気の広場

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  日常雑感あれこれ・・・

母 ・・・206. : 「毎」という文字 ・・・ 無力な子ども  

2011-01-11 08:00:43 | Weblog
子どもだけを放ったらかしておけば 間もなく死んでしまいます。



老母と暮らしていた一歳半の子が

  アパートで飢え死にした事件がありました。

老母が脳卒中で死んだため

その子は

  食物を手に入れることができず死んでしまったのです。



あるいは

うつ伏せに寝かされたまま

母親が買物に出かけ 留守中に窒息死した例があります。


一人で寝返りさえうてないのです。



ネズミや犬にかじられて殺された赤ちゃんもあります。



どれもこれも

人間の子の無力さを残酷なまでに物語っています。



この憐れな人類の子を保護し

環境への適応力をたくわえさせながら

  育ててゆくのが ・・・ 親の仕事です。


子どもは 親 とくに母の力で

  一日一日と歩き 食べ 生きる能力を身につけます。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・205. : 「毎」という文字 ・・・ 教えさとす

2011-01-11 06:00:18 | Weblog
人間は 一度や二度いってきかせてみても

耳に入るかも知れないが

  ・・・ 肚や胸の底にまでしみわたらない。


だから いわれたことが実行できない。


決まりきった文句をくり返すことで

  ・・・ やっと習性になり 実践できるようになる。



子どもを育て

後輩を指導してみれば ・・・

この不休のくり返しが

  いかに人間教育に必要か しみじみと分かります。



なんのためにくり返すかといえば ・・・ 教え さとすためです。

「毓」(そだ)て 「誨」(さと)すためです。



人間の子どもは 昆虫や他の哺乳動物とちがって

  きわめて無力な存在です。


生きるための本能が発達していないので

生まれてから相当の年月を経ても

  自分の力で環境に適応することができません。


危険が近づいても 逃げることを知らないし

飢えを感じても それを満たす方法を知らない。


肉体の内部に生まれつきの知恵をそなえていないのです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・204. : 「毎」という文字 ・・・ くり返し

2011-01-11 05:23:01 | Weblog
母の仕事はくり返しの連続です。

しかも「毎日」休むことなくつづいています。


母には日曜日もありません。

休日でも食事をつくる。

日曜日でも天気だと洗濯し ふとんを干す。


それこそ母は「毎」そのものです。

不休です。



そして

母は この同じくり返しによって子どもを育ててゆく。


訓育は ・・・ くり返しによってのみ成功するものです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・203. : 「毎」という文字 ・・・ 母の字をふくんで

2011-01-11 05:22:02 | Weblog
「毎」という文字関係した字は ・・・

ほとんどが

「くり返す」「そだてる」「反省させる」「やしなう」

  ・・・ という母心に通じています。

しかも 「母」の字をふくんで構成されています。



「父」という文字は

もともと人間が立って棒をふりあげている形から

  生まれたものだといわれていますが

「母」には

  腰をおちつけた受容性を感じさせるものがあります。



「毎」という「くり返す」人間のいとなみが

  「母」に支えられて出来上がっていることは

この文字に

  母性の意味がこめられているのではないでしょうか。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・202. : 「毎」という文字 ・・・ 海 悔 誨 毓

2011-01-11 05:21:02 | Weblog
「毎」という字を眺めると そこに「母」の字が入っています。


なぜ 「いつでも」とか 「つねづね」とか

  あるいは「いつもいつも」という文字が

  ・・・ 「母」から構成されているのでしょうか。


考えてみれば 大変意味深いものをもっています。


「海」もそうです。

「悔(かい)」 「誨(かい)」 みな「母」が入っている。



「海」は 広く大きな大地に 水を満々とたたえている。


どんな細い小道にも流れ込んでいくゆくが

  少しも減った様子はがない。


「不増不滅」で「不変」です。


しかも

波は くり返しくり返し岸辺は押しよせひき返す。



「悔」は 「くやみ」反省する意味の文字です。

人間幾つになっても「くり返す」失敗の反省をいいあてた字です。



「誨」は 「おしえさとす」ことです。


「母誨」という言葉もあります。

母が教えさとすことをいいます。

子どもが一人前になるまでは

  「おしえさとす」母の力で守られている。



「毓(いく)」という難しい文字もある。

「育」と同じ意味で「育てる」ということです。



「毒」という字は人に嫌われますが

これには「やしなう」「そだてる」という意味もあります。




* 2010.11  東ブータンで





正月のうんちく★ きんぴらごぼう

2011-01-11 05:20:20 | Weblog
私には ・・・ 楽しみにしているブログがあります。


それは

長男7歳  長女4歳  次女2歳  優しいご主人

賢いお母さんが

  ・・・ ほのぼの家族のその日を綴るブログです。


今朝の話題は

早起きをして海岸まで日の出を観にでかけたおはなしで

持参した手作り朝食に

笑顔ほころぶ子どもさんたちのようすが

  ・・・ 目に浮かぶようです。


その朝食メニューに 「きんぴら」とありましたので

またまた ちょっぴり「うんちく」を書くことにいたします。



「きんぴらごぼう」は

  足柄山の金太郎に由来する料理です。


「きんぴら」とは

  金太郎(のちの坂田金時)の息子の金平(公平)のこと。


親ゆずりの体力無双のヒーローだった ・・・ という伝説から

「金平浄瑠璃(きんぴらじょうるり)」という物語が生まれ

人形浄瑠璃や歌舞伎となって

  江戸時代の初期に大ヒットしたそうです。



きんぴらは 「強い」の代名詞。


江戸時代時代には

おてんば娘を 「きんぴら娘」

意地悪婆さんを 「きんぴらばばあ」といったとか。


コンペイトウも

甘みが強いことから 「金平糖」と書き

   「きんひら(きんぴら)糖」と呼んでいたとか。



固いこぼうを 甘辛く味付けし

唐辛子なども振りかけた料理には

  「強い」イメージがあったのでしょう。


昔は ごぼうは薬用で

「 中気(ちゅうき) 胃病 腫れ物 咳 胸痛などを治し

  精力を増進させる 」 といわれていました。



実際に 食物繊維の多いごぼうには

コレステロールやさまざまな発ガン物質を排出させる

  ・・・ 「毒消し」効果があります。




* 2010.11  東ブータンで