いや、この感じはヤマトシジミだね。
ま、一応撮っておこうとカメラを向けた。
そして、モニターで確認。
やっぱりヤマトか~と、
それ以上深追いすることなく帰宅した。

帰宅して、撮って来た写真をPCへ移し、
ボツ写真の間引きなどを開始。
そして、最後のヤマトシジミの写真・・・



えっ!?
これ、ヤマトシジミじゃない!
もしかして、もしかすると、

シルビアシジミ


それから、
ネットの中の写真と見比べたりして、
シルビアシジミと確信。


シルビアシジミは、
シジミチョウ科ヒメシジミ亜科の一種。
ヤマトシジミと非常に似通っている。
各地でレッドデータブックに記載があるが、
ヤマトシジミと混同されていて
見つかっていないという可能性も高い。
主に西日本に生息し、
関東平野と紀伊半島、滋賀県、
山脈部を除く中国地方、
四国の瀬戸内海側、九州北部、
鹿児島県周辺などに生息する。
日本国内の北限は太平洋側では栃木県、
日本海側では石川県とされている。
           《 Wikipediaより 》

1877年(明治10年)に、
昆虫学者中原和郎氏により、
栃木県さくら市で発見された。
名前の由来は、
生後約8カ月で亡くなった中原氏の娘、
シルビアに因むものらしい。


で、どんなにヤマトシジミと似ているか、
そして、どこがどう違うかと言うと・・・


赤〇で囲った黒点の並び方の違いと、
黄〇の黒点が、シルビアにはないこと。


あ~、あの最後に逢ったのが、
まさか、シルビアシジミだったなんて~!


福岡県のレッドデータブックでは、
絶滅危惧Ⅱ類指定の蝶。
(環境省カテゴリーでは絶滅危惧ⅠB類 )
1950~60年代は福岡市、北九州市、
あるいはその近郊では普通種で、
南公園や能古島では多産したと言うが、
現在、福岡市内での情報は全くない。

そんな希少な蝶にバッタリ逢えるとは、
私ってラッキー!
準絶滅危惧種を探しに行って、
絶滅危惧種に逢えただなんて、
なんと言うか、棚からボタ餅?
これを逃す手はないと、今日もイソイソと・・・



昨日とほぼ同じ場所で、
1頭目はすぐに逢えた。
昨日と、同じ子かな?

でも、その後はかなり苦戦。
少し場所を移動したら、いた!


日光浴中の女の子を発見!

でも、裏翅を確認しないと、
シルビアシジミだとは言い切れない。

閉じよ~、翅!


やった~!
紛れもないシルビアシジミ





でも、ほんと、ヤマトシジミそっくり。
シルビアを知らなかったら、
完璧にスルーしているね。



この黄色い花は、
たぶんウマゴヤシの一種。

ヤマトシジミはカタバミを食うが、
シルビアシジミは、
主にミヤコグサを食草とする。
そのほかコマツナギ、ヤハズソウ、
場所によってはシロツメクサ、
ウマゴヤシなど。
          《 Wikipediaより 》



どうも、産卵しているようだった。

この福岡の地で、
増えてくれると嬉しいな。








クロツバメシジミに再会!

2023年06月11日 01時44分34秒 | 虫さん
去年、近所の川辺で出逢って、
大感激したクロツバメシジミに、
今年も逢えた!






大感激はオーバーかもしれないけど・・・




準絶滅危惧種の蝶、
そう、どこででも逢える訳じゃない。



















青い翅のシジミ蝶も素敵だけれど、
この黒い翅、そしてそこに並ぶ青い星。
シンプルなんだけれど美しい。