○ 20年も30年もある「第二の人生」をどう生きるのか
我が国に於ける「アルツハイマー型認知症」の年齢別の発症率を、私達がこれまでに蓄積してきたデータから推測すると、後述するような数字になります。世の中で騒がれ、認知症の専門家達が取り上げる「アルツハイマー型認知症」を発病している人達の現在の人数、或いは今後の予測値には、「大ボケ」の段階の人達だけしかカウントされていないのです。「小ボケ」と「中ボケ」とを併せた人数は「大ボケ」の人数の4倍にもなるのに、認知症だとは気づかれないで、見落とされているのです。
一昔、或いは、二昔前というか、私達が幼児だった頃は、「人生70古来希」とか言われていて、60歳代のうちにたいていの人はお迎えが来てくれたので、認知症を発病する人達の数は、今と比べると比較にならない程、絶対数自体が極めて少なかったのです。超高齢化社会を謳歌している現在では、誰でもが90歳近くまで生きるのです。それが、「アルツハイマー型認知症」の発病者数を劇的に増加させている第一の要因なのです{加齢による「前頭葉」(前頭前野のことを言うものとする。以下、同じ)の老化が発病の第一の要件}。
60歳で定年退職して第二の人生に入るとしたら、第二の人生が30年もある、このことを言い換えると「身体が持つ」ことになるのです。一番の問題は、「脳」が持つかどうかにあるのです。
日が暮れて ナイナイ尽くし 今日もまた
昔の仕事 今ぞ恋しき (3) By kinukototadao
「仕事」というテーマに追われることがない第二の人生では、趣味や遊びや人付き合いや運動、或いは何らかの社会活動に自ら積極的に「テーマ」を見つけ出していかない限り、毎日が休業日なのです。「時間はあり余るほどあるのに、することがない」状況になるのです。することがなくて、誰からも指示やら要求やら命令とやらが来なくて、「暇を持て余すうちに、居眠りが始まる」のです。みなさん誰でも物忘れが頻繁に起きてくるようになると、それなりに気にするし、人によっては認知症を疑うことさえあります。ところが、居眠りを頻繁にするようになっていても、誰もそのことをそれほど気にはしないのです。「春眠暁を覚えず」という季節ならまだしも、夏場であろうが、秋口であろうが、例年にもまして寒いこの冬であろうが、季節にかかわらず、状況にかかわらず、居眠りするようになるのです。これを脳のメカニズムから説明すると、脳全体の司令塔である「前頭葉」の3本柱の意欲や注意の集中力や注意の分配力の機能の出番が極端に少ない生活が続いていることの反映なのです。
そうしたあなたの状況を、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」を含む脳の働き方のメカニズムという視点からもう少し詳しく説明しておきましょう。
「第二の人生」に入っていったお年寄りは、60歳代以降の高齢者と呼ばれる年代になってから、「アルツハイマー型認知症」(晩発型アルツハイマー病)を発病する人の割合が、年齢が上がるにつれて、どんどん増加していきます。発病する人の割合を示す数値は、定年退職などで「第二の人生」が始まったばかりの60歳代に12%もの高い割合を示していて(厚生労働省が300万人と言っているのは、末期段階の大ボケだけの人数です。ここに示す%の数値は、小ボケ、中ボケ及び大ボケの数の総計です。以下、同じ。)、70歳代に30%、80歳代に50%、90歳代に75%、加齢の極まりの100歳代には97%というように、年をとるにつれて、どんどん増加していくのが特徴なのです。
そもそも「第二の人生」に入っているということは、普通は60歳を超えた「高齢者」と呼ばれる年齢になっているということなので、「加齢による前頭葉の正常老化の問題」(私たちが定義する「アルツハイマー型認知症」発病の「第一の要件」)を誰でもが抱えているのです。
