気の広場

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  日常雑感あれこれ・・・

母 ・・・169. : 傷口を想う ・・・ 溺愛された子

2011-01-04 09:30:44 | Weblog
近代教育の普及と教育の機会均等は

子どもが父の職業を継がず

  父よりも高い知的職業につける自由を与えています。


ですから

母が子に その「出世」を求めれば求めるほど

  反射的に子どもは父の低い職業を「恥じ」

  父の生活や信念を否定し ・・・ 蔑むようになるわけです。



溺愛を受けなかった子は

  父を正当に評価し

  母にも距離をおいて学び

  ときにはあまりのも慣れ慣れしい母の態度に

    ・・・ 反発すらいだくものです。


人前で

「この子は小さいときガニ股で

  後姿をみてもすぐわかったんですよ」とか

「泣き虫だけど気がやさしくて」などと母にいわれ ・・・

  照れくさそうに甘えを漂わせている青年は

  ・・・ 溺愛された子ですし


  むっとして「やめなさいよ」とカットする子は

  ・・・ 母の愛に溺れてこなかった子です。


どちらが
 
  母心の尊さを身につけ 柔和心を自らの内部に育てたか
 
  ・・・ いうまでもなく 溺愛されなかった子どもです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・168. : 傷口を想う ・・・ 溺愛の結果

2011-01-04 08:00:31 | Weblog
母の柔和な保護感情が一歩でもゆきすぎると

  子どもは母に溺れ 母もまた舐めるように可愛がる。


もともと母と子との間には

  「捧げる愛」と「奪う愛」とが早くから育ってくるので

  ・・・ どうしても溺愛に流れこみやすい。



精神分析医は

母と子の愛情関係は恋愛と同じく性的であり

だから

母が息子を溺愛すると 子どもは他の女性を愛せなくなる

  ・・・ とさえいいます。


事実 母と強く密着した子は 父と真正面からとりくめず

  要求したいことがあっても母を通じてとりなして貰ったり

  ・・・ 父を憎み うとんずる傾向が強い。


また 母は母で 子を愛するあまり

  子を手放そうせず その将来に期待していい学校に入れ

  ・・・ 父以上の地位をえて欲しいと願う。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・167. : 傷口を想う ・・・ 溺愛   

2011-01-04 06:30:37 | Weblog
ルース・ベネディクトは『菊と刀』(第十二章「子は学ぶ」)で

日本の家庭では 子どもが歩けるようになると

「あぶない」 「いけない」 「きたない」の三語のの訓戒を使い

  また「からかい」によって子の心に恐怖心を培(つちか)う

  ・・・ といっています。


つまり 「訓戒」で子をかばいつづけて社会化や自立を遅らせ

「××ちゃんはもうオッパイのまないのよ えらいわねえ
 
  ボクちゃんはまだ赤ちゃん? だれかにやっちゃいましょうか」

  ・・・ といった「からかい」で嘲笑しつつ 母を恐がらせる。



子どもは警戒心と恐怖心で一層母に密着し

  母は子を溺愛するようになる ・・・ というのです。




* 2010.11  東ブータンで





正月のうんちく★ 言葉☆ ごまめの歯ぎしり

2011-01-04 06:00:12 | Weblog
「ごまめ」(鱓 五万米 古女)


◎ ごまめの歯軋り(はぎしり)

  : 力のない者が やたらいきりたつこと。


* 議員バッチをつけた連中に 多いですなぁ~



◎ ごまめの魚交(ととまじ)

  : つまらない者が 不相応にすぐれた人の間にまじること。

    雑魚(ざこ)の魚交じり。


* 永田町 国会議事堂の中に 多いですなぁ~

  いや まじるにも ・・・ すぐれた人がいませんかぁ~

                雑魚ばかりですからなぁ~




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・166. : 傷口を想う ・・・ 母心

2011-01-04 05:13:04 | Weblog
「勝った」と叫ぶ子に

  勝利の手段に卑劣さはなかったかと問うのは

  ・・・ 父です。


敗れたほうに怪我人や呪いの心は残らなかったか

  まっさきに聞くのが ・・・ 母です。


勇猛な兵士を讃えるのが父ならば

  傷病兵のところへかけつけるのが ・・・ 母です。



この母心が政治に欠けているとき その社会は不幸です。



かつての ・・・ 日本の中国侵略が人道に反していたのは

  勝つことと 相手を「負かす」ことだけに熱心で

中国の傷ついた人々や焼土にたいして

  ・・・ 柔和な母心をもたなかったからです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・165. : 傷口を想う ・・・ 柔和心

2011-01-04 05:12:01 | Weblog
人間の歴史を闘争のくり返しとみたてる父性に

  母は 身震いするようなおぞましさを想う。



母は 「怨心平等(おんしんびょうどう)」の気持

  人と人が たがいに手を握りあう 情愛(なさけ)を大切にする。



男性が 友をいたわり 弱者を扶(たす)け 病人を思う心は

  ・・・ 母が つちかってくれるのです。



反戦や平和の願いは

  傷つき 打ちのめされた人々や

  両親を喪ったみなし児への涙と

  「力」をふるう軍事暴力への憎しみによって

    ・・・ 燃えあがります。


そのヒューマンな心は

  母が幼いころから養ってくれた柔和心の尊さによって

    ・・・ はぐくまれているのです。




* 2010.11  東ブータンで






母 ・・・164. : 傷口を想う ・・・ 人道的なやさしさ 

2011-01-04 05:11:29 | Weblog
たった一羽の傷つける小鳥からも

  父と母は 別々の教訓をみちびき出す。


父は 戦闘の結果 ・・・ 和平を求めます。

母は 血をみない ・・・ 平和を愛します。


父は 血をみて ・・・ 殺気立ち

母は 顔をそむけて ・・・ 争いを呪う。



母の人間性には

  人道的なやさしさが いつもうずいているのです。




* 2010.11  東ブータンで