認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症発病の真の正体と記憶障害という誤った的(I-13)

2024-05-22 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
(プロローグ)
(1) 認知症の大半、90%以上を占める『アルツハイマー型認知症』について、ハーバード大学を筆頭とした世界中の権威機関は、『重度の物忘れが特徴の器質的な原因病変に起因した神経変性疾患だとの重大な誤解』に基づき、『記憶障害という誤った的』に矢を射かけ続けて来ているのです。
(2) 若年での発症及び海馬の萎縮が特徴であり、〔重度の記銘力障害に起因した極めて重度の物忘れの症状を呈するが、前頭葉の機能が正常なレベルに在る〕『側頭葉性健忘症』が真の正体であるに過ぎない病気を誤解し、『若年性アルツハイマー型認知症』と言う【架空の認知症】を作り出し、『周りからの支援があれば、自分らしい日々の生活習慣を送ることが可能である』とかの謳い文句を編み出して、『発病自体の予防が可能であることを私たち二段階方式が、北海道から九州に跨る全国的規模452の市町村で「住民参加型の地域予防活動」の実践指導に因り実証して来ている』にも拘わらず、公明党の要求もあり、『発病自体の予防という川上対策を政府大綱の第一条で棚上げ』し、単年度ベースで23兆円もの血税を垂れ流す川下対策に過ぎない世紀の愚策、『ボケても安心な社会づくり』に邁進しているのです。
(3)『アルツハイマー型認知症』は、「前頭葉の機能が異常なレベルに衰えが進行してきた時」が、発病の最初の段階である「小ボケ(社会生活面に支障 )」。次いで、中ボケ(家庭生活面にも支障)を経由。為す術が何も残されていない末期の段階の『大ボケ』(日常の生活面でのセルフケアにも重大な支障がある為、介護が不可欠となる)で発病を見つけることに何の意味があるのか!
(4) 最も有効な川上対策、発病自体の予防が出来る性質のものである『アルツハイマー型認知症(廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が真の正体)』について、効果が極めて少ない川下対策の『介護の予防』措置の制度的実施を求める厚労省の通達『認知症ケアパス作成の手引き』は、『アミロイドβ仮説』を根拠に掲げていて、「物忘れの症状」だけが選別の基準に過ぎない「MCIの基準(名称的には、軽度認知障害)」を措置実施の重要な判定基準に掲げる愚を犯してもいるのです。
※『アルツハイマー型認知症』は、前頭葉の機能が真っ先に廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くのが特徴であり、「前頭葉の機能が異常なレベルに衰えが進行してきた時」が、発病の最初の段階である「小ボケ」の段階なのです(中ボケを経由して、末期の段階の大ボケへと進行)。
(5) 『アルツハイマー型認知症』の真の正体(発病及び症状の重症化が進行するメカニズム)は、後述するように、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるに過ぎず、日々が仕事というテーマとは無縁の暮らし方(生き方)となる『第二の人生』を送る上で展開される、『脳の使い方としての意味と視点』で言う「生活習慣」、『意識』が覚醒した目的的な世界における『脳全体の司令塔の役割』を担っている複合機能体である『前頭葉が、活性化する生活習慣』の構築と継続的な実践に因り、『発病自体の予防が可能なタイプの認知症』なのです(エセ学者が提唱する「地中海料理とか、カレー料理とか、赤ワインとかを飲食する食生活は、発病を予防/症状の進行を抑制する効能とは、無関係の代物」なので御注意を!)。
(6) 我が国の製薬会社であるエーザイが作り出した大嘘、アリセプトも、アデュカヌマブも、レカネマブも、全てが『アルツハイマー型認知症の症状の進行を抑制する効能を有する治療薬と言うのは、真っ赤な大嘘の薬』即ち、(効能の評価が、出鱈目)なのです。
※1 「アセチルコリン仮説」に基づき開発されたアリセプトは、治療薬ではなくて、単なる『対症療法薬(興奮型)』に過ぎないのです。
※2  治療の効能が皆無のアリセプトで大もうけした経験から、『柳の下の二匹目の泥鰌』を狙って、「アミロイドβ仮説」に基づき開発されたレカネマブは、『発病の早期の段階であれば、症状の進行を2~3年間遅らせる効能を有する』というのは、真っ赤な大嘘(『前頭葉』の機能レベルの評価とは程遠い、評価基準であり、ケアプランの作成が本業である「CDR」を、服薬の効能の評価に転用した、姑息な評価方法に因る「独善的な評価結果」は、出鱈目な数値であり、評価の仕方が極めて杜撰なだけ!)。
※3   「レカネマブ」は、症状の進行を抑制する治療薬としての効能は、皆無であり、『脳出血、脳浮腫、脳の萎縮等の副作用』だけが売り物。
(7) 『アミロイドβの蓄積とアルツハイマー型認知症の発病/症状の進行との間には、肝心要の「因果関係」が存在していない』のです(因果関係は存在していないので、存在を未だに実証できない儘で居る)。
※ 天下の東大が、アミロイドβ/タウ蛋白を血液検査で検知することに因り、『アルツハイマー型認知症』の発病の有無の判定/早期の鑑別診断に成功との新聞報道⇒肝心要の因果関係に無知/無関心/無頓着な為に、有為な人材を無駄遣いするだけ⇒結果は、無駄骨に終わるだけなのです!