それでは、高齢者は誰でも「アルツハイマー型認知症」を発病するのかと言うとそうではありません。70歳代のお年寄りの30%が「アルツハイマー型認知症」になるのに対して(上述のように、この数値は、「小ボケ」、「中ボケ]及び「大ボケ」の全てを含むことに注意してください。)、80歳代になっても50%のお年寄りは「アルツハイマー型認知症」にならないで、それなりに「社会生活」を楽しむ生活を送ることができているのです。「アルツハイマー型認知症」になるかならないか、その差はどこからくるのか、このブログを読んでおられる方はもうお分かりでしょう。
○ 脳の使い方としての日々の「生活習慣」が決めて
「アルツハイマー型認知症」を発病するお年寄りは、「カクシャク老人」と呼ばれる人達の生活振りとは対照的な生活振りを送っているのが特徴なのです。その特徴的な生活振り(「生活習慣」)とは、「時間はたっぷり有るのに、することがない毎日」を送っていることなのです。ただボンヤリと暮らすだけの毎日、言い換えると、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標もない、何らかの社会活動に参加する機会もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」を毎日送っているのです(私たちが定義する「アルツハイマー型認知症」発病の「第二の要件」)。第二の人生に入っていったお年寄りの中で、とりわけ「アルツハイマー型認知症」を発病するお年よりは、日々の脳の使い方という視点から見た「生活習慣」に問題があるのです。脳の使い方としての「生活習慣」に問題があるということは、言い換えれば、脳の司令塔の「前頭葉」(三頭建ての馬車の「御者」)の使い方に問題があるということなのです。「アルツハイマー型認知症」になるか、ならないか、その差は、毎日の「前頭葉の使い方の差」、毎日の生活の中で「前頭葉の出番がどの程度あるのか、ないのか」にあるのだということを、第二の人生を送っているお年寄りは、深く心に刻んで欲しいのです。
意識的に何かをしようとする時、自分の置かれている状況を判断して、テーマとその内容を企画し、その実施結果をシミュレーションした上で、どのような内容の行為をどのように実行するのかを最終的に選択し、実行の意思決定をするのが「前頭葉」の働きです。ナイナイ尽くしの「単調な毎日」では、前頭葉の出番が少なすぎて、働く場面が足りないということなのです。働く場面が足りない(使われる場面が余りにも少な過ぎる)ので、「前頭葉」が廃用性の機能低下(退化)を起こしてしまうのです。明日からと言わず今日のうちに、この点に焦点を当てて、日々の過ごし方をチェックしてみて欲しいのです。「前頭葉」が不十分にしか使われないことで起きてくる「廃用性の機能低下」は、下図に示すように、小ボケ、中ボケ、大ボケと症状が進むにつれて、直線的ではなくて、放物線を描く衰え方を示していて、加速度的に衰えてくるのです。
注)「廃用性の機能低下」とは、或る器官を不十分にしか使わないことが一定期間継続すると、そのことが原因で当該器官の機能が障害されることを言います。廃用症候群による機能障害は、膝の筋肉のような肉体的なものだけではなくて、精神的なものにも起きるのです。これまでのブログの説明でお分かりのように、「アルツハイマー型認知症」(認知症全体の90%以上を占めている)は、廃用症候群に属する「生活習慣病」であるというのが私たちの主張です。専門家たちが主張しているような、脳の委縮や、アミロイド・ベータや、タウ・タンパクの作用が原因で起きてくる病気ではないのです。
早起きは三文の得になりますが、「居眠り」は一文にもならないばかりか、あなたが恐れている、あの「アルツハイマー型認知症」を発病する近道に入り込んでいることの証だということを夢々忘れないでいただきたいのです。先日もどこかのテレビ局が、アルツハイマー病の予防というテーマで(正しくは、「アルツハイマー型認知症」の予防と言うべきなのですが、この局は、アルツハイマー病と「アルツハイマー型認知症」との本質的な差異を知らずに混同して、両者をまとめて「アルツハイマー病」と呼ぶのです。)、予防或いは治療のための「薬」の開発研究をしている研究機関の現況を伝えていました。基本的には、アミロイドベータ説の考えに与していて、アミロイド・ベータを脳内から排出することが治療や予防に役立つとの考えのようでした。
