認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

 これって、なに? 性格なの、それとも?  (B-41)

2015-07-28 | アルツハイマー型認知症の初期症状なの

 

    

 

 南箱根ダイヤランドの我が家に通うようになってはや1か月が過ぎました。月日が経つのって速いものと、今更ながら驚くのです。昨日というか、こちらに通うようになってから初めて、お巡りさんが家庭訪問(訪問調査)に見えました。いろいろ話していて、伊豆高原が本宅で、こちらの家は仕事場という話をしていた際、伊豆高原のことについてそのお巡りさんが余りに詳しいので驚いて聞いてみたら、以前伊豆高原の派出所に勤務していたことがある方だったのです。

「何かのご縁ですね」って笑って言ったら、それがご縁で、こちらの状況をいろいろ詳しく話してくださったのです。空き巣の類は全く起きていないこと、事件も事故も起きていないこと。その中でひとつだけ面白い話が有ったのです。花を勝手に盗っていくお年寄りがいるので、その点だけは注意してくださいと、笑いながらおっしゃるのです。花を勝手に切り取っていくだけでなく、プランターごと持って行ってしまうお年寄りもいるということだったのです。それって、(特殊例外的な人格の持ち主の場合を除き)脳の働きが正常なお年寄りのすることではないのです。

 お酒を飲んでもいないのに、道路を車で逆走するお年寄り、あるいは、後続車両を列にして従えながら、時速30Km弱の速度で、道路のセンター寄りをノロノロ平気で運転するお年寄り(これは、実は、廃用性の機能低下により,「前頭葉」の三本柱の機能である「注意分配機能」が異常なレベルに衰えてきていることが直接の原因となっていて、周りの状況に「注意を分配」することができていないだけなのです。周りと同じくらいのスピードで走ると道路の左端がちゃんと認知できなくて怖いので、センター側に寄って、且つノロノロの速度で走るのが精一杯なのです。サイドミラーに気を配る余裕なんて、まったく無いのです。)、そんなお年寄りは決まって、「二段階方式」を活用して脳の機能レベルを判定してみれば、「前頭葉」の機能レベルがもはや正常域には無い(異常なレベルに衰えてきている)ことがわかるのです。「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルが、私たちの区分でいう「軽度認知症」(小ボケ)の段階の人達が示す症状なのです(ここを「クリック」してください)。

 

さて「南箱根ダイヤランド」と言うこの別荘地は、私がこれまでに聞いていた数字とは違って、建屋が2500戸もあって、そのうち定住世帯が1000世帯あって、その大半は高齢者世帯だということなのです。ムべなるかな。認知症の専門家たちは、重度の記憶障害の症状並びに失語、失認または失行の症状のいづれかが確認されないと、「アルツハイマー型認知症」の発病とは認めないのですが、そうした症状が確認されるのは、私たちの区分でいう「重度認知症」(大ボケ)の段階でもさらに後半の段階にならないと確認されない(発現してこない)極めて重い段階の症状を診断基準にしているということなのです。そのため、せっかく見つけても手遅れで意味がない、つまり「治せないという結果」になっているのです。

      

 

実は、「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症にはもっと軽い段階、脳のリハビリによって容易に治すことができる「軽度認知症」(小ボケ)の段階及び脳のリハビリによって治すことが未だ可能な「中等度認知症」(中ボケ)の段階があるのに、診断基準の重大な誤りによって(「診断基準」として余りにも重い症状を規定し、その確認を要求している)、本当の意味での「早期の段階」を医師達が見落としているだけなのです。私たちがこれまでに集積してきた脳機能データは、「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であって、発病自体を「予防」することもできるし、早期の段階で見つけさえすれば「治す」こともできるということを示しているのです(ここを「クリック」してください)。

 周りの実態をよく観察してみてください。60歳を超える年齢のお年寄り(発病の「第一の要件」)が、何かをキッカケとして生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」を日々続けていると(発病の「第二の要件」:すなわち「前頭葉」の出番が極端に少ない生活、言い換えると脳の使い方としての「生活習慣」)、廃用性の機能低下が加速度的に進行してきて、「前頭葉」を含む脳全体の異常な機能低下をきたすことにより、「アルツハイマー型認知症」の症状が発現してくることになるのです。30~50歳代の若い年齢の人達が、ナイナイ尽くしの単調な生活を日々継続していても、「アルツハイマー型認知症」を発病することには絶対にならないのです。一部の学者達が、未だに発病との間の因果関係さえ立証できないままに、主張している「アミロイドベータの蓄積」が発病の直接の原因ではないと言うことをここに指摘し、問題提起しておきたいのです。


    

そして、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が継続される生活習慣の下で、症状がさらに進行していくことになるのです。回復させうる可能性と言う視点からそれを私たちが区分しているのが、三段階に区分される症状群なのです。その最初の段階が「軽度認知症」(小ボケ)であり、この段階で見つけることが出来れば、「脳のリハビリ」により、容易に正常な脳の機能状態に回復させることが出来るのです。次いで、「中等度認知症」(中ボケ)の段階があり、この段階で見つけることが出来れば、「脳のリハビリ」により、正常な脳の機能状態に回復させることが未だ可能なのです。最後の段階、末期の段階が「重度認知症」(大ボケ)の段階であり、この段階で見つけていたのでは手遅れ、治すことが出来ないのです。ついでのことに指摘しておくと、「DSMー4」(下記参照)が診断の「第二の要件」として規定している失語、失認失行と言った症状は、「大ボケ」の段階でも更に後半にならないと発現してくることが無い症状、私たちの客観的な指標で示すと、30点満点のMMSの得点が一桁の得点にならないと発現してこない極めて重い症状、言い換えると「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルが極めて低い異常なレベルになっていて初めて発現する症状なのです。このレベルにまで脳の機能が衰えてきていると、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」は殆ど働かなくなっているのです。その上、「前頭葉」の手足となって働く「左脳」、「右脳」及び「運動の脳」までもが極めて僅かにしか働かなくなっている機能状態(機能レベル)に在るということなのです。

「アルツハイマー型認知症と言うタイプの認知症は、治すことが出来ない」とされているのは、医師達が、重大な誤ちに気づかないで、それを要件として規定している米国精神医学会が定める「DSMー4」という「アルツハイマー型認知症」の診断基準を盲信していて、「見つけている段階が遅すぎる」だけなのです。「アルツハイマー型認知症」と言えども、ごく普通の病気と同じ、早期発見と早期治療が肝心なのです。権威に盲従していて、治すことが不可能となる末期の段階の症状を基準にして診断している医療現場にこそ問題があるのです。何時まで、こんな話をし続ければいいというのでしょうか。あー、嘆かわしや。

 

     

〇 「アルツハイマー型認知症」に効く薬が開発される可能性は、未来永劫、無いのです

私たちが、生きた人間の「前頭葉」を含む脳全体の働き具合(「脳の機能レベル」)とそれに厳密に対応した認知症の「症状」並びにテスト実施前6年間の脳の使い方としての「生活歴」に着目して、「二段階方式」を活用して集積してきた14689例にも上る精緻な「脳機能データ」の解析結果は、「アルツハイマー型認知症」の本質は、「前頭葉」を含む脳全体の出番が極端に少ない「生活習慣」に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下を「原因」とする病気であることを示しているのです。