(8) 射るべき「正しい的」は、「アミロイドβの蓄積⇒神経細胞の大量死⇒記憶障害≒物忘れ」ではなくて、『 仕事とは無縁となる「第二の人生」の下で展開されるナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続⇒廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行⇒前頭葉の機能障害』なのです。意識が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』という脳機能は、複合機能体であることにも、注意が必要/不可欠。

&1『 アルツハイマー型認知症』の発病との因果関係の実証が出来ない仮説
(1) 様々な種類が数ある認知症の大多数、90%以上を占めている(小ボケ、
中ボケ、大ボケの全ての合計)のが、今日の主題である『アルツハイマー型認知症』なのです(生来的に特定の遺伝子に異常がある人だけを対象に発病する「アルツハイマー病」とは全く異なり、無関係であることに注意)。
※専門機関は、『アルツハイマー型認知症』の症状について、末期段階の「大ボケ」しか知らず、血管性認知症の大半(認知症全体の25%を占めるとする数値自体が誤りで、その多くはアルツハイマー型認知症)が、脳血管障害と症状の発現との間の因果関係の確認がなされない儘に、安易に、脳血管性認知症と診断していることと相まって、70%程度と言う「誤った数値」を主張している。
(2) 発病の原因については、アミロイドβの蓄積(老人斑)が犯人とする(アミロイドβ仮説)、タウ・タンパクの沈着(神経原線維変化)が犯人とする(タウ・蛋白仮説)、アセチルコリンの不足が犯人とする(アセチルコリン仮説)が現在迄生き残っている学説なのですが、いずれの仮説も、原因と結果との間に存在するべき(『因果関係の存在』を実証出来ていない)という、『致命的な欠陥を有する』もの。
⇔つまりは、いずれの説も、単なる推測に基づいた仮説に過ぎないのです。
※1 私たち「エイジングライフ研究所(二段階方式)」は、&2で具体的に詳述するように、アミロイドβの蓄積と「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の進行との間には、『因果関係自体が存在していない』ことを実証出来ている「3種類の脳機能データ(『住民参加型の地域予防活動』の実践指導の成果)」を提示出来る世界で唯一の専門機関でもあるのです。
⇔極めて精緻で、極めて多数の発病者に関する、『前頭葉の機能レベルの精緻な判定を含む、脳機能データ』は、レカネマブの化けの皮を引きはがす『実証データ』でもある。
※2 私たち「二段階方式」は、「アルツハイマー型認知症」の発病と『意識』との関わり(就中、『注意の分配力』の機能)を追求しているのが特徴です。
(3) 『アルツハイマー型認知症』を発病し、『症状の重症化』が進行(小ボケ⇒中ボケ⇒大ボケ)した結果、何年間もの間発病の末期の段階である大ボケの段階にあった「高齢者」の「死後の脳の解剖所見」で確認される「特徴」の内の1つである『老人班』に目をつける人達は「アミロイドβの蓄積」が、『神経原線維変化』に目をつける人達は「タウ・蛋白の沈着」が、並びにその他の原因を掲げる仮説としては、アセチルコリンの不足に目をつける人達は「アセチルコリンの不足」が、「アルツハイマー型認知症」を発病させ/症状を進行させている犯人だという憶測だけに基づいた「仮説」を打ち立てて、科学的で客観的な根拠も無しに、発病/症状の重症化の進行との間の「因果関係」の存在の実証さえしない儘での「憶測による主張を展開しているだけ」なのです(いづれの仮説も、発病の主張原因と発病/症状の重症化の進行との間の因果関係の存在について、未だに実証出来ていないこと=仮説に御注意を!)。
