気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

母 ・・・175. : 家庭をととのえる心 ・・・ 多少の不足感

2011-01-05 13:30:46 | Weblog
母は 多少の不足感をもって

  やりくりしている暮らし向きが ・・・ 好きなのです。


自分の工夫力が発揮できるからです。


物を大事にする毎日が

子どもを困難さに耐える心を育てる ・・・ と思うからです。


母は 物の洪水に流されて

  個々の生命に目をくばる心を奪われたくないのです。

それが奪われたら 衣食住の色と柄も消えてしまいます。



爪の垢ほどの些細なものを

  丹念にやりくりしてこそ ・・・ 母心は満たされるのです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・174. : 家庭をととのえる心 ・・・ やりくり

2011-01-05 12:00:24 | Weblog
贈答品一つ例にとっても

  母心というものの微妙さが分かります。



家事のすべては

この母の堅実な気魄(きはく)とねばりで

  ・・・ つつがなく運ぶのです。


やりくりもそうです。

うれしい つつましい贈答品はやりくりの対象になります。



家庭の在庫品を

  あれこれやりくりするのは 母の楽しみの一つです。


物があるのはよい。

しかし そこに程よさが欲しいと願うのは

  けっしてわがままとはいえません。


過剰な物質は 家庭を壊してしまう。


・・・ 母は 本能的にその危険を知るのです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・173. : 家庭をととのえる心 ・・・ 相手を思う心

2011-01-05 10:30:57 | Weblog
母は 自分で物を選び 買い 贈る人です。

  どの品がどんな意味をもっているか分かります。

  虚礼か誠心かみわけることもできます。

だから
 
  形式よりも心づかいにうれしさを感じとるのです。



私も お中元やお歳暮をある限った小数の方に贈りますが

一番いやなのは

いただく必要のない人から贈られ

  また手数をかけて別の品を送ることです。

いやなので 家内にまかせます。

そんなとき 家内は同額の品をぱっと選んで贈ってしまう。


ところが

家族の快気祝いなどを贈るときは 二日から三日もかかる。

まず

  プランを立て

  実地に下見分をし

  店を選び ・・・ そして 品ものを決定する。


根気とねばりのいる仕事です。

相手のことを考えると ・・・

風呂敷でも送ってすませよう などと簡単に割り切れません。



こうした母親の相手を思う心は

家庭をととのえ

  支えつづけた努力が育てあげたものなのです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・172. : 家庭をととのえる心 ・・・ 贈答品

2011-01-05 09:00:57 | Weblog
台所に役立ついただき物を母親は歓迎します。


しかし

相手方を考えない大量能率主義の贈答品は

  贈り贈られるものの心までも破壊してしまうし

  ・・・ 母はそれを嫌います。


もともと 贈物というものは

庭先の花一輪に心をこめて贈ることで成り立つ性質のものです。


甘露煮が好きだ それ送れ! という贈答心理には

贈られる先の家庭を

  個別的に吟味する心が喪われています。


母は ・・・ そうした形式的な贈答心理を好まないのです。



人間同士のきずなは 大切しなければなりません。

けれども

虚飾に富んだ 家庭の個性を無視したやり方は

  かえって 人間関係をうつろなものにします。


母は ・・・
 
  贈られる物よりも

    その裏にひそむ心のほうを大事にしたいのです。




* 2010.11  東ブータンで





正月のうんちく★ 言葉☆ 梅に鶯(うぐいす)

2011-01-05 06:50:08 | Weblog
鶯は 春告鳥(はるつげどり)ともいわれ

春に先立って鳴く声は 梅の一輪とともに

  ・・・ さわやかな明るい春を告げます。



梅に寄るうぐいすは

実は 梅にたかる赤ダニ(赤蜱)を食べにくるので

  風流味は全くないが ・・・

春にことよせた声と香のとりあわせは ・・・ 見事です。


時鳥(ほととぎす 不如帰 杜鵑)が

  鶯の巣に卵を生み落として

    子どもを鶯に育てさせることは

こうのとりと比べて ・・・ いかにも面白いですね。




* 2010.11  東ブータンで






正月のうんちく★ 言葉☆ 松に鶴(つる)

2011-01-05 06:09:32 | Weblog
鶴は 端正な姿から神秘的な鳥 吉祥の鳥と考えられ

  亀とともに長寿と健康のシンボルとされています。



鶴は 松に巣をつくったり とまったりはしない。


よく目にする「松に鶴」の絵柄は

実は 鸛(こうのとり)の誤認である ・・・ とのこと。



こうのとりは よく鶴と間違えられが

  足が赤く 頭頂部は赤くない。


こうのとりは
 
  松に巣をつくり

  夫婦愛が強く

  夫婦交代して卵を抱いて温めて子を産み

  子の教育にも 愛情豊かであることから ・・・

「赤ん坊はこうのとりが運んでくる」

  という話ができあがった ・・・ ものらしい。



こうのとりが 長寿吉祥の鶴に似ていることから ・・・

誤って 「松に鶴」として

  ともにめでたいものを

    とり合わせてしまった ・・・ らしいのです。




* 2010.11  東ブータンで





正月のうんちく★ 習慣☆ お年玉

2011-01-05 05:12:13 | Weblog
正月には年神様を迎えます。


人々は 年神様に供え物をした代わりに

  年神様から魂を与えられ

それを身体の内におさめることによって

  ・・・ 生きる証しとしました。


年玉は 年魂であり

年頭にあたって

  今年精一杯生きる活力を生み出す手形

  ・・・ であったようです。



年神様によって家長に与えられた魂という年玉が

親から子へ あるいは 主人から使用人へと

  与えられるように習慣が変わっていき ・・・

現在では

金銭や物品として正月に贈られるものを

  お年玉というようになったのだそうです。



私たちは

おせち料理を食べ お年玉を与え またはもらうと

  ・・・ なんとなく正月気分になります。


しかし

私たちは 神のことなどほとんど意識しておらず

元旦にしても

  単なる時間の推移としてとらえているにすぎません。


昔は

そこで一つ年をとったといって

  感慨にふけることもあったでしょうが ・・・

現在では

正月休みは ・・・ 連休の一つになりさがってしまったようです。



ときとして

高額のお年玉が

  小額のお年玉より ・・・ 豊かだとはかぎらないものです。

むしろ ・・・ 魂(心)が貧しいことが多いようですね。


物は 豊かになりました。

しかし

心は 貧しくなりました ・・・ では寂しい。




* 2010.11  東ブータンで






母 ・・・171. : 傷口を想う ・・・ 母心の微妙な力

2011-01-05 05:11:04 | Weblog
母心は微妙な力をもっています。



小鳥をいたわるやさしさを子に与えつつ

これを他人へひろげてゆく広さと深さも

  ・・・ 教えねばなりません。


溺れず 密着せず 父心とバランスをとりながら

傷口を想う素朴な愛の心を子にそそいでゆく

  ・・・ のが 母心なのです。



母心はきっと 羽の折れた小鳥をいたわりながら

  母鳥と同じような保護感情にかられていたのでしょうね。









母 ・・・170. : 傷口を想う ・・・ エゴイストになりがち

2011-01-05 05:10:00 | Weblog
幼少のころ母を喪った人に

  柔和な静けさがあり 抱擁力や美的感覚が備わっているのは

  ・・・ 母心の純粋さにたえず憧れ

            母を敬愛しているからです。


いつまでも母子一体でいた青年は

  自分の傷口をなめてもらうことばかりに眼を向ける

  ・・・ エゴイストになりがちです。




* 2010.11  東ブータンで