自分なりに生き甲斐や目標がある生活を送る生活が日々継続されている「生活習慣」(此処では、脳の使い方としての生活習慣を言います)の下では、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルは緩やかにしか低下していかないのです(「前頭葉」を含む脳機能の「正常老化」)。こうした生活習慣を維持しているお年寄りの場合は、身体が持つ限り脳が持つことになるのです。生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない生活の繰り返し、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が日々継続する生活習慣のお年寄りの場合は、且つその場合に限って、「前頭葉」を含む脳全体の機能が加速度的で異常な機能低下を進行させていくことになる結果として、「アルツハイマー型認知症」を発病することになるのです。「アルツハイマー型認知症」は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルのアウトプットそれ自体が、認知症の症状(回復の可能性と言う視点から言うと、「三段階」に区分される症状)となって現れてくるだけなのです。アミロイドベータの蓄積量が症状の発現及び症状の進行具合(重症度)を左右している訳ではないのです。更に付言しておくと、廃用性のものであるからこそ、「脳のリハビリ」が「アルツハイマー型認知症」を治すための唯一無二の方法となるのであって、「治したり、或いは症状の進行を和らげる」効能を有する薬が開発される可能性は、未来永劫無いと私たちは考えているのです(ここを「クリック」してください)。


    

脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」は、自己の体験に基づいて後天的に形成してきた「評価の物差し」と「記憶の倉庫」を駆使しつつ、 手足となる「左脳」、「右脳」及び「運動の脳」と協働しつつ、自分が置かれている状況を理解し、考察し、判断し、状況判断に沿って「テーマ」を発想し、テーマを実行する「目的」と実行する「内容」を企画し、計画し、更には、実行結果を洞察し、推測し、ケース・シミュレーションした上で、必要な「修正」を加えて、最終的に何をどのように実行するかを「決定」し、手足となる脳の各部(左脳、右脳及び運動の脳)に実行の指令を出す、これが私たち人間だけに特有である「意識的な世界」での脳の働き方のパターンなのです。

従って、意識的な世界を支配しコントロールしていて、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の働き具合(機能レベル)が廃用性の機能低下により次第に衰えていくにしたがって、そのアウトプットだけでなくて、それに先行する各工程自体も、衰えていく「前頭葉」の機能レベルを直接的に反映したものとなり、且つ最終的には、「前頭葉」の機能障害のレベルに直接リンクした結果をアウトプットした「症状」となって発現してくる機能構造になっているのです。

 此処に参考までに、私たちが三段階に区分する、「アルツハイマー型認知症」の症状を提示しておきます(ここを「クリック」してください)。「小ボケ」及び「中ボケ」段階の症状は勿論のこと、末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階の症状も全て、廃用性の機能低下に起因する「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを直接反映した症状となって発現してきているのです。上述した「前頭葉」を含む脳全体の機能構造及び「大ボケレベル」での脳全体の機能レベルとに照らして「大ボケ」段階で発現する「大ボケ」に特有の症状を子細に考察してみるとき、「記憶の障害」が第一義的な症状ではないことに、専門家ではない皆さんでも、気づかれることと思うのです。

 「大ボケ」レベルになってくると、たとえ「大ボケ」の初期の段階であろうとも、肝心の「前頭葉」自体が殆ど機能しなくなっている上に、コミュニケーションに不可欠の「左脳」も僅かにしか働かなくなってきていて、コントロール機能が失われた状態での感情を中核とした「右脳」の働きが主役となっており、それを運動の脳が補佐しているという状態に過ぎないのです。たとえ何かの言動が有ろうとも、「今の季節が何時なのかはおろか、今が昼なのか夜なのかの区別もつかない脳の機能レベルにあるのだ」という認識を回りの人達が持つべきなのです。「前頭葉」が殆ど機能しえなくなっている脳機能レベルのお年寄りに対し、「人格」を問題にした発言をすることは、脳の機能を知らない人達のすることなのです。「アルツハイマー型認知症」のお年寄りの症状を理解するには、或いは適切な対応の仕方(介護の在り方)を検討する上では、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルと言う視点が不可欠となるのです。


    

 

 南箱根ダイヤランドの我が家の玄関先には、私の大好きな百日紅の大木が何本かあります。花が咲くのが今から待ち遠しいのです。

     

     

 

(コーヒー・ブレイク)

函南町にあるビブラ・ビブレの人達が、日帰り乍ら我が家を訪ねてきてくださるということで、この猛暑の中にも拘らず、Tadが上下の庭の草を刈り取ったり、樹木の枝を切り取ったり、幅が2mで25段もある階段やら、かなり大きなプールの壁面を高圧洗浄機で磨いたり等、大奮闘中(正確には、孤軍奮闘中)なのです。汗を滝のように流しながら、目が輝いていて、何故だか、イキイキとしてやっているのです。人間の脳って面白いものですね。「前頭葉」がその状況をどのように捉えているか、その捉え方次第で、「苦痛」ともなれば、逆に「喜び」ともなるのですから。あら、非難めいた眼を私に向けないで。寒村の農家に生まれたTadは、牛馬に代わる役割を両親から期待され、幼少期に新聞に載るほど働いた経歴と経験を有するのに対し、超過保護の両親に育てられた私は、鉛筆と包丁と車のハンドル以外は握った経歴が無いの。だから、こういった種類の「テーマ」については、Tadの専権事項と言うのが私たちの間の暗黙の了解事項となっているの。


話を元に戻して、その「前頭葉」こそが、「アルツハイマー型認知症」発病のメカニズムを知る上での鍵となるのです。「アルツハイマー型認知症」の第一義的な症状が「記憶の障害」であると誤解していて、何時までアルツハイマー・マウスの行動を追いかけていたところで、何等の結果(成果)も出てこないのです。時間と、人材と資金(税金)の無駄遣いに終わるだけなのです。

 

 

伊豆高原の我が家の庭先には、これまた私が大好きなブーゲンビリアの花が、今を盛りに咲きほこっています。この花は、来年の3月までも咲き続けるのです。真っ盛りのブーゲンビリアの花をお楽しみください。

     

   

 注) 本著作物(このブログB-41に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。   

     エイジングライフ研究所のHP左の部分を「クリック」してください)

     脳機能から見た認知症(具体例をベースとしたもう一つのブログです)



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臨時掲載

2015-07-27 | アルツハイマー型認知症の予防と脳の活性化

昨日は、お友達に誘われて、熱海の花火を見に行ってきました。もちろん、Tadも一緒です。

 いつもなら、「花火を見てどうするの」と関心を示さないTadが、「あー、いいね」と私の誘いに直ぐに乗ったのです。お友達のせいなのかしら? ま、それはそれとして、皆さんにもおすそ分けです。

   

 

    

 

      

 

      

 

         

 

        

 

          

 

        

 

        

 

        

 

        

 

  

 たった一度の我が人生。取り分けて、第二の人生をどう生きるのか。次々と打ち上げられ、夜空に消えていく花火を見ながら、考えたのです。自分なりの生き方をして、しかし、自分なりに納得のできる生き方をしようと。