(4)その上、最近では、『前頭葉』(前頭前野の穹窿部に局在する複合機能体を言うものとする。以下、同じ)の機能レベル(正常であるか/異常であるか)を精緻に判定することも出来ないで、単に「記憶の障害」を主とする(物忘れの症状)の軽重ベースでの「軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)」という概念が提示されているのです。当該仮説によると、「軽度認知障害」と認定された人達の約1割の人達が、3年後には、「アルツハイマー型認知症」を発病することになると主張されているのですが、これまた、客観的な「脳機能データの裏付けがない」、『権威を傘に着ただけの憶測』の域を出ていないレベルの「仮説」と言わざるを得ないのです。
※厚労省に因り最近公表された認知症発病者の推計数値は、九州大学が実施した久山町等の4地域の推計値なのですが、『前頭葉の機能レベルの判定が為されていない』と言う幼稚なもの。おまけに、『喫煙率、生活習慣病、食事や運動と言った健康意識の変化が、認知機能の低下の抑制に関係する』とのコメントが付されているのですが、これまた、単なる憶測の類に過ぎないもの。何故なら、発病の原因として、『アミロイドβ仮説』が根拠とされているからです。因果関係に無頓着な支離滅裂な憶測データと言うべき代物!
『喫煙率、生活習慣病、食事や運動と言った健康意識の変化が、アミロイドベータの蓄積を抑制し/  認知機能の低下の抑制に貢献する』と読み替えてみるとき、『九州大学の調査結果による憶測データが、いい加減なものである』ことが理解出来るのです。
(5) ところで私たち「二段階方式」がここまで言い切るのには、それだけの理由と根拠が有るからです。私達は、生きている人間の脳の働き具合、今現在も猶、人類最大の難問とされている意識が覚醒した世界(目的的な世界)における脳全体の司令塔である『前頭葉』の働きを含む脳全体の働き具合(機能レベル)及びその機能レベルに厳密にリンクしたものとして発現してくる具体的な症状(正常なレベルの症状及びアルツハイマー型認知症の発病としての症状)を、「二段階方式」と呼称する「神経心理機能テスト」を実施/駆使することにより、客観的な基準に基づいて鑑別し、区分けしているのです。
※1「アルツハイマー型認知症」の症状は、前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される(小ボケ、中ボケ、大ボケ)『類型的症状(改訂版30項目問診票)』が発現してくるのが特徴であり、発現してくる順番に類型的症状を列記した(グー・ブログの「G-14」)を参照して下さい。
※2 世界中の専門機関(我が国では、東大、京大、理化学研究所)は、『意識が、今日現在も猶、人類最大の難問とされている』ことから、意識が覚醒した目的的な世界における「脳全体の司令塔」の役割りを担っている『前頭葉』の機能レベルとの関わりを避けて、手足でしかない、左脳と右脳の機能レベルをMMSEで判定し、物忘れの症状(記憶障害)と言う「誤った的に矢を射かけ続けている」のです。
※3 権威を傘に着て、「アミロイドβ仮説を含む」どんな仮説を提示しようと、「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の重症化の進行との間に因果関係が存在していないものは無意味。若い人材の無駄遣い、時間とコストの無駄遣いに過ぎないのです。アリセプト、レカネマブの服用も、症状の進行を抑制する効能は、皆無のもの!

