歴女ピアニスト:ピアノコンサート&イベント日記

コンサートホール、社寺、博物館の歴史講座などで歴史トーク&演奏している珍し~い「歴女ピアニスト」のブログ。

ピアノコンサート印刷物出来上がりました

2021-03-18 13:05:03 | 日記
前回ブログ記事でご紹介しました
登録有形文化財になっている会場、
愛知県一宮市、墨会館でのピアノコンサート
印刷物が出来上がりました。

ピンクの花柄、春らしいデザインです。
市販のテンプレートを使った手作りです。
だれでも簡単に作れるそうです。
出来上がった印刷物、関係者にお配りしています。

3月も土曜日の午後からの小さな会場での
ミニコンサート開催しています。

次に出演するコンサートは3月20日
土曜日の午後4時15分から30分間です。

3人の出演者がロマン派のピアノ作品を演奏。
そのうち一人はショパン、もう一人はリスト、
そして私がシューマンの作品を演奏します。

司会者さんと当日の打ち合わせをしました。
お客さまには小学生もいるので、
小学生にもわかる解説をしたいとのこと…。


会場近くのケーキやさんで打ち合わせ


「”愛の夢”、”献呈”を演奏されるAさん、
この曲作ったリストっていう作曲家、
一言で言ってどんな人ですか?」

「そうですね。リストってピアノの達人、
超難しい曲を自作自演、楽々と弾きこなし、
それをみんなにアピールしていました。」

「”俺のピアノ、すごいだろ~!”
”俺って天才かも…!”」って印象に
思われがち…。実際、本人も
そう思っていたかもしれないよね。」

「そんな一面もあるのですが、
晩年は、宗教の世界に入り、神学を修め
派手なパフォーマンスとは無縁の曲も…。
宗教曲もたくさん作っています。」
そんな言葉がありました。

「シューマンの作品を演奏される
歴女ピアニストさん、シューマンって、
一言で言って、どんな印象ですか…?」

「一言で言って…。
私はシューマンはかなり”変人”だと思います。」




「ではどんなところが”変人”…?」

「ピアノ上達のため、弱い指をトレーニングしようと
自分で工夫して、変な器具を作っちゃった。」

「それでかえって手を痛め、結果的に
ピアニストの夢を絶たれてしまった…。
普通の人は、こんなことはしないでしょ。」

「今度演奏するシューマンの作品、謝肉祭の中にも
シューマンの変人的要素、いっぱいあります。」

「題名だけあって、実際は演奏しない
”スフィンクス”という曲もあります。
普通の人はそんなことしないです。」

「また普通、”ドイツ風ワルツ”と訳される
”ワルツ・アルマンド”という曲なのですが、
”アルマンド”という曲は、古くからある舞曲で
4拍子のものなのです。」

「3拍子のアルマンドなんて…!
”ワルツ・アルマンド”なんてありえない…!
シューマンがイメージで作り上げた、
まったく架空のシロモノです。
私の先生が力説していました。」

「そして極め付きは…!
クライマックスの行進曲です。
3拍子の行進曲なんてありえない…!
どうやって行進するのだろうか…?」

「これらはシューマンの心の中だけにある
架空のものです。シューマン、変人です。
でも、その”変人”ぶり、面白いです。」

さて、”変人”シューマンの魅力を
どうやって上手に皆様にお伝えするか…!
コンサートまで追求していきたいです。








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