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アルツハイマー型認知症の正体と症状が発現し、重症化する仕組み(B-40)

2015-07-15 | アルツハイマー型認知症の進行とその特徴

  これこそが 真の原因 物忘れ 

        したり顔する 自称の名医   By kinukototadao 


    

& 認知症の権威とされる人達が知らない一番重要なこと

○アルツハイマー型認知症の症状は、「記憶の障害」の症状が必須の要件ではないのです:

アミロイドベータの蓄積とかタウタンパクの沈着とか脳の萎縮とかを「アルツハイマー型認知症」発病の原因とする説が(発病との因果関係が立証されていないので、正確に言うと、仮説に過ぎないのですが)未だに主張されています。特に、アミロイドベータ説については、欧米の巨大製薬メーカーからは既に捨て去られているにもかかわらず、我が国では、著名な独立行政法人を先頭にして、何故だか分からないのですが、今なお声だかに主張され、研究が拡大継続されている状況なのです。

この説は、アミロイドベータの蓄積によって情報を伝達する役割を担っている神経細胞の機能が次第に失われていくものと考えているので、「記憶の障害」を必須の要件と捉えているのです(その点では、このブログでたびたび取り上げて問題点を指摘してきているあの「DSM-4」の規定と同じ視点に立っているようなのですが)。

この説の言うように、アミロイドベータの蓄積が「アルツハイマー型認知症」発病の原因であるというのであれば、「アルツハイマー型認知症」を発病したお年寄りで早期の段階の人達(小ボケ及び中ボケ)は、「脳のリハビリ」(脳の使い方としての「生活習慣」の改善)により正常な状態に回復させることが出来るという実態をどのように説明することが出来るのでしょうか。聞いてみたいものです。


   

「脳のリハビリ」によって正常な機能レベルに回復させることが可能な最期の段階、私たちの区分で言う「中等度認知症」(中ボケ)の段階になってくると、昔の記憶はよく想起されてくるのに対して新しい記憶の想起が難しくなってくることが、私たちがこれまでに集積してきた「脳機能データ」の解析により明確な事実として確認されているのです。これは、「記銘」する機能が衰えてきていることが原因なのです。「中ボケ」の人達の脳機能データに確認される現象、昔の記憶(長期に保存されている記憶)が比較的に良く想起されるのに対して、最近の記憶(短期にしか保存されていない記憶)を想起することが難しいという現象は、長期に保存されている昔の記憶(長期記憶)とは、記銘する機能が良く働いていた頃の記憶であり、短期にしか保存されていない最近の記憶(短期記憶)は記銘する機能が衰えてきた最近の記憶と言うことになるのです。

自分なりに、生き甲斐や目標がある生活が継続されている中であっても、「加齢」とともに機能が衰えていくという性質(私たちの言葉で、「正常老化の性質」)が内在している意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能{私たちの言葉で言う、「前頭葉」(前頭前野を言うものとする。以下、同じ)の三本柱の機能}が、その「正常老化の性質」に加えて更には、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が継続される下で廃用性の機能低下を起こしてきた結果、すなわち三本柱の機能が加速度的に衰えてきたその結果に過ぎないのです。アミロイドベータが蓄積したせいでも、タウ蛋白が沈着したせいでも、脳の委縮が進行したせいでもないのです。

この記憶するに際しての「記銘」の度合い(記銘度)が高いと長期に保存されて想起が可能になるのに対し、記銘度が低いと短期にしか保存されなくて想起が出来なくなる、それが「長期記憶」と「短期記憶」に分かれる「メカニズム」なのだというのが私たちの主張なのです。長期記憶と短期記憶のメカニズムもわからないで居て、マウスが迷路の中で餌を探して彷徨い歩く行動ばかりを分析して居て、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムを研究しているとするレベルで、「治療薬の開発に一定の目途がついてきた」などとマスコミ受けの発表ばかりしないでいただきたいのです。60歳を超える年齢の「高齢者」だけを対象として、「前頭葉」を含む脳全体の機能がナイナイ尽くしの「単調な生活」が日々継続されることにより廃用性の機能低下(異常で加速度的な機能低下)を進行させていくというメカニズム、そのメカニズムによる病気(そのメカニズムを原因とする病気)なのです。すなわち、食生活ではなくて、脳の使い方としての意味でいうところの「生活習慣病」だと私たちは考えているのです。私たちがこれまでに集積してきた「脳機能データ」の基礎に立っていえば、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する薬も、治療する薬も、進行を和らげる薬も、開発される可能性はないというのが結論なのです。空気ポンプの例でいうと、ゴム管の部分の不具合で空気が流れないのではなくて、そもそも空気を押し込む役割の柄の部分を押し出してやらないから空気が流れないのです。


    

○「アルツハイマー型認知症」の本当の意味での初期の段階、特に、脳のリハビリを施すことにより治す(「前頭葉」を含む脳全体の機能を正常なレベルに回復させる)ことが容易である、「軽度認知症」(小ボケ)の段階で確認される認知症としての症状はどれをとってみても「記憶の障害」とは関係のない症状ばかりなのです:

この段階では、左脳も右脳も運動の脳も全て働きが未だ正常な機能レベルを保っているのです。肝心の「前頭葉」の働き具合だけがもはや正常域にはなくて異常な機能レベルに衰えてきているのです。世間の(日本を含めて世界中の)認知症の専門家とされる人たちは、「DSM-4」の規定に代表されるように(或いは、その規定に影響されていて)極めて重い症状が発現してくる段階にしか注目していないのです(「DSM-4」の規定を例にしていえば、失語や失行や失認といった症状の確認を要求していて、私たちの区分でいう「重度認知症」(大ボケ)の段階の症状、極めて重度の末期の段階のさらにその後半にならないと発現してこない症状にしか注目していないのです)。

 私たちは、「社会生活」に支障が起きてくるレベルを「軽度認知症」(小ボケ)として区分し、「家庭生活」に支障が起きてくるレベルを「中等度認知症」(中ボケ)として区分し、セルフケアに支障が起きてくるレベルを「重度認知症」(大ボケ)として区分し、前頭葉を含む脳全体の機能レベルに対応した三つの段階に区分される認知症の症状を類型化しています。その脳機能データによれば、「DSM-4」が第一の要件としている「記憶の障害」に加えて第二の要件として規定している「失語」、「失行」又は「失認」の症状が発現してくるもっと前の軽いレベルの人達(「大ボケ」の段階の人たちのうちで、そうした症状がまだ出てきていない人たち)でさえ、セルフケアに支障が出ている状態なのです。言い換えると、「DSM-4」が要求している「失語」、「失行」又は「失認」の症状の確認は、あまりに重い症状の確認を要求していることになるのです。


    

このことを私たちのデータに置き換えてみた場合、「DSM-4」が要求する基準では、前頭葉の機能を含む脳全体の機能レベルが余りにも衰えてしまっている段階になって初めて「アルツハイマー型認知症」と診断することを要求しているということになるのです。これでは見つけても手遅れ、余りにも見つける段階が遅すぎて治せない結果を招来してしまっているのです。こうした段階で見つけることに何の意味があるのかと言いたいのです。治せる段階を見つけてこそ意味があるのに、規定の誤りから治せる段階があるのに見過ごしてしまう結果を招いているのです。医療の現場で「アルツハイマー型認知症」の患者の診断に日々従事している医師達は、その社会的使命責任からしても、もっと前の軽い段階、「治せる段階」があることに早く気付くべきなのです。