&2 『アルツハイマー型認知症』だけに確認される特徴
(1) 発病のメカニズムについて後述するように、『アルツハイマー型認知症』に
ついては、日々が仕事とは無縁の暮らし方となる『第二の人生』を生きる高齢者の、日々の「脳の使い方」という視点で言う『生活習慣』(即ち、「食生活」とは無関係であることに留意する)が、発病/症状の重症化の進行並びに回復、症状の重症化の進行の抑制、或いは、発病自体の予防を左右する直接の原因である認知症、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であると私たち「二段階方式」は主張し、そのことを実証済みでもあるのです。
※「二段階方式」の考え方に基づき、「二段階方式」の手技を活用した活動、対象を「アルツハイマー型認知症」に特化したものであり、『住民参加型の地域予防活動』の実践展開の指導による顕著な成果に因り、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証済みであり、憶測だらけの「アミロイドβ仮説」とは、異次元のものなのです。
(2)「加齢による脳の老化」(発病の基盤の要因であり、発病の第一の要因)並びに「仕事」というテーマの追求とは無縁の日々の暮らし方となる『第二の人生』を送る上で日々展開され継続される単調な生活習慣、「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣(自分なりに追求する特定のテーマが無く、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標となるものも無い単調な生活習慣)」の継続(発病の引き金となる要の要因であり、加重要因であり、発病の第二の要因)という、『異なる二つの要因が、同時に並存して、重なり合うこと』に因る『相剰効果』に因り、「前頭葉」を柱とする(前頭葉を含む)脳全体の機能が廃用性の及び加速度的に、異常なレベルに衰えて行く結果、発病/症状の重症化が進行していき、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに、厳密にリンクした三段階に区分される「類型的症状」が発現して来るのが特徴である『アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症は、脳の機能の「衰え方」にも、顕著で明確な特徴があるのです。
※私たち「二段階方式」が世界に誇る脳機能データである、『MMSE下位項目の項目困難度の指標』に代表される『前頭葉』を含む脳全体の機能の「廃用性の異常な機能低下の進行の明確な順番」の存在が、私たち「二段階方式」が、北海道から九州に跨る全国的な規模,452の市町村で実践指導/展開した『住民参加型の地域予防活動』の顕著な成果を示す「脳機能データ」により、確認されているのです。
(3) その特徴を要約すると、次のようになります:
※1『前頭葉』を含む 脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていく時、最初に、「意識」が覚醒した目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の働きだけが、異常なレベルに衰えていくこと(「軽度認知症(小ボケ)」の段階)及びこの段階では、左脳も右脳も運動の脳も、未だ正常な機能レベルにあること;
※2『前頭葉』機能の更なる機能低下が進行していく中で、同時に並行して、「中ボケ」以降の段階では、「左脳」と「右脳」と「運動の脳」の働きが順次(この順番に)、異常なレベルに衰えが進行していくことにより、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルについて、加速度的で異常な低下の進行に対応する形で、『アルツハイマー型認知症』の症状の「重症化」が進行して行くこと{「中等度認知症(中ボケ)」及び「重度認知症(大ボケ)」のレベルへの進行};
※3 『アルツハイマー型認知症』の発病者である場合は、必ず、且つ、その場合に限り、11の下位項目から成り、30点が満点であるMMSEについて、出来なくなっていく厳密な順番が存在し、その順番は、必ず、以下の通りとなること;想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、図形の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名
※4 『アルツハイマー型認知症』の発病者である場合は、小ボケは3年間の及び中ボケは2~3年間の『標準的な滞留期間』の存在が確認されること。
