認知症の大多数、90%以上を占めるのが「アルツハイマー型認知症」です。アルツハイマー型認知症は、主に60歳以降の高齢者を対象に発病するので、晩発型(老年性)アルツハイマー病とも言います。
皆さんが普段お目にかかるのは、殆どが、このタイプの認知症なのです。 アルツハイマー型認知症は、60代より70代、70代より80代、80代より90代と、高齢になるほど発病する人の割合が多くなっていきます(年代別の発生頻度は、「N-27」で詳説します)。高齢化率が30%を超えるような町や村、高齢化率がそれほど高くない市や町でもお年寄りが大勢住んでいる地域では、認知症の症状を示すお年寄りの姿をよく見かけるようになります。
生まれつき特定の遺伝子を持つ人にしか発病してこない狭義の若年性「アルツハイマー病」と老年性の「アルツハイマー型認知症」とをまとめてアルツハイマー病と呼ぶ人がいますが、以前の報告でも説明したように、両者は全く性質が違いますので注意してください。
これから先、このブログでは、「アルツハイマー型認知症」に的を絞って、「発病のメカニズム」、「重症度別の回復法」、「適切な介護の仕方」及び「予防法」等について、分かりやすく、説明していきます。その鍵は、症状をもたらす原因である「脳の働き具合」と「それを測る物指し」とにあります。
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