ところが残念なことに、アミロイドベータを脳内から排出する薬が開発されたところで、「アルツハイマー型認知症」を治したり、或いはその発病を予防することはできないのです。なぜなら、一定量以上のアミロイドベータが脳内に蓄積していることと「アルツハイマー型認知症」の発病との間に因果関係が存在しないからです。つまりは、アミロイドベータが「アルツハイマー型認知症」を発病させている原因(真犯人)ではないからです。
誰でもが80歳や90歳まで生きるのが当たり前の長寿社会、第二の人生が20年も30年もある「超高齢化社会」では、「脳の健康」と言う視点、言い換えると脳の使い方と言う視点からの「生活習慣」が極めて重要なテーマとなるのです。世間で認知症の専門家と言われる人達から、「原因も分からないし、治すこともできない病気」と言われてきた「アルツハイマー型認知症」と言う病気は、脳の使い方としての「生活習慣」が「発病」を左右し且つ「回復」を左右する「生活習慣病」だからです。 生き甲斐となるものもなく、楽しめる趣味もなく、熱中している遊びもなく、これといった交友もなく、身体を動かすことにも興味がなく、目標として掲げるものも何一つない、言わば「ナイナイ尽くしの」単調な生活、そうした日々の生活振りが、どうやら第二の人生でのあなたの「生活習慣」だと言うのですね。
時間はたっぷりあるのにすることがない毎日、ただぼんやりと暮らすだけの「単調な生活」が日々繰り返されていて、そうした日々の脳の使い方が継続している生活だと言うのですね。そんな毎日を過ごしていたのでは、使われる機会が極端に少なくなった「前頭葉」が居眠りをして、「前頭葉」の「老化」が日々加速していくことになるのです。「高齢者」の皆さんが、日常生活面で体験していて分かり易い例で言えば、「脚」の筋肉の「廃用性萎縮」による機能低下、あれと同じことが脳の司令塔の「前頭葉」で起きてくるのです。
ナイナイ尽くしの「単調な生活」が継続する中で、「前頭葉」が日々老化を加速させていって、廃用性の加速度的な機能低下(使われる機会が極端に少ないことによって、機能が異常なレベルに加速度的に衰えて行くこと)を起こしてくるその先にあなたを待っているのが、高齢者のあなたやあなたの周りの家族が一番恐れている、あの「アルツハイマー型認知症」という病気なのです。あなたの住んでいる市町村(或いは、住んでいる地域)の高齢化率が30%をすでに超えているなら、あなたの周りに、「アルツハイマー型認知症」のお年寄りの姿を日常的に見かけるようになっているはずです。「身体はもつのに、脳がもたない」、これが世界に先駆けて「超高齢化社会」を実現している我が国が抱える大きく、且つ重大な「社会問題」なのです。
上の図は、「前頭葉」によるコントロールの下で協働しながら働く「脳の働き」の衰え方を、「二段階方式」に基づく「神経心理機能テスト」を使って調べた結果を示しています。「社会生活」が支障なくできていた脳の働きが、ナイナイ尽くしの単調な生活の継続により老化が加速されることで、正常な老化の域を超えて「異常な機能レベル」に加速度的に脳の機能が衰えていくとき、「衰え方の順序がある」のです。「社会生活」に支障が出てきて、「家庭生活」に支障が出てきて、「セルフケア」に支障が出てくる原因である「脳の機能の衰え方に順序がある」こと及び脳の機能の衰えの段階ごとに「特有の症状がある」ことが分かるのです。
脳全体の司令塔の役割をしている「前頭葉」が先に衰えていきます。次いで、「前頭葉」と相互に情報のやり取りをしている「左脳」と「右脳」が、そして最後に「運動の脳」が衰えていくのです。
