登録文化財になっているホールでの
ピアノコンサートに出演しました。
愛知県一宮市にある「墨会館」です。
ここで何回か演奏したことがあります。
墨会館は1957年に丹下健三氏により
繊維会社のイベントを行う集会室として
建てられました。65年以上前ですね。
後に繊維会社から一宮市に譲渡され、
建物は現在「尾西小信公民館」として
活用されています。
もともとコンサートホールとして
建てられた会場ではありませんが、
繊維産業が繫栄した時代を思わせる
独特の雰囲気があります。
どことなくなつかしさを感じる
暖かい雰囲気です。
当時としては、とても新しい感覚の
建物だったことでしょうね。
リハーサルの待ち時間に建物を
見学してみました。この壁ですが、
近くで見ると、こんな感じです。
建物はコンクリートでできていますが、
コンクリート面に木の木目のような
模様をつけるという、凝ったものです。
丹下先生のこだわりの部分でしょうか。
ピアノはYAMAHAの古いフルコンです。
弾きやすいピアノに思えました。
音がよく響きすぎるくらいなので
ピアノの蓋は半開にしました。
リハーサルが一人25分あったので、
すぐに響きに慣れることができました。
今日の出演者は5名です。
いわゆるピアノ名曲コンサートでした。
ショパンの雨だれのプレリュード、
リストの愛の夢、
シューマンのアベッグ変奏曲。
そんなよく知られている名曲の中、
私だけがあまりしられていない曲を
演奏しました。
ドリーブ作曲=ドホナーニ編曲の
「ナイラワルツ」を演奏しました。
あまり演奏される機会のない
演奏時間約10分の曲でしたが、
お客さまに退屈しないで最後まで
聞いてもらえたかしら。
でも、なかなかいい曲なんですよ。
なぜ、みんなこの曲弾かないのだろう?
今日はいつもよりちょっとだけ
面白く演奏できたかもしれないです。
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