然も、医療の現場で幅を利かせている診断の手技或いは、機器等は、私たちが開発した「二段階方式」が判定上の必須の条件として実施している「前頭葉」の機能レベルを計測し、判定することもなく(判定できないで居て)、CTやMRIや果てはPETまで使用して、保険の点数自体が極めて高く診療報酬は高額になるものの「アルツハイマー型認知症」のレベルの計測とは無関係である機器を使用して、ただ単に脳の形と萎縮の程度を計測しているにすぎないのです。  


    

ある意味で、「記憶の障害」の症状を外観的に観測して、あれこれと推測しているに過ぎないとしか言いようがないレベルの診断なのです。その結果、極めて重度の症状が発現してこないと自信を持って「アルツハイマー型認知症」であることを診断できないでいて、もっと軽い段階、脳のリハビリを実践することにより正常なレベルに脳の機能を回復させることが可能な本当の意味での初期の段階であり、私たちの区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)の段階及び「中等度認知症」(中ボケ)の段階を見落としてしまっているのです。

この段階の症状を詳細に検討してみれば、「記憶障害」が第一義的な症状なのではなくて、私たち人間の意識的な世界を支配していて、脳全体のコントロール・タワーの役割を担っている「前頭葉」の個別の機能、すなわち自ら様々なことに取り組むための「自発性」、色々なテーマを思いつくための「発想」、実行しようとする内容を組み立てる上で必要な「理解」や「計画」や「工夫」、実行内容をシミュレーションする上で必要な「考察」や「分析」や「予見」、実行した場合の結果の推測に必要な「推理」や「想像」や「洞察」、予期しない状況に対応するための「機転」や「修正」、状況や実行内容の「判断」、感情の高ぶりを抑えるための「抑制」、実施を指令するための「決断」、「指示」、更には「創造」や「感動」といった機能等、「前頭葉」の個別機能の機能障害に起因する症状が第一義的な症状だということに気付くはずなのです。この場合に注意すべきなのは、こうした症状は「老化現象」ではないということなのです。なぜなら、こうした症状は「前頭葉」の機能が異常なレベルに衰えてきていることが必ず確認されるからです。言い換えると、「老化現象」としての症状である場合は、「前頭葉」の機能が正常なレベルにあることが必ず確認されるからなのです。


    

「アルツハイマー型認知症」の研究や医療に従事している皆さん、「記憶の障害」の症状は「アルツハイマー型認知症」の症状の、必須且つ第一義的な症状ではないことに早く気付いて欲しいのです。「記憶の障害」という症状並びにその重い軽いの程度に拘泥している限り、本当の意味での早期の段階がある(「アルツハイマー型認知症」にも、回復させることが可能な段階がある)ということにいつまでも気づけないままで居ることになるのです。

例えば、回復させることが困難な段階である「重度認知症」(大ボケ)の後半になって現れてくる『□着ている服を脱ぎたがらず、便で汚れた下着をそのまま平気で着ている □ 風呂に入るのを嫌がる

□ 服を正しく着られず、ズボンを頭からかぶったり上着に足を通したりする □ 家族の名前を間違えたり、子供を配偶者と間違えたりする □ 自宅に居ても落ちつかず、出て行きたがる□ 大小便を失敗しても、後の処置ができない□大小便で汚れた下着を、押し入れなどに隠す□ 今が昼なのか夜なのかがわからなくて、夜中に騒ぐ

□夜中に起きてくる、家中の電気をつけて回る、会社に行くとか田んぼに行くとか言い張る□ 痛んだものを平気で食べ、食べ物でないものを口にするetc.』といった症状は、忘れている(覚えていない、又は、思い出せない)が故の症状なのではなくて、そもそも、自らがしている(しようとしている)行為が何を意味し、どのような目的や動作や言動を伴うものなのかが分からない(或いは、そのような行為自体が、手順を含めてどのように、どの程度実行すべきなのかが理解できないが故の行為なのです。

生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が日々継続される下で、廃用性の加速度的で異常な機能低下により「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルがそこまで衰えてきてしまっていることが直接の原因となり、その状況や環境及び行為自体の目的や内容や意味そのものが理解できなくなってしまっているが為に起きてきている症状なのです。アミロイドベータの蓄積やタウ蛋白の沈着や脳の委縮の進行が原因で記憶の障害が起きてきて、そのことが第一義的な要因となって惹き起こされている様々な程度と態様とで構成される症状を発現している訳ではないことに早く気づくべきなのです。「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が継続していることに起因して起きてくる、廃用性の加速度的で異常な脳機能低下、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの異常な低下をそのままに反映した段階的な症状が発現してくるのが、特徴なのです。「前頭葉」の機能自体が無いマウスやアルツハイマーマウスを何時まで追いかけていても、このことに気づくことは無いのです。

 

    

○ 「前頭葉」の個別機能の認知度及び発揮度を左右している意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能(以下、「三本柱の機能」という)の役割と内在的な性質:

「前頭葉」の個別機能によるその認知度及び発揮度は、「三本柱の機能」の発揮度に左右されていて、「三本柱の機能」の機能の発揮度が高まれば「前頭葉」の個別機能の認知度及び発揮度が高まるし、「三本柱の機能」の機能の発揮度が低くなれば「前頭葉」の個別機能の認知度及び発揮度も低くなるという相関関係(機能発揮上の「二重構造」の関係)にあるのです。その上、「三本柱の機能」には、加齢とともにその機能レベル自体が衰えていくという性質が内在しているのです(「正常老化の性質」)。その為、60歳を超える年齢の「高齢者」が、何かをキッカケとしてナイナイ尽くしの「単調な生活」を継続していると、「前頭葉」の各種個別機能の認知度及び発揮度は、加齢に伴う「正常老化の性質」による緩やかな機能低下に加えて廃用性の機能低下が加味されることになり、両者の「相乗効果」としての加速度的な機能低下が起きてくることになるのです。

60歳を超える年齢の「高齢者」たちの「前頭葉」の各種個別機能の機能レベルは、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が継続される生活習慣の下で、正常な機能レベルから正常下限のレベルを経て、ついには異常なレベルへと衰えていき、異常なレベルに衰えてきたときから、「前頭葉」の機能レベルを直接に反映した「アルツハイマー型認知症」の症状が発現してくることになるのです。その後も、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が継続されていると、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの低下の更なる進行を直接に反映し、且つその脳機能レベルに対応したレベルの「三段階の症状」が発現してくることになるのです。


     

○  意識的に何かのテーマを実行する世界と「三本柱の機能」の働き

意識的に何かの「テーマ」を実行しようとするに際して必要不可欠の、

「状況の判断」、「テーマの構想」、「内容の計画」、「構成の保持」、「シミュレーション」、「実行内容の選択」、「実行の決断」等の「前頭葉」の諸機能を十分に発揮するには、思考の過程中での或る一定レベルでの「三本柱の機能」の機能レベルの維持による認知機能の発揮が要求されることになります。「三本柱の機能」の機能レベルが異常なレベルに衰えてきていると、上述した「前頭葉の諸個別機能」がちゃんと働けないのです。