※5 複合機能体である『前頭葉』の機能の発揮及び発揮度は、『意欲及び注意の集中力』の機能の継続的な発揮並びに発揮度の異常なレベルへの機能低下の進行が惹き起こす『注意の分配力』の機能の発揮及び発揮度についての異常なレベルへの加速度的な機能低下が進行することが、直接の原因であることに、意識の機能構造に無知な世界中の権威機関が未だに気付いていないことが、『アルツハイマー型認知症』の発病の原因及び症状の重症化の進行のメカニズムについての『重大な誤解』を生じさせているのです。
※6世界中の権威機関は、『アルツハイマー型認知症』の発病/症状の重症化の進行のメカニズムについて、人間だけに特有な『意識』との関わりを避けているのです。
※7 世界中の権威機関は、「意欲」が注意の集中力の機能の発揮及び発揮度を下支え、「注意の集中力」が、『注意の分配力』の機能の発揮及び発揮度を下支えていると言う「三層の機能構造」の存在にも無知、無関心。
⇔『意欲』が異常なレベルに衰えると、『注意の集中力』の機能の継続的な発揮に重大な支障が出て、『注意の分配力』の機能が実効機能を駆使して、状況の分析、理解、判断、状況判断に沿ったテーマの発想、テーマを実行する為の企画、計画、実行結果の洞察、推理、シミュレーション、シミュレーション結果の比較、選択、最終的な実行内容での実行の決断、脳の各部(左脳、右脳及び運動の脳)に対する実効の指令についての、重大な支障が出て来るという機能構造の「連鎖のメカニズム」が存在している。
⇔ 「DSM-Ⅳ」の第二要件が提示する失語、失認、失行(紛いの)症状は、『記憶障害に起因しての発症ではない』のです。ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が継続されている状況の下で、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行き、末期の段階(大ボケ)の後期、MMSEの総得点が9点以下となる段階で、上記メカが働かなくなるが為に生じてくるのものに過ぎないのです。
⇔ 「DSM-Ⅳ」の第一要件が提示する「記憶障害」という誤った的に惑わされ、アミロイドβ仮説も、タウタンパク仮説も、アセチルコリン仮説も、徘徊を続けているのです。
※8 廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が本態である『アルツハイマー型認知症』の発病/症状の重症化の進行の真の原因要因は、上述のように、アミロイドβの蓄積でも、タウ蛋白の沈着でも、アセチルコリンの不足でもないのです。
⇔仮説の提示者は、『意識』が覚醒した目的的な世界における上記(※7)のメカに無知なせいで、意味不明の仮説を打ち立て、妄想しているだけなのです。
※9 第二の人生を生きる高齢者の誰にも存在する「加齢に起因した脳の正常な老化」の進行及び特定の高齢者だけに生じて来るナイナイ尽くしの「単調な生活習慣の継続」に起因した廃用性の異常な機能低下の進行の「同時並存」による『相剰効果』により、『アルツハイマー型認知症』の発病者である場合は、脳機能の低下の進行が直線的でなくて、加速度的となるのが特徴であり、『前頭葉を含む脳全体の機能』が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくにつれて、『その機能レベルに、厳密にリンク』する形で、「段階的な症状(三段階に区分される類型的な症状)」が発現してくることが、特徴なのです。
※10 「意識が覚醒した目的的な世界」は、左脳、右脳及び運動の脳が牽引する「三頭建の馬車」を運行していく世界であり、エイジングライフ研究所が提示する「二段階方式」の手技は、御者の役割を担う『前頭葉』の働き具合を「改訂版かなひろいテスト」で、馬の役割を担う「左脳と右脳」の働き具合を「MMSEテスト」で測定するもの。
※11 前記各脳の機能が、どこまで衰えているのか及びその前頭葉を含む脳全体の機能レベルでは、どんな症状を特徴的に示すのかをリンクさせて、客観的な指標と総合的な判定により、『アルツハイマー型認知症』の「発病の有無及び重症度の区分」を判定します(回復が可能な軽度認知症「小ボケ」、症状の進行の抑制が未だ可能な中等度認知症「中ボケ」及び為す術が何も残されていない重度認知症「大ボケ」の三段階に区分します)。
