気の広場

気の世界あれこれ・・・
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母 ・・・163. : 傷口を想う ・・・ 挫折 ・ 敗北感から

2011-01-03 08:00:57 | Weblog
傷ついた小鳥をみながら 人間はいろいろ解釈が下せます。


闘いに敗れた弱者

生存競争の脱落者

独りで立ちあがれない弱虫

あわれむべきもの ・・・
 
  見方によって どんなうけとり方もできる。



一羽の鳥を前に 子どもを教育するにしても

敗者のみじめさを語り 強くなれとはげまし

人生は競争だ 勝ちぬけと 弱者否定

  強者復活の教訓をたれることもできます。


・・・ それが父です。



母は反対です。


傷ついた可哀想な鳥

病み 苦しむものの痛みをかかえた者

誰かの手助けを求めている弱い存在

ふだんはきっと のびのびと生きていたにちがいない頑張り屋

いとおしい
 
  かばってあげなくてはならない子どものようなもの


・・・ そうした見方をする。



そして

小鳥を傷つけた強い

  猛々(たけだけ)しい鳥や心なき人間を憎みます。


子どもと手当てしながらも

人間には成功と失敗があり

  挫折や敗北感を味わうことのほうが多いのだ

  ・・・ と教え


人生は 他人を押しのけてまで生きようとするものではない

人々をおしつつみ 愛しあいながら生きてゆくものだ

強い者が つねに正しい人とはいえないことを

  ・・・ 教えます。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・162. : 傷口を想う ・・・ 傷ついた小雀 

2011-01-03 06:32:24 | Weblog
いまでも 私の家の庭には よく傷ついたすずめや小鳥がやってきて

  水を飲んだり 木の実をついばんだりしています。



むかし 息子はそうした小鳥を発見すると

  あわてて母親を呼びにゆく。


あるとき 羽がとれそうになり

  黒い血をみせている小雀が 庭の土にうずくまっていた。


母と子は 忍びよるように近づくと

  小さな毛布の上に寝かせ 手当てをしてやった。


「大丈夫かな 母さん」

「三日間はていねいに介抱してあげなくては」

  二人は声をひそめて

  傷口に水を含んだ綿をおしあてたり 薬を塗ったりしていました。





* 2010.11  東ブータンで






正月のうんちく★ お正月料理☆ おせち料理 5.たたきごぼう

2011-01-03 04:49:02 | Weblog
「たたきごぼう」(敲き牛蒡)



黒い牛蒡は

豊年のときに飛んでくるといわれる黒い瑞鳥を示し

  ・・・ 豊年と一年の息災を願います。

     *瑞鳥(ずいちょう): めでたい鳥。鶴や鳳凰の類。


黒豆と同じく 黒を聖なる色とするのは 道教の影響である。



たたきごぼうは
 
  植物繊維が豊富で ご馳走ばかりで疲れた胃腸を癒し

  ・・・「毒出し」になります。





* 2010.11  東ブータンで





正月のうんちく★ お正月料理☆ おせち料理 4.ごまめ

2011-01-03 04:48:02 | Weblog
「ごまめ」(五万米)



片口鰯(かたくちいわし)の干したものを

  炒って 甘辛く煮つめたものです。



むかし 天皇家の財政が窮乏したとき

献立表に尾頭付きとあるので

  値段の安いごまめを食卓に飾ったことから

  ・・・ 祝いの膳に加えるようになったといわれています。



また ごまめは「田作り」ともいわれ

田植えの際に肥料にしたところ 米が五万俵もとれたので

  ・・・ 五万米と書くようになったとか。



今年の「豊作を祈る」意味がこめられています。


まめは 健全の意の連想から

  ・・・ 「家内安全」の祈りもふくまれています。



もちろん ごまめはカルシュウムの宝庫です。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・161. : 子の気持を知る ・・・ 「微視的」な愛 ・ 細心

2011-01-03 04:47:13 | Weblog
母の細心は 子どもを生むだけで成るものではありません。


「育てる」こと

生きものを大事に 個性的に扱うこと

  ・・・ そこに母心は はぐくまれるのです。



いったい自分が なぜ「母」となるまで成長しえたのか

生母は どんな気くばりをして育ててくれたのか

  それを想えば ・・・

こまやかな 細部をみわけてくれる母の「微視的」な愛の重要性が

  ・・・ ひしひしと分かってくるのではないでしょうか。




* 2010.11  東ブータンで