 その各工程での情報の交信(受け取り、処理、発信)に要求される「認知度」は、「前頭葉」の働きの中で最も基礎的で且つ重要な機能である「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」という「三本柱」の機能が正常に働くことが不可欠の前提条件となります。この「三本柱」の機能に下支えされる形で、発想や計画や工夫や洞察などの高度な認知機能がちゃんと発揮されることになる(認知機能を発揮するうえで、「二重構造」/「層構造」となっていることに注意)のです。実は、「三本柱」のこの機能は、「記憶」の工程である「記銘」、「保持」及び「想起」の機能発揮度にも深く関わっていて、影響しているのです(30代の後半から、「前頭葉」の機能が正常なレベルにありながら、それにもかかわらず所謂「物忘れ」の症状が発現してくるのは、「三本柱の機能」に内在する「正常老化の性質」とこのメカニズムによる為だと、私たちは考えているのです)。

 

    

&「アルツハイマー型認知症」の症状発現の特徴

○「アルツハイマー型認知症」の場合は、最初に、「前頭葉」の機能だけの異常なレベルでの機能低下が起きてくるのです:

然も、その機能が異常なレベルに衰えてくる直接の原因は、アミロイドベータの蓄積による老人斑の形成でもなく、タウタンパクの沈着による神経源線維変化でもなく、ましてや脳の委縮の進行による萎縮の度合いの拡大でもないのです。それでは、「アルツハイマー型認知症」の症状が発現してくる直接の原因とは何なのかと言えば、使われる機会が極端に少ないことに起因した、廃用性の機能低下が原因なのです。何かをキッカケとして、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」の継続、脳の使い方としての「生活習慣」が脳機能の異常な低下を惹き起こしている真犯人なのです。このことは、私たちが集積してきた14689例にも上る精緻な脳機能データが示していることなのです。

「アルツハイマー型認知症」を発病した、極めて多数の患者について集積した脳機能データの解析からわかったこと、その脳の機能の衰え方の特徴についてもう少し詳しいことを明らかにすると、脳全体の司令塔の役割を担っていて、私たち人間の意識的な世界を支配しコントロールしている「前頭葉」の機能が左脳や右脳や運動の脳に先行する形で最初に異常なレベルに衰えていくことに加えて、世界的に評価が確立された神経心理機能テストである「MMS」で判定される「下位項目」についても、出来なくなっていく順番があるということなのです(裏返して言えば、脳機能の衰え方の順番に極めて厳格な規則性があるということなのです)。アミロイドベータの蓄積でもなく、タウタンパクの沈着でもなく、ましてや脳の委縮でもないからこそ言えることなのです。私たちが主張しているように、廃用性の機能低下を本質とするからこそ、このような衰え方が確認される(脳機能が衰えていく順番とその明確な規則性の存在)と考えているのです。専門家の皆さん、いかがですか。


     

& 「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの異常な低下に対応した段階的な症状の発現を特徴とするのが「アルツハイマー型認知症」:

極めて精緻な神経心理機能テストである「二段階方式」を活用して、「前頭葉」を含む脳の機能レベルとそれに厳密に対応した認知症の症状に関するデータを集積していくと、「アルツハイマー型認知症」の場合は、三つの段階に区分することができることに気付くのです。

左脳右脳も未だ正常な機能レベルにあって、「前頭葉」だけが異常な機能レベルに衰えてきている「軽度認知症」(小ボケ)の段階では、脳のリハビリによって正常な機能レベルに回復させる(「アルツハイマー型認知症」を治す)ことが容易なのです。

「中等度認知症」(中ボケ)の段階では、「小ボケ」の段階では正常な機能レベルにあった左脳と右脳とがともに異常なレベルに衰えてきているのです。「前頭葉」は、「小ボケ」の時よりもさらに異常な機能レベルに衰えてきています。この「中ボケ」の段階では、脳のリハビリに励む生活を密に実行させることによって、正常なレベルに回復させることが未だ可能なのです(まずは、「小ボケ」の段階に戻して、次いで、正常なレベルに回復させることになります)。

「重度認知症」(大ボケ)の段階になると、「中ボケ」の段階の時に比べて、左脳も右脳も、「前頭葉」も、「中ボケ」の時よりも、更に異常なレベルにそれぞれの機能が衰えてきているのです。この段階にまで機能が衰えてきてしまっていると、もはや機能を回復させることは困難になるのです(「中ボケ」のレベルに回復させることさえ困難になることに注意してください)。

 

    

世間では、「アルツハイマー型認知症」の症状を分類するに際して、「中核症状」とか「周辺症状」とか命名した呼称を使用していて、いかにも正しい分類であるかに聞こえるのですが、実はこうした分類自体に特別意味がないというだけでなくて、誤った分類でもあるのです。「アルツハイマー型認知症」の症状は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに対応した形で症状が発現してくるのが重要な「特徴」であり、且つ、「前頭葉」、「左脳」、「右脳」、「運動の脳」という順序で、廃用性の衰えが進行していくのです。したがって、認知症の専門家とされる人達の区分でいう周辺症状なるものは、右脳と運動の脳を主足る機能として、わずかに働きが残っている「前頭葉」と左脳との共同作業としての総合的な働きの結果に過ぎないのです。「周辺症状」として分類されている症状は、「小ボケ」や「中ボケ」の段階の脳機能の下では、絶対に発現してくることがない症状なのです。「大ボケ」の段階の脳機能レベルの人達の内でも後半の機能レベル、言い換えるとMMSの得点が一桁になってからでないと発現してこない症状なのです。

脳全体の司令塔の役割を担っていて、意識的な世界を支配しコントロールしている「前頭葉」が殆ど機能していないレベルで、且つ左脳も不十分にしか機能していなくて、右脳と運動の脳が主体という状態で、状況を判断し、テーマを考え付き、その内容を構成し、実行の判断をしているのです。言葉による相互コミュニケーションでの内容の理解も、自分が行おうとする行為の目的や内容の理解も、自分がその時置かれている状況の判断も、殆どできていないことを理解すべきなのです(「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルにリンクした症状なのであり、その結果として、理解できていないが故の様々な程度及び態様下での「言動」や「行為」を行っているに過ぎないのです)。

    

「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症の特徴は、各種及び各レベルでの症状の発現が、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密に対応した形で症状が発現してくるのであって、アミロイドベータの蓄積の量とかタウタンパクの沈着の量とか、或いは脳の委縮の進行の度合いとかとは、無関係のものなのです(「アルツハイマー型認知症」を発病し、且つそのナイナイ尽くしの「単調な生活」習慣が継続される下で、「症状」が重症化し末期の段階である「重度認知症」の段階にまで進んでいったその副産物に過ぎないと私たちは考えているのです)。それ故にこそ、たとえばアミロイドベータの蓄積量とかを精緻に検出できる独自の方法を完成したからと言って、「アルツハイマー型認知症」の本当の意味での初期の段階を精緻に判定できることにはつながらないのです。このことを指摘し、断言しておきたいと考えるのです。取り上げて報道しているマスコミは、単に相手の言うがままを報道しているにすぎないのです。世間一般の人達に誤解を与え、(実現されることはないのに)実現されそうな甘い期待を抱かせ、「アルツハイマー型認知症」の「地域予防活動」を実践主導したいと考えている保健師さん達に、二の足を踏ませることになっているだけのことなのです。働き盛りの若い年齢で、「アルツハイマー型認知症」を発病する人たちが増えているとの誤った報道をしたのと同じ過ちを繰り返そうとしているのです。あー!嘆かわしや。 