さらにもうひとつ重要なことがあります。前頭葉の働きが衰えてきて「異常なレベル」になっている人達、言い換えると「アルツハイマー型認知症」の症状を示している人達は、脳の働き具合とそれに対応した特有な症状のレベルから区分すると、軽いほうから「小ボケ」(社会生活に支障)、「中ボケ」(家庭生活に支障)、「大ボケ」(セルフケアに支障)の「三つの段階」に区分されるのです。早期の段階の「小ボケ」と「中ボケ」は回復可能なのですが、末期段階の「大ボケ」の段階になると回復させることが困難になるのです。
ここから先は、「一芸を極める」ことを目標にした具体的な事例の紹介です。但し、字数がとても多いので、臨時掲載のブログで4回に分けて、紹介します。
追記:この方は、古希を迎えた昨年の春にゴルフを始められて、(運動神経が特別良いという訳でもないのですが)、今はでコンスタントに「100切り」が出来ています。
その一部をちらっと紹介しておきましょう。
初心者向け ゴルフスイングの手引き By一芸を究めんと欲する男 01.01.2014
Ⅰ.グリップの完成 (形の要点とその手順)
1.左手グリップのセット
)フェース面を目標方向にスクエアにセットしたとき、クラブのグリップ部が在る場所が「左内股股関節部の前」に来るその場所と位置に左手グリップ位置がくるようセットする。
)人差し指の指先から数えた(以下同じ)第二関節と第三関節の境界線を真下方向から
グリップにあてがい第三関節の腹(主)と第二関節の腹(従)とでしっかりとグリップする;
)小指の第三関節の付け根ラインと感情線との間の平原の部位の指の付け根寄りの場所にグリップの横腹を圧しつけ:小指の第三関節が真下側からグリップし包み込むのを確認する。
)グリップの左上斜面部を感情線が斜め60度の方向から押さえつけ巻きつき;次いで
)V字の谷間をきちんと閉じた親指の腹の部分がグリップのセンター右側上半分の部位と合体すること(この親指の腹が、トップで下側からシャフトを支えることになる)。
(上方からの:)のこの抑え込みがないと;インパクト時に左手首部が伸びてしまい;フェース面が開いたり/逆に、ロフトが立ったりするので;この「抑え込み」を確認する。
)最後に左手の小指と)の部位とをシャフトに柔らかくしっとりとした感じに巻き付け左手3本指部でグリップ全体を包むように握る。3本指の中でも特に、小指の握りが重要。
※アドレス時及びトップの折り返し時又はインパクト時に:左手手3本指のグリップが
弱い(緩い)と;インパクトで左手首部が延びてハンド・ダウンの形状となり;フェース面のロフトが立ってしまうことになる(ボールが上がらないか、トップ君のボールが出る)。
)ウッド、アイアンに拘わらずグリップの握りは全て、「薬指/小指の面が目標に対して;スクエア」になる程度に;「僅かにフックグリップ」とすること。全体として:「フィンガー・グリップ」とし、ウッドもアイアンも基本的には同じグリップの仕方とすること。
( 左手首部甲側の形状固定&左前腕部と親指との手首部の形状を僅かに凹形状にセット。
( 下側の左手2本指(小指・薬指)と上側の感情線とでグリップの根元部側を包むようにしっかりと;グリップし;親指と人差し指の谷間の付け根部全体をきちんと閉じた状態で;親指の腹部がシャフトの中央線の右上半分の部に右上側から張り付くように抑える(この時、親指は:必ず全体を縮める形の「ショート・サム」とする)こと。
( アドレス時に必ず左手首部の「甲側を凹形状及び親指側手首ラインをわずかに凹状」にセットすること:手首部親指側の形状が凸形状( ハンド・アップ)だと:フェース面の
セットがフックフェースになり;且つテークで「左肩」の回り込みが浅くなる)。この場合、
アドレスの前傾姿勢を取った時、肩の力を抜いて左腕を垂らしたときに形成される左手首の形状(甲側の角度/親指側の角度)のままに手首部をセットすることが不可欠の条件となる。