※12 また、テスト結果について、集積された多数の「脳機能データ」の分析と解析とに基づき確立された「種々の客観的な指標」により、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続する脳の使い方としての意味で言う生活習慣(暮らし方)の下で加速度的に衰えていく『前頭葉』を含む脳全体の機能レベル、MMSE下位項目の機能低下の順番(項目困難度の順番)の確認及び「三段階」に区分され発現してくる『アルツハイマー型認知症の類型的症状(改訂版30項目問診票)』を指標化し/活用していること並びに「キッカケ」を契機に開始されるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続期間を確認することが出来る為(本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」には、それぞれに「標準的な滞留期間」が存在していること等の指標)、「アルツハイマー型認知症」以外のタイプの認知症との鑑別及び認知症と紛らわしい病気との鑑別に、「客観的な指標」として役立つのです。
※13 上記※1乃至※12に列記したアルツハイマー型認知症の特徴は、14689例の発病患者の「精緻な脳機能データ」が示す事象の事実であり、アミロイドベータ仮説では、説明が不可能なのです=「アミロイドベータ仮説の主張内容は誤りとなる!」。
(4)私たち「二段階方式」では、「前頭葉を含む脳全体の機能レベル」と直接リンクさせた三段階に区分された類型的症状の指標(「改訂版30項目問診票」」に基づいて、症状の進行の抑制さえもが困難で、為す術が何も残されていない「末期の段階」である「重度認知症」(大ボケ)、症状の進行の抑制が未だ可能な「中等度認知症」(中ボケ)及び回復/症状の進行の抑制が可能な「軽度認知症」(小ボケ)とを区別して判定することが出来るのです。
⇔これにより、「脳の機能レベル」毎に策定実施される「脳のリハビリ(生活習慣の改善)」の実践指導による適切な『前頭葉の活性化』措置が図られ、正常なレベルへの脳機能の回復及び/又は更なる重症化の進行の抑制を目的とする適切な措置(どの段階なら、何が可能か)が実施出来るよう工夫されているのです。
※「MCI(軽度認知障害)」は、言葉とは裏腹の基準であり、認知機能の障害の核心である『前頭葉の機能レベル』が正常であるか/異常であるかを無視していて、『重度の物忘れの症状だけ』の主観的な記述に基づく主観的な判定に基づいた『介護の予防措置』の実施を求める「厚労省の要求基準」とされていて(アミロイドベータ仮説の主張を基礎とした、「認知症ケアパス作成の手引き」を参照)、支離滅裂な内容の要求が為されているのです(厚労省の当該手引きの内容自体が、支離滅裂な内容!)。
(5) このブログでたびたび指摘しているように、精神科医を筆頭に、認知症の専門家達が、『アルツハイマー型認知症』は、(発病の原因が分からないし、治すことが出来ないし、予防することも出来ない)タイプの認知症と主張しているのは、米国精神医学会が定める「DSM-Ⅳ」(現在は、DSM-Ⅴとして改訂されている)という誤った内容の診断基準{症状の進行の抑制さえもが困難で、為す術が何も残されていない「失語、失認、失行(紛い)の症状」と言う末期段階の極めて重度の症状が、発病の初期症状と規定する診断基準}であることに無知な為、即ち、当該「DSM-Ⅳ」の基準に依拠して診断する為、発病の末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階でしか、『アルツハイマー型認知症』の発病を見つけることが出来ないでいるのです。
※1結果として、最も有効な対策である川上対策としての『発病自体の予防』が出来る典型的な認知症である『アルツハイマー型認知症』について、最も有効であり、重要である川上対策{発病自体の予防}措置が棚上げされていて(「政府大綱」の第一条の規定)、意味不明な措置(川下対策であり、アミロイドベータ仮説及びMCIの基準を柱とする「介護の予防措置」)が制度化されているのが、我が国の現状なのです。
※2 厚生省の時代には、『アルツハイマー型認知症』の発病自体の予防という川上対策を志向する官僚【浅野課長、山崎課長、尾嵜課長etc.】が数多くいたのに、介護保険制度が創設された以降の厚労省に組織変更された以降は、川上対策の発病の予防は棚上げされて、何故なのか、川下対策で、天文学的な規模での血税を垂れ流すだけの「介護の予防」という名目下での『ボケても、安心な社会づくり』が制度化されてしまっているのです(不条理‼)。
※3 厚労省が根拠に掲げている『アミロイドβ仮説は、発病/症状の重症化の進行との間の因果関係の存在を実証出来てもいない、単なる憶測レベルの主張内容』であり、加えて、介護の予防措置の対象者を選別する基準に掲げているMCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)の内容は、前述した通り、「物忘れが判定の基準」なのであり、『意識』が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能レベルについての言及が皆無の、極めて粗雑な主観だけでの基準なのです。