 

     

& 空気ポンプの柄を押してやらないから、空気が出てこないだけ

自転車のチューブに空気を入れる「空気ポンプ」という機器があります。アルツハイマー型認知症は、空気をチューブに運ぶ紐状のゴム管の部分(脳で言えば、情報を伝達する神経線維や海馬の機能)に支障があるのではなくて、ポンプを押して空気を押し出してやる部分(脳で言えば、情報を処理し、発信してやる、「前頭葉」を含む脳の機能)に支障が起きてきたことにより、正常に働かなくなったことが原因で発病する病気なのです(生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもないナイナイ尽くしの「単調な生活」の継続により、「廃用性の機能低下」が進行してきて、「前頭葉」を含む脳全体の機能が異常なレベルに低下していることが直接の原因で「認知症」の症状がでてくる)。

先日もあるテレビ局が、日本を含む最近の世界各地での「アルツハイマー型認知症」の治療薬の開発の動向などを特集していました。支離滅裂というか、糖尿病や心臓病の薬が「アルツハイマー型認知症」の治療薬として有望だとしてみたり、「大ボケ」の症状が発現している(「大ボケ」のレベルにまで「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルが低下した)お年寄りに対する介護に接する人たちの態度次第で(対応の在り方次第で)症状が回復する(言い換えると、「前頭葉」を含む脳の機能が回復する)かのような報道が為されていました。こんな報道がなされるたびに、「アルツハイマー型認知症」の予防を目的とした市町村の保健師さん達と地域のボランティアとの共同による「地域予防活動」への着手の決断の時期が遠のいて行ってしまうのではと恐れるのです。

 

注) 本著作物(このブログB-40に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。   

 

   エイジングライフ研究所のHP左の部分を「クリック」してください)

 

    脳機能から見た認知症(具体例をベースとしたもう一つのブログです)

 

        


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臨時掲載

2015-07-10 | 脳を活性化する生活習慣を考える

いよいよ新天地南箱根ダイヤランドでの生活が始まりました。日常的に通うことになる食料品スーパーと本屋は、満足のいくものが見つかりました。お酒の類は、もっぱらインターネットで取り寄せるので、お店は不要。見つけるべきは、通いたくなるような軽食&喫茶のお店です。大事なのは、そこまでの距離。気分転換に車で軽い気持ちで出かけられる程度の距離であることが必要です。いくつか当たってみているうちに、とても素敵なお店を見つけたので、今日は、そのお店をご紹介しておきます。ダイヤランドの私の家から車で十分ほどのところ、熱函道路の平井の交差点を北の方向に入ったところにあります。

 お店の名前は、「ビブラ ビブレ」Open garden cafe です。ちなみに、Vivra Vivreとは、「素晴らしきかな、人生」の意だとか。自然との関わりを大切に考えていて、食材はもちろんのこと、水と風光とにも心を砕いているのです。レストランで使用され出される野菜は、自然農法、有機農法による、地元のものばかり。水は、地下170mから汲み上げた南箱根のミネラルたっぷりな水で、野菜栽培からレストランの食事、飲み物まで、すべてそのお水を使っているそうなのです。

 レストランの前には、6000坪のガーデンが広がっていて、晴れた日には、その眼の先に富士山が雄大な姿で皆さんを迎えてくれる仕組みです。富士山と駿河湾、180度のパノラマ。まるでどこかで聞いたような謳い文句、そう、脳活性化研究所のリビングから見える、あの景色と全く同じなのです。大切な時を過ごす空間は、居心地がちょうどいいほどの広さ、全部で40席からなる各種テーブルは、4つのパートに仕切られた部屋に置かれています。2時前に行ったせいか(ここは、ランチが11:00~14:30LOで、カフェが14:00~16:00LO)、一番広い奥のお部屋では、英会話クラブの人達が会話の練習をされていたので、ガーデンに突き出した形の小部屋に陣取って、食事をいただきました。食事もコーヒーもデザートも、大満足でした。Tadがいないのが不満足だけど。Tadは、木曜日から長野県方面に講演に行っていて、日曜日にならないと帰ってこないのです。

 今日は、雨のせいで富士山は見えませんでした。今度晴れた日に行ったら、富士山の写真を撮ってきますので、しばらくお待ちください。

    

    

    

    

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アルツハイマー型認知症は発病を防げるし、早期の段階であれば治せるのです(B-39)

2015-07-01 | アルツハイマー型認知症が治せる早期段階

    千早振る 神の兆しや 函南に 

            契し我は 突き進むのみ  By kinukototadao

    

& 新たなる挑戦に向けて

○  3月の下旬に開始したリフォームが、先月の30日に完了しました

  先月の30日、昨日に実施された外階段部分の手すりの設置と部屋の各窓に取り付けるカーテンとブラインドの取り付け工事とで全面的に実施したリフォームが完了する運びとなりました。後はこの新天地での新たな活動のスタートと「二重生活」の円滑な運びというテーマが残っています。中でも、この新天地では、交遊関係を新規に開拓していく必要があります。ここは大別荘地で、高齢者の定住世帯だけでも、800世帯を数える状況ですので、私たちの活動の中身を明らかにすれば、交遊相手先を開拓するのにさほどの苦労を感じないのですが、まずは、ひっそりとスタートしようと考えているのです。いろいろな催し事に、単なる高齢者として参加しようと考えているのです。

○ 7月1日からの「脳活性化研究所」の活動の開始に関連して、何かと南箱根ダイヤランドの別荘地に通うことが多かったのです。1つの事業を新規に立ち上げようとすると、それなりに忙しいものなのです。パソコンだけでも、ノートパソコン1台、デスクトップ型パソコン2台と、新規に3台も持ち込んだのです。それに、プリンターとFaxも持ち込んで、仕事部屋用の机と椅子も、それぞれに2人分準備したのです。組み立て用のおしゃれなものをネットで購入して、Tadと二人で組み立てたのです。言っておきますが、私の方がていねいで、ちゃんとした組み立てをするのです。何かと出費がかさむのですが、気分を一新するため、仕事部屋とリビングには、トルコ製のおしゃれなじゅうたんを敷きました。

    

○ リフォームを依頼した建築会社で働かれている人たち全員(立ち上がったばかりの未だ小さな会社なのですが、志は大きいのです)をお誘いして、打ち上げ会を行いました。私たちが購入したこの物件を買い損ねてしまったと嘆いておられるご近所の方ともお知り合いになり、その方も参加されて、お祝いをしてくださったのです。翌朝、打ち上げ会のゴミ出しに行っている際に、お家が直ぐご近所の方が声をかけてきてくださり、お知り合いが2軒出来ました。