※左手グリップの強さの加減は:左手だけでグリップした時;その片手だけでヘッドを自由に操れる程度に、3本指部でしっかりとグリップできていることが目安となる。
2.右手グリップのセット
) 薬指と中指の2本の指のみで且つ第三関節の付け根(掌寄り)の溝の部分を;シャフトの横腹に合わせ:2本の指全体をグリップ部に巻き付け手握り;親指の谷間と「鈎状形状にした(地面に水平)」人差し指の第二関節部とで;安定させた形を作ること。
) 人差し指は、必ず鈎状(ピストルの引き金形状)にすること。人差し指の第二関節が地面に対して水平な状態で;「鍵状の第二関節部全体」が下方側から形でシャフトを支えること。
※①グリップした左手の親指を;右手中指/薬指と右掌とで包み込み、しっかりとグリップした後で;右手人差し指の第二関節部を鈎状にして、下側からグリップを下支えする。
)カギ状にした人差し指部の第三関節の延長線は:必ず「右目と正対」していること。
) 最後に;親指と人差し指の谷間を閉じて密着させ、鈎状にした人差し指の第一関節部の腹に対し;親指の腹を手前で密着させる(この場合、親指は必ず人差し指の手前にくること)。
( 親指の先をグリップのセンターラインより少し左にはずさないと、グリップ部に乗った親指の腹が自由に効いて;インパクト時にフェース面が狂い左右に振れることになる。
(1アドレス時のフェース面の向きは;目標ラインにスクエア/orほんの僅かに開くこと。
(2 右脇の閉じは絶対条件であるが;脇に挟んだタオルが落ちない程度の柔らかさを保つ。
(3 右脇を閉じ右肘を位置固定した状態で:「右腕の前腕部位だけ」をテークで使用する。
(4 両足を蟹股形状に構え;膝の内側ラインに力を張り;背中を大きく反らせて;臀部を後方に突きだす姿勢を基本とし;両膝及び上体の前傾角度を十分に深く構えることが重要。
(5 下半身は;テークでは右膝部の内側ラインがD/Sでは左膝部の内側ラインが軸となる。
Ⅱ.アドレスの構え方と姿勢の要点(膝/下半身/上半身/ボールとの位置)
1.下半身のセット
)両膝頭を結ぶ線が両足親指の腹を結ぶ線と重なるよう;両膝を深く前屈させること。
( 上体を必ず深く前傾させ:尻の上で背中を反らせることでバランスを取る。アドレス
したとき、足指の腹が地面をグリップし;右股関節の上に上体が乗っているのを感じる。
)その上で、顎を引き、胸を張り、懐を深く構えた上体を十分に深く前傾させる。
)次いで、両膝の間隔を十分に拡げ:両足太腿の間を(蟹股感覚)に拡げて形状固定し、膝部に力を張って、背中を深く反らせて、尻部を突き出し;下半身を安定させること。
)右足の内側(親指の腹-土踏まず-膝の内側‐股関節部内側)をテークの軸足として;右膝の前傾角度を固定すると共に;左右の内股股関節部を拡げて蟹股形状として;右足内側ラインに力を張るよう固定した上で;「土踏まず」の中央部に重心を載せて;土踏まず部と親指部とが地面をしっかりグリップし:テーク中盤以降上体が股関節部上で捻転すること。
)臀部を突き出し;背中を大きく弓状に反らせ;頭は前垂れること(.とのバランス上)。
)フェース面の中央部がボールに接する位置でフェース面を目標に対しスクエアor僅かに開いてセットした時;グリップ部が左内股の付け根部前に来る位置に手首部をセットする。
(アイアンのフェース面を目標方向に合わせるとき;フェースの背中のラインで合わせること(この時、フェースのエッジのラインは、ほんの僅かだが目標方向にオープンとなる)。
)下半身(内股ライン及び右膝の蟹股形状)の形成が、正しいスイングの前提条件となるので、テークの開始に先立って、親指の腹部と土踏まずの底部とで地面を強くグリップする。
( 右足ラインの内側( 親指の腹‐右足の土踏まずの底部内側‐右膝の内側‐右内股部 )に
力を張り全体を一体化させた右股関節部の内側部に上体が乗って;左肩が回り込んでいく。
( テーク中に、右膝の前傾角度/形状が不変であること(伸びないこと)が絶対の条件。
2.スタンスの幅の取り方とボールの位置