(6) 100%誤りの主張内容である「アミロイドβ仮説」の提示機関(専門家)の権威に負けてしまい、『「アルツハイマー型認知症」の発病者であっても(実態は、末期段階の「大ボケ」の発病者)、周りからの支援が有れば、自分らしく生きていける』と標榜する世紀の愚策『ボケても安心な、社会作り』の政策が制度化されていて、『末期の大ボケで発病を見つける「診断」と「介護」の費用に対して、両者合計で、23兆円超もの血税が垂れ流し』の状況に在るのです。
※精神科医を筆頭に彼等専門機関(専門家)は、『重度の記銘力障害が原因で極めて重度の物忘れの症状が発現する「側頭葉性健忘症」について、実在していない架空の認知症である「若年性アルツハイマー型認知症」と誤診/主張していることにも無知』な為に、前記の世紀の愚策である『ボケても安心な、社会作り』を、支持しているのです。
(7) 更に、本態は、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を継続することが、発病の引き金「第二の要件」(私たち「二段階方式」が規定する「発病の加重要因」)であり、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」(但し、「食生活とは無関係」であり、「第二の人」生を送る上で展開され、継続される脳の使い方としての生活習慣病であることに留意する)であるに過ぎない「アルツハイマー型認知症」は、『前頭葉』が活性化する脳の使い方としての意味で言う生活習慣、自分なりに追求する「テーマ」を持ち、自分なりに『前頭葉が活性化する生活習慣』を構築/継続的に実践することによって、発病を「予防」することが出来る(実際の具体的な結果は、「発病時期」を先送りすることが出来る)もの。
(8) 単年度ベースで13兆円超と言う天文学的な規模に達していて、このままでは「介護保険制度」自体を経済面から破綻させてしまいかねない「アルツハイマー型認知症」発病高齢者の「介護費用」の規模を考える時、私達がこれまで実践指導し展開してきた「市町村」を主体とし、地域単位で展開する「住民参加型の地域予防活動」を「国民的な課題」として全市町村レベルで及び地域単位で取り組むべきだと私たち「二段階方式」は考え、主張しているのです。

&3「アルツハイマー型認知症」は、「意識の覚醒下目的的な世界」が関わるタイプの認知症
(1) 脳の専門家と言われる人達も認知症の専門家達もがこれまで問題にしてきていないのですが(或いは、その性質自体に気付いていないのかも知れないのですが)、『前頭葉』の基礎的な、且つ中核をなす機能である『前頭葉の三本柱』の機能、すなわち、「意欲、注意の集中力及び注意の分配力」の機能には、「加齢に起因した機能の老化の進行と言うカーブ」という性質が内在しているのです(発病の基盤の要因)。
(2) これは、生来的に内在している性質なので、(脳の使い方としての「生活習慣」の差異に起因するカーブの緩やかさの相違はあるにしても)、誰でも年を取るにつれて、(正常な機能レベルを保ちつつも)機能のレベルが次第に衰えていくことになるのです(私たち二段階方式が、『正常老化の性質』と命名)。
※ 前頭葉の機能に生来的に内在する性質である「正常老化の性質」の脳機能データは、NHKの「チコちゃんに叱られる」にも登場。
(3) その「前頭葉の三本柱」の機能の働き具合は(或いは、衰え方というか)、18歳から20歳代の半ばまでが「ピーク」で、20歳代の半ばを過ぎる頃から100歳に向かって、(正常な機能レベルを保ちつつも)緩やかではあるが、直線的に衰えていくのです。私達がこれまでに集積してきた「脳機能データ」によると、「アルツハイマー型認知症」を発病する人の割合が急に多くなってくる60歳代後半にもなると、「前頭葉の三本柱」の働き具合は、ピーク時の頃に比べ、「機能」が半分以下のレベルに衰えてきているのです(このことが、「アルツハイマー型認知症」の発病の基盤の要因「発病の第一要件」)。
(4) それだからこそ、『アルツハイマー型認知症』を発病する対象は、60歳以上の年齢の「高齢者だけ」なのであり、且つ高齢になればなる程発病する割合が高くなっていくのです。70歳代、80歳代、90歳代、100歳代という風に、年をとればとるほど、前頭葉の働きが更に衰えていき、正常なレベルを保ちつつも、どんどん「低空飛行」の状態になっていくので、年齢が高