 新しい環境の中で、新しいお友達の輪を広げていくことは、私たちの脳の活性化にとっても、とても大切なことです。そうした交遊の中で、何か特定の「テーマ」を見つけて、目標を持った生活を始めたいと考えているのです。伊豆高原での生活と南箱根ダイヤランドでの生活と言う、「二重生活」の開始です。楽しくないことは全て切り捨てていくつもりなので、年取った二人での新規の生活の開始と言う側面はあるものの、これまでの生活のパターン以上に私たちの脳は活性化されると信じているのです。心配は、御無用。周りで心配してくださっている皆さん。63段の階段を上り下りするだけでも意欲の機能が大きく改善されるはずなのですから。それに加えて、別荘地の中を時には「速足の散歩」もするから。聞くところによると、この大別荘地。別荘地内の大小様々な道路の総延長が、42Kmにもなるそうなの。皆さんが泊りがけで訪ねて見えた時は、御一緒での速足の散歩を必ずテーマに入れておくことにするわね。

     

& 認知症の専門家とされる人達が語る真っ赤なウソ

○世界中の専門家達から原因不明で治らないと言われている 「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」に過ぎないのであり、予防することも治すことも出来るタイプの認知症なのです(若年での発症が特徴である「アルツハイマー病」は、遺伝子の異常が発病の原因なので、治せないのです。マスコミや医師の皆さん達、混同しないでください)

世界中の認知症の専門家とされる人達(学者や、研究者や,医師達)から、発病の原因もわからないし、発病を予防することも治すことも出来ない病気とされてきている「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、何かをキッカケとして生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもないナイナイ尽くしの単調な生活が継続される(脳の使い方としての「生活習慣」)下で、使われる機会が極端に減少したことに起因した廃用性の機能低下が原因で発病する病気、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」である(但し、ここで言う「生活習慣」とは、食生活とは無関係であって、脳の使い方としての意味での生活習慣を言うことに注意してください)というのが私たち独自の主張なのです。この後1~2年もすれば、「前頭葉」(前頭前野を言うものとする。以下、同じ)を含む脳全体の廃用性の異常な機能低下が進行することを直接の原因として、東日本大震災の被災地の60歳を超える年齢の高齢者達だけを対象として、且つその高齢者達に起きてきている事態が、私たちの主張が正しいことを疫学的に証明してくれることになると確信してもいるのです。

 ○ 「アルツハイマー型認知症」の段階的な症状と言う視点が認知症の専門家達には無いのです

 私たちには、私たちが独自に開発した「二段階方式」と呼称する精緻な神経心理機能テストを活用して集積した14689例にも及ぶ精密で詳細な「脳機能データ」があるのです。その脳機能データは、生きた個別の人間の「前頭葉」、後半領域の「左脳と右脳」の働き具合(客観的な判定基準に基づき点数化された脳機能レベル)及び6年以内の脳の使い方としての「生活歴」並びに三段階に区分された「脳の機能レベル」に厳密に対応した「認知症の症状」から構成されているのです。

そうした精緻で客観的な脳機能データと症状とに基づいて、回復の可能性の有無と程度と言う視点から私たちは、「アルツハイマー型認知症」の症状を「三つの段階」に区分しているのです。最も軽い段階の症状が「軽度認知症」(小ボケ)の段階の症状であり、この段階であれば脳のリハビリによって容易に回復させることが出来るのです。次いで、「中等度認知症」(中ボケ)の段階の症状があり、脳のリハビリを実践させることによって、未だ回復させることが可能な段階なのです。最後の段階が、「重度認知症」(大ボケ)の段階の症状であって、この段階にまで症状が進む、言い換えると「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルが衰えてきてしまっていると、もはや回復させることは困難になってしまうのです。「アルツハイマー型認知症」は、廃用性の機能低下を直接の原因として異常なレベルに機能が低下した「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルが直接「認知症の症状」として発現してくるものなのです。このことに専門家達が一日も早く気付くべきなのです。

  何時までもアミロイドベータやタウ蛋白を追い続けていたのでは、時間の無駄遣い、税金の無駄遣い、そして若い有為な人材の無駄遣いに終わってしまうだけなのです。発病との間の因果関係が無いテーマだからです。発病の原因ではなくて、結果に過ぎないのに、原因だと勘違いしているからなのです。段階的な症状を示す最初の段階の症状、「軽度認知症」(小ボケ)の段階では、「DSM-4」が「アルツハイマー型認知症」であることの診断の「第一の要件」として掲げている「記憶障害」の症状は全く発現してこないのです。意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能が異常なレベルに低下してきていることに直接起因した、考察、理解、計画、企画、洞察、推理、見通し、抑制、感動、関心、判断等、「前頭葉」の個別機能の認知度及び発揮度が異常なレベルに低下してきたことが原因となる症状しか発現してこないのです。

       

○ 世界で最も権威があるとされる「DSM-4」の規定の内容自体に存する重大な誤り

世の中の認知症の専門家とされる人達が、「アルツハイマー型認知症」は治すことが出来ない病気としているのは、上述の「重度認知症」(大ボケ)の段階で見つけているせいに過ぎないのです。このブログで何度も指摘してきているように、米国精神医学会の診断規定である「DSM-4」の誤りに気づかないで、金科玉条として信望し続けているが故のことなのです。

  何らかのタイプの認知症の疑いがある患者の診断に際して、「アルツハイマー型認知症」として診断する為の第一の要件として「DSM-4」が掲げる「記憶の障害」の症状の確認並びに第二の要件として掲げる「失語、失行又は失認」の症状の確認の要件は、余りにも重すぎるレベルとしての「認知症の症状」の確認に基づく判定要件でしかないのです。

私たちが集積した14689例にも及ぶ生きた人間の「前頭葉」の働き具合を含む脳全体の機能データ(「脳機能データ」)によれば、「失語、失行又は失認」の症状が発現している人達のMMSの得点は、30点満点の内の一桁にしかならないのです。この段階にまで「前頭葉」を含む脳全体の機能が衰えてしまっていては、もはや治すことは不可能なのです。「DSM-4」が規定している要件が、余りにも重い症状を要求しているがために、早期の段階で見つければ回復させることが出来る病気なのに、見つける段階が遅すぎる(「前頭葉」を含む脳の機能が衰えすぎてしまっている段階で見つけている)が為に、「治せる病気を治らない病気にしてしまっている」だけなのです。

「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、本当の意味での早期の段階(私たちの区分で言う「軽度認知症」及び「中等度認知症」の段階)で見つけて、脳の使い方としての「生活習慣」を見直し、脳の「リハビリ」を個人レベルで密に実践しさえすれば治すことが出来るのです(前頭葉を含む脳の機能レベルを正常な機能レベルに回復させることが出来る)。「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、治すことが出来ない病気なのではなくて、「見つけている段階が遅すぎるが故に、治せないだけなのだ」ということをここで明確に指摘し、問題提起しておきたいのです(ここを「クリック」してください)。 

「DSM-4」の規定の内容に世界的な権威が未だにあろうとも、ノーベル医学賞の受賞者がどんな迫力で何を語ろうとも、間違っていること(「記憶の障害」という症状が、「アルツハイマー型認知症」の症状を反映する第一義的な要件であるとする考え方)それ自体が権威を持ち続けている限り、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムを解明することも、発病自体を「予防」したり、ましてや、「治」したりする方法を見つけることも困難(明確に表現すれば、不可能)であり、どこかの研究所が得意とするアルツハイマー・マウスの姿のように、行き先が見えない迷路をさ迷い歩くことになるのです。