ドライバーのみ肩幅より足の幅分広くして、5~9I/3W~7Wは肩幅と同じに、その他は肩幅より足の幅分狭くスタンス幅をとること((クラブに見合ったスタンス幅とする)。
)ドライバーは、左膝頭の線上に;3W~Uは、左くるぶしのボール1個分右側線上に;
)7Iはヘッド/PWはボールをスタンスの中央線上にセットし、僅かにオープンスタンス。
※(これより右に寄ると:フェースの面が立つ分;左へのヒッカケ球が出ることになる)
3.グリップの位置(身体との距離)と上体の前傾
)リーディングエッジを水平にして;フェース面を目標ライン上のポイントにスクエアにセットする。このときの各番手のシャフトのグリップ部の端が決める位置がグリップの位置但し、「右脇」を閉じ/右腕上腕部位の中央部を右乳房に触れさせ状態で;右肘が身体から
1G離れた位置に右肘部をセットすること(スイング平面の安定のために極めて重要)。
(背腰部を弓状に反らせ/両膝を僅かに曲げ/股関節部から上体を前傾させ:右股関節内股部から右膝内側を経由して右足親指の腹部に至るライン全体に力を張って全体を一体化する。
※このとき、両足先、両腰、両肩、両肘のラインは目標方向に平行(スクエア)であること。
Ⅲ.両腕のセットの仕方と要点
1.左腕(皿部)のセット
)左腕のラインは、左肘の「皿部」を天に正対させ、左腕全体を直線状にセットする;
( 肩/肘/手首のラインに弾力を保ちつつ直線状にセットすること(左腕ラインは;左手首部甲側を形状固定し(「腕を垂らした時に形成される自身の自然な角度):小指部でしっかりとグリップし;全体を一体化させ;柔軟さを保ちつつも、全体を直線形状に保つ上で必要最小限度に力を張り/保つ)ことが;「スムーズなテーク・バック」のために極めて重要な要件。
)左手首甲側を形状固定した上で:小指を含む3本指部でしっかりとグリップし全体を一体化させ;
柔軟さを保ちつつ、全体を直線形状に保ち:その状態で:左手首部のコックによりテークを始動し;右脇を閉じて;身体から1G離れた位置に右肘V字部先端部を位置固定した右腕ラインに対し左肘/小指部位を身体の外方向に押し出す動作が「左手首部の足早なコック」を推進しつつ;コックに随伴する右肘V字の畳み込み動作とによりヘッドが先行する形で;シャフトをシャフト平面に沿って;中盤以降急速に立ち上げていくために;必要且つ不可欠の条件となる(ここに記述した内容こそが、正しい「テークの絶対的条件」)。
)次に、左手首甲側の薬指・中指が作る面を目標にスクエアにしたまま/人差し指と親指との間のV字の谷間の先端が眉間の中心を指すまで僅かにストロング仕様にセットして:(僅かにストロング仕様が入った「スクエア・グリップ」が基本):
)左脇奥部を柔らかく形の上で閉じて(柔らかさを保ち、力を入れないこと);最後に;
)左手首部甲側を目標ラインにスクエアにした上で、力を張り手首部の形状を固定する。
※1 左手首部親指のラインが、小指部を強く絞めた状態で「僅かに凹形状」が絶対の条件(セット時の角度/形状は、腕を垂らした時に自然に形成されるあなた自身の角度である)。
※2左手小指を含む3本指部でシャフトをしっかりとグリップした左手甲部を目標にスクエアに構え:
鈎状にした右手人差し指の第二関節の腹で下側から支え/右手甲部もスクエアにセットする。
2.右腕(肘部)のセット
)「右腕ライン」は:皿部を天に向けた後で;右肘部を体内/下方側に僅かに「くの字」に折った後;「くの字」部に僅かに力を保って形状固定し(右肘の「くの字」形状の固定):
右腕上腕部位を右乳房の上から宛てて;「右脇部」を脇の奥部で形の上で閉じて;最後に、「右肘V字の先端部」を必ず身体から1G(1グリップ)離して;『其の位置を固定する』ことがスイング平面を安定させる上で、極めて重要(右脇の閉めと右肘V字部の位置固定及び右手首/シャフト形状の形状固定(※1)が「右腕の3大要件」)。
※1シャフトを握った右手首部の甲側の角度及び親指側の角度を固定することを言う。
