鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。
パッと見た時、
ちっちゃな茶色いカエルが、
鎮座しているのか? と、思った。
よく見たら、ゾウムシのカップルだった。
それも、ノミの夫婦だ。
昆虫界では良く目にする光景ではある。
そのお背中の模様から、
ハスジカツオゾウムシと判明。
大きさは11mm前後。
菊の害虫とされている。
別の場所で、
お背中の模様が鮮明な個体を見つけた。
いや・・・ 個体じゃなかった。
脚が多すぎ~!
こう言うことデス。
こっちのカップルは、体格が対等ね。
菊の害虫って言われているけれど、
この里山では、そんなの関係ねぇ~!
産めや、増やせや、ワッショイ!状態。
この里山を訪れるまで、
あまりゾウムシに逢う機会はなかった。
そんなゾウムシの中で、
一度はお目にかかりたいと願っていたのが、
オジロアシナガゾウムシ。
あ、ワタクシ、鳥の糞ですから~、
どうぞ、お気になさらないで・・・
そんな佇まいでじっとしていたけれど・・・
私は君に逢いたかったんだ~!
見逃すはずが、ないっ!
よく、パンダみたいって、
言われているようだけれど、
この格好は、コアラみたい(笑)
何とも言えない、ヒョウキンなお顔立ち。
鼻(?)の辺りなんかは、
鳥さんのクチバシみたいにも見える。
あ、動き出した。
動いている姿は・・・
やっぱり、パンダだった~!
一度は、逢いたいな~。
そう思っていたゾウムシに逢えたのは、
先日、トリアージの末、レスキューした、
あのゾウムシの恩返しだったのかも~。
なんちゃって・・・
GWの里山の虫さんシリーズが、
やっと終わったと思ったのに、
ま~た始まってしまった~!
今回も、撮りに撮って900枚超!
昨夜のうちに、500枚程に絞り、
ファイル分けまではしたけれど、
そこでギブアップ。
前回から、20日も経っていないのに、
初めての方々に遭遇する率の高さ!
身元確認が大変・・・と、
嬉しい悲鳴を上げている。
今日は、その中でも、
特に印象的だった方をご紹介。
葉っぱの上から、
不思議な眼をした虫さんに、
じ~っと見つめられているのに気付いた。
一見、蜂のようなスタイルだけれど、
ハエだね~、この子。
葉っぱを手繰り寄せても、飛んで行かない。
あ・・・ 翅が・・・
片方の翅が、縮れて伸びきっていない。
羽化不全・・・ だろうな~。
これじゃ、飛べないはずだ。
じゃあ~、ちょっとだけ、
オバチャンと遊ぼうか・・・
指を差し出したら、
トコトコと歩いて乗って来た。
面白いお顔してるね~。
斜め45度は、ちょっと怖いかも~(笑)
お名前はすぐ判明。
ヒゲナガヒロクチバエ
ネットでいろいろ見ていたら、
ガスマスクを付けたような顔、
と表現されていた。
うん、まさにその通り!
そう珍しい虫さんではないみたいだけれど、
イマイチ情報が少ない。
あるサイトでは、
分布は本州、四国となっていたけれど、
ここ、九州だし~。
さ~て、他のお初の虫さんたちの、
身元確認を急がないとね!
またしばらくは、
虫、虫、虫・・・ と続くので、
何卒ご容赦を!
ある日、
林道の入口辺りを歩いていたら、
足元に綺麗なクロアゲハがいた。
動かずにじっとしていたので、
羽化したてなのか?と思った。
手乗りしてくれないかな~と、
指を近づけたら・・・
逃げた。
飛ばずに、地面を這いずるようにして・・・
えっ!?
飛べないの?
まだ、飛べない、なのか、
ただ、飛べないのか?
表翅の方から見たら、
前翅に穴が開いていた。
たった、と言ったら申し訳ないけれど、
このくらいの穴のせいで、飛べないのか?
尾状突起の辺りには、なんの損傷もない。
何か他にダメージを受けているのかも知れない。
可哀想だけれど、
私は、何もしてあげられない。
軍配虫と言う小さな虫がいるのは、
写真を見て知っていたけれど、
この春、初めて遭遇した!
アワダチソウグンバイ
所属は、カメムシ目。
北米原産の外来種で、
日本で確認されたのは、1999年、
兵庫県西宮市とされている。
現在は、本州、四国、九州 に分布。
まあ、見れば見るほど、不思議な虫だ。
何故にそんなにも、その小さな体を、
デコレーションする必要がある?
どのくらい小さいか?と言うと・・・
3mm前後と言われている。
米粒より、小さい。
ここからは、
おばVANの勝手な妄想劇場。
後姿が気に入って、
「ね~、彼女~、俺と付き合わな~い?」
「あら、アタシと?」
と、振り返る彼女。
「げ! 後姿は可愛かったのにな~」
と、内心思う彼。
「あ、俺、用事思い出したんで~」
春、真っ青な空から、
雲雀のさえずりが降り注いでいた。
当てずっぽうに、
パシャパシャやっていたら・・・
1枚だけ、撮れてた!
そんなに田舎に行かずとも、
雲雀の声は割とどこででも聞こえる。
でも、その姿を目にするのは、
なかなか難しい。
とんでもなく高く舞い上がって、
見えなくなってしまうし、
地上に降りたら、降りたで、
その見事な保護色で見失ってしまう。
そんな雲雀に、先月やっと逢えた。
車中泊明けの早朝。
まだ田起こし前の田んぼで、
何かが動いているのに気付いた。
え、雲雀!
こんなに近くで逢うのは初めて!
う~ん、この羽の模様、色じゃ、
遠目には、田んぼと一体化しちゃうね。
おっきな目だね~。
あ、冠羽が立った!
雲雀は、雌雄同色。
メスにも冠羽はあるけれど、
冠羽を立てることはあまりないそうだ。
と言うことは、この子はオス?
春の風物詩として、
誰もが知っている身近な野鳥、雲雀。
だけど、やはり、
都市部では、その数を減らしているらしい。