おばVAN日記帳 ~明日は誰に逢えるかな?~

鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。

里山の蛾たち

2023年06月09日 14時58分30秒 | 虫さん
先々週末の里山と、
先週末の山手の公園で出逢った蛾たち。






公園で数匹見かけたちっこい蛾。


初めて見た蛾で、当然お名前不明。



これだけ特徴的な模様だから、
すぐ判明するとは思うけど、
今回は、その種類を特定するのに、
決定的な部分が良く撮れていた。



牙!

これで、キバガ(牙蛾)系に絞りこめた。
 

マルハキバガ科の蛾、
スジモンキマルハキバガ
開張13~16mmだから、
この状態では、1cm弱ぐらい。

牙のアップ写真は、1枚目の個体。
3匹ほど撮ったけれど、
1枚目の個体の牙が1番長かった。
(2枚目、3枚目の個体は、
 良く見ると牙が短い。
 4枚目は、たぶん1枚目と同個体)
単なる個体差なのか?
それとも、♂♀で違うのか?
そこのところは良く分からない。


このスジモンキマルハキバガのように、
サックサクッとお名前が判ると、
すごくいいんだけど、
なかなか、そうは問屋が卸さない。






後姿だけの残念写真。
イヌビワハマキモドキか、
コウゾハマキモドキか・・・?
脚の感じは、コウゾハマキモドキ
撮るタイミングが悪いと、
こう言うことになり、苦戦する。






ウスキオエダシャク
実物はもっと黄色っぽいんだろう。
名前が、薄黄だもん。
なのに白っぽく写るもんだから、
名前調べが難航するパターン。






ヒメマダラエダシャク
この蛾には、よく似たのが多くて、
以前はかなり悩んでいた。
ユウマダラエダシャクや、
クロマダラエダシャク等々・・・

でも、ヒメマダラだけは、
すぐ分かるようになった。
判別のポイントは、
前翅のグレーの斑紋の中に、
黒いドーナッツがあること。
キタマダラエダシャクにも、
ドーナッツはあるらしいけれど、
キタマダラは九州にはいないので、
ノープロブレム。






この手の白い蛾は、苦手。
同じようなのがとても多くて・・・
とりあえず、
マエキヒメシャクかな?ということで。






あ~、コレはもう完璧にお手上げ~(笑)






また、ホシホウジャクに、
もてあそばれる日々が始まった。


これほどに、
撮りにくい蛾がいるだろうか。


夜行性ならば、気にもならないのに、
昼間、目に付く所を飛び回るもんだから、
撮るの無理!って分かっていても、
ついついカメラを向けてしまう。
結果、残念写真の量産。





さて、最後は、蛾の幼虫。
ザ・毛虫!
今回の毛虫は、かなり見た目ヤバイ奴。
見るか、見ないかは、アナタ次第・・・



では・・・





わ、ナニコレ!?

恐る恐る枝を引き寄せて覗き込んだら・・・


見るからに、ヤバそうな毛虫。


オレに触ると痛い目に遭うぜ!
と、言わんばかりのビジュアル。

薄暗くて、まともに撮れない。
毛虫だから、
どこかへ飛んで行くこともないだろう。
翌日の朝、再び確認に行った。


いた、いた!
でも、前日の毛虫とはちょっと違う。
別の個体か?


コッチが頭。
前日見た毛虫は、
イボ状の突起がオレンジ色だった。


お尻の方には、長い束毛が・・・

帰宅して調べたら、
カシワマイマイの幼虫だった。

カシワマイマイは、ドクガ科の蛾。
でも、カシワマイマイには毒はないらしい。
幼虫の見た目、こんななのにね。(笑)