※2テーク中もD/S中もインパクト直前も常にこの「右手首/シャフト形状の形状固定」は必須の要件であり、インパクト直後の手首の返しで初めて甲側の角度が変化していくだけであり;その間は「右肘V字」の畳み込み/或いは開きを使うだけであることに注意すること。
テーク中やD/S中に右手首/シャフト形状が変化すると:クラブのロフトの角度が変化する
ことになるので(ロフトが立ったり寝たりすること)注意すること。
※3テーク中もD/S中も常にこの右腕部位を短い状態で(右腕上腕部位を乳房に触れさせて
且つ右肘部を位置固定したままで):使用することが、常に目いっぱい伸ばした状態で使用する左腕の使い方との重要な相違点である(このことを理解し、体得することが重要)。
※4インパクト・スイングにおいても右腕は:右脇を閉じたままで;右肘をヒンジとして
スイングする;所謂「短い右腕の使い方」(右腕の前腕部位のみを使う用法)が絶対条件。
)テーク中に右肘が外方向に離れていき;右脇が緩んで開くと;左肩の十分な回り込みが阻害され/シャフトが寝るためにトップでフェース面が開くこととなり;D/Sでは手打ちが起きて;右足体重でインパクト・スイングに入る結果、スライス・ボールが出ることとなる。
(右肘のV字部位を体から1G離れた位置に位置固定することにより:テークの始動で手首部を含む左腕ラインがいきなりインサイドに引かれるのを防止できる(右手首が右膝前に来るまでは、左手首部は目標ラインとスクエアなライン上を移行する事が絶対条件となる)。
※1テークのスタート直後からいきなりインサイドに引かれると、シャフトが寝て、左手甲部のローリングの原因となる。
※2アドレス時にセットした各クラブごとのシャフトの傾きが形成する面をシャフト平面と言い;全てのクラブのテークバックで;このシャフト平面に沿って(シャフトがシャフト平面をナゾルように)立ち上がっていくことが;絶対の要件であり、テークの序盤開始時から強くこのことを意識することが大切。
)「右脇」の奥を形の上で閉じ::右脇と右肘とを結ぶライン(「右上腕の固定軸」)が、常に;「身体にできるだけ近い位置」を固定キープすることが「左肩の十分な回り込み」を確保しつつ;シャフトが身体の内側に入っていくのを防止する上で重要なポイントとなる。
)右肘V字の先端は、「右脇の奥部」を形の上で閉じた状態で:身体から1G離れた位置にテーク中常に位置固定されていて;V字の先端部がヒンジとなって、右前腕部位が右肘のV字を畳み込んでいくことと同時に①左肩の十分な回り込みと②左手首の深いコックを達成していくことがテークの要点となる(この項、極めて重要)。
※右脇の奥を閉じた状態で右肘を位置固定し;位置固定した右肘皿部に対して右前腕部位を回転させていくことになる(右肘皿部がテーク中の右腕前腕部位に対する回転軸となる)。この時、右手首部(シャフトと右手首部との関係形状)を形状固定することが重要な要点。
)アドレス姿勢では:左肩/脇部が右肩/脇部より僅かに手前に在り;両肩を結ぶ線が目標方向/(又は目標方向より僅か左方向を指すこと):左脇が柔らかく閉じ;左脇下側部が乳房の左斜め上半分に接していて;右脇が形の上で閉じて;右腕上腕部位が右乳房を斜め上方向から圧して;右肘部位皿部が身体から1G離れた位置で;キチンと位置固定されていること。
(アドレス時;右肘皿部の表面部は、左腕の太さのラインの下側から1/2から1/3の位置に在ること(真横から見た時、左腕の下側から1/2~1/3の部分に右腕が肘の部位で重なる)。
注)本著作物(このブログB-03に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。
エイジングライフ研究所のHP(ここを「クリック」してください。
脳機能からみた認知症の見わけ方(IEでないとうまく表示されません)
手引書の内容の更なる開示は、次回以降のこのブログで臨時掲載号として、 行う予定です。乞う、ご期待。