気の広場

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母 ・・・210. : 聞かれて答える ・・・ 敬愛されない母 

2011-01-12 06:00:31 | Weblog
現代のように情報があふれ

知識が人間の値打ちを決めているような社会になると

  お母さんまでが 知的自慢をするようになる。



満足に家庭を整えることのできない女性が

口先だけで母や妻の在り方や

あるいは

子どもの教育について唾をとばし 説教し しゃべりたがる。


聞かれもしないのに意見を吐こうと学校にでかけ

茶の間で子どもに議論をいどむ。


そして 多言 多弁が女性の進歩 母の成長だと思い込む。


つまり

非凡さを売り込むわけです。

平凡をきらい えらがりたがるのです。


その典型が ・・・ 女性評論家という一群の人びとです。



真実 子に喜ばれる母とは

  この逆のタイプの女性ではないでしょうか。


どのような卓抜な見識をもっていても

  母という立場にある以上は ・・・

むしろ「教わろう」という受身の姿勢で子どもに向かいあい

平々凡々たる人間でいようとする母ほど

  ・・・ 敬愛するされるのではないでしょうか。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・213. : 聞かれて答える ・・・ 平凡の偉大さを知る人

2011-01-12 05:52:17 | Weblog
母は 自然性を尊ぶ人です。


母は 非凡より平凡に生きようと願う人です。



平凡の偉大さを知るということは 人間として大変な収穫です。


法然上人や親鸞上人は「凡夫」という自覚に達するために

  ひじょうに苦しみ 努力しました。


人間はなかなか
 
  人に教わろうとか

  自分の知識は全く無価値だなどという気持にはなれないものです。


それだけに

母が子に教わり

  知識を捨てて凡々たる人生を歩もうとすることは

  ・・・ 最上の人間の悟りともいえるのです。



あるがままの母

知識をひけらかさぬ負ける母

問われて答えるお母さん

  ・・・ それこそが母心の輝きといえましょうね。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・209. : 「毎」という文字 ・・・ 不休・不断の大海

2011-01-12 05:08:02 | Weblog
不休心のない母は 子どもを育てることはむずかしい。



ときどき欠航する船や飛行機に安心できないように

思いつきで断続的な母心で育てられたのでは

  ・・・ 子どもは母に信頼感をいだけない。


いつも変わらずくり返すから ・・・ 信頼できるのです。



他所行(よそゆき)のお母さんも

  ・・・ 子どもは好きでしょう。


しかし
 
もっと好きなのは

「ふだん着」の 自信をもって同一反語する母のほうが

  ・・・ ずっと好きなのです。



大人になって思い出す母にイメージとは

たいてい 不休・不断の大海のよう母の姿です。



母心は 「毎」という文字に生きていることは

  ・・・ 忘れてはなりません。

それがもっとも自然な母と子のかかわりかたです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・208. : 「毎」という文字 ・・・ 「毎」を実行している人

2011-01-12 05:07:01 | Weblog
母は 「毎」という文字を身をもって実行している人です。


その母が家に いつも居なければ

  くり返されるコトバは聞けません。

安居し いつも居てくれるから

  あのうるさいきまり文句が聞けるのです。


手を洗え

戸をしめろ

いただきます といいなさい

駆けるな

急ぐな

慌てるな ・・・
 
その母の細心な忠告が

  やがて 自分が母となったとき

  どんなに大切な子育ての基本となっているか

  ・・・ しみじみと分かるものです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・207. : 「毎」という文字 ・・・ 同じことをくり返してくれる人

2011-01-12 05:05:59 | Weblog
子どもに生きる知恵を与える母

  その母の仕事は ほとんどくり返しのつみ重ねです。



「危ないわよ。これにさわるとアッチッチ ね

  分かった? アッチッチよ」

母が それを何度もくり返すと ・・・

子どもは ストーブのそばにいって

「アッチッチね アッチッチね」と指さし

  ・・・ 「危険性」を学ぶ。


小学生になっても

「ウンコは? 鼻紙は? ハンカチは? 持った?

  車に気をつけてよ。 先生のお話をよく聞いて」

  ・・・ と 母にこまごまといいきかされる。


高校生・大学生になっても変わりません。

電気は消したか ストーブの火はとめたか
 
  くどいくらい 倦(う)まず休まず

  ・・・ 同じコトバをくり返している。


子どもにとっては うるさいことでしょうね。

しかし

母にこうしたくり返しと根気のいい「不休の心」がなければ

  ・・・ 事実 子どもは育たないのです。



「ママはいつも同じことばかりいう」 子どもは口をとがらせる。


そうでしょう。

母は 同じことをくり返してくれるありがたい人なのです。

愛情がなければ ・・・ そんな面倒なことはしません。




* 2010.11  東ブータンで