     

& 高齢者だけが発病する原因と脳の機能の「正常老化」の性質

それなりに生き甲斐や目標がある生活の下でも、加齢に伴い「前頭葉」の機能は低下していくものなのです。考察、理解、洞察、企画、計画、判断などの「前頭葉」の機能を構成している個別の諸機能の認知度及び発揮度を支配しているのは、私たちが「三本柱」の機能と名付けている「意欲、注意の集中力及び注意の分配力」の機能なのです。この三本柱の機能に、加齢とともに衰えていくという性質(私たちは、「正常老化の性質」と名付けています)が内在していることが、「二段階方式」を活用して集積してきた生きた人間の加齢に伴う脳の機能レベルの変化(「前頭葉」を含む脳の働き具合の変化)に関わる脳機能データが示しているのです。体験的に私たちはそのことに気づいてはいるのですが、客観的な脳機能データとして解析したのは、私たちが初めてではないかと思うのです。

 & 廃用性の機能低下と「アルツハイマー型認知症」の発病

「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、60歳を超える年齢の「高齢者」だけを対象として発病する認知症のことを言います。認知症と命名されているくらいだから、認知機能が正常には働かなくなる病気と言うことでもあるのです。発病原因については、アミロイドベータの蓄積であるとかタウ蛋白の蓄積であるとか脳の委縮の進行であるとかの「仮説」(発病と発病原因と主張されている因子との間の因果関係が立証されていない主張)が未だに幅を利かせている訳なのですが、私たちは、廃用症候群に属する単なる生活習慣病だと考えているのです。脳の使い方としての生活習慣が発病の第二の要因だと考えているのです(発病の第一の要因は、60歳を超える年齢の「高齢者」であること)。

 私たちの意識的な世界、意識的に何かを実行しようとするときの脳の働き方について此処で概説しておきたいと思うのです。何しろ、認知症の専門家とか脳科学者だとか言いながら、肝心の意識的な世界を支配しコントロールしている「前頭葉」の働き方とその性質についてはほとんど何も知らない人達ばかりなのですから。私たちが「二段階方式」を活用し集積してきた、生きた人間の「前頭葉」の働き方とその衰え方に関する「脳機能データ」など、その人達には未知のものなのですから。「アルツハイマー型認知症」を発症した場合における「前頭葉」を含む脳機能の衰え方の順序(規則性)などが存在することなど、考えてもみなかった人達ばかりなのですから。

       

& 「アルツハイマー型認知症」の正体について、認知症の専門家とされる人達の認識が根本的に変わり、且つ、世間一般の人達が「脳を活性化する生活習慣」の構築と実践による発病の防止という目標を持ち、日本人の第二の人生での生き方そのものが変革される時代を主導していく為の準備を開始することをここに宣言し「アルツハイマー型認知症」の診断に関しての新時代を切り開いていきます

○ 7月1日からの活動の開始に備えて、私たちが今後実現していくべき活動のテーマとその構成内容について、Tadと激論を重ねた末に決定したものを以下に書き出しておきます。書き出して、公約にしておいたほうが、私たち自身の責任感が出てきて、目標倒れにならないと考えるからです

 東日本大震災の被災地の高齢者達の間で密かに進行している重大な問題状況、「アルツハイマー型認知症」を発病している人達が、認知症の専門家とされる人達が気付かないでいるうちに、緩やかながらも症状が進行してきていて、あと1~2年が経過するか、しないうちに回復させることが困難な末期の段階であり私たちの区分でいうところの「重度認知症」(大ボケ)の段階(他の何らかの病気が原因で死を迎えることになるまで、症状は進行し続けていくのがこの病気の特徴なのです)の人達の異常な規模での存在が表面化してきて、大変な社会問題になることを確信しているので、その後の社会対応を主導していく覚悟でいるのです。

自治体(地域予防活動実施対象の各地域毎)を対象とする認知症予防講演会の実施、二段階方式の実務研修会の実施及び個別ケース事例の判定指導の実施並びに段階別のケース事例判定集の作成は、私の専権事項。

書き物(マニュアル、書籍、小冊子、万年カレンダー、脳の活性化を目的とするイキイキノート&管理手帳、脳機能データの個別及び集団別管理ソフト等を含む)並びにシステムの制度設計及び講演実施講師の育成は、Tadの分担です。

○ 市町村による予防活動、「地域予防活動」の展開とその拡大の実践活動の指導

○ 調剤薬局及びコンビニによる早期発見と回復の為の実践活動の新規展開と指導

○ 二段階方式の手技をもう一度見直し、誰でもが使い易く、誰が実施しても成果がきちんと出るレベルのものにしていく為の、二段階方式の各種実践マニュアルの全面的な書き換え

「二段階方式 個別事例判定マニュアルA、B及びC」、「個別事例判定マニュアル使用の手引き」、

「二段階方式 地域予防展開マニュアル」、「二段階方式 脳活性化生活習慣指導マニュアル」

○ 「アルツハイマー型認知症」に対する正しい知識を世の中に広めていく為に書籍等を発刊

「基本の書籍」、「小冊子」、「脳を活性化する万年カレンダー」、「脳を活性化する生活習慣ノート」、

「脳の活性化管理手帳」、「定期健診用の個人別及び地域別脳機能データ管理ソフト」

 & これから先展開される私たちの活動を象徴するかのように、富士山の女神がたたえてくれたのです。「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する単なる生活習慣病であり、脳の使い方としての生活習慣を見直して、「前頭葉」が活性化する生活習慣の構築と実践とにより、発病を予防することも、早期の段階で見つけて治すことも出来る病気なのだということを、世の中に(日本国中、島々の隅々にまで)伝えていく伝道師になろうと心に決めたのです。

     同日6時頃までの景色

○ それは、6月30日の夕方6時過ぎのことだったのです

お知り合いになったばかりのご近所のご夫婦を我が家にご招待して、歓迎のうたげを開始しようとしていた時のことなのです。我が家のリビングからちょうど北方の方向に富士山はあるのですが、その富士山に、突然夕焼けがかぶさってきたのです。まるで映画の一シーンを見ているかのようでした。

ご近所にお住いのその方達は、此処に移り住んでこられてから10年がたっておられるのですが、こんなに、神々しいまでにきれいな、富士山の夕焼けを見るのは初めてだとおっしゃるのです。私たちのこれからの活動を天の神々が祝福して、このような夕焼けで祝ってくださっているに違いないと、その御夫婦は、感動してそう言ってくださったのです。それほどにきれいな「富士山の夕焼け」だったのです(全てが、「脳活性化研究所」のリビングからの写真です)。

皆さんも、私がその時撮影したこの写真で、神々しい雰囲気の一端なりとも味わってみてください。

    

    

  

    

 ○ 画面上で写真をワンクリックすると、映像が拡大されます。

注) 本著作物(このブログB-39に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。   

       エイジングライフ研究所のHP左の部分を「クリック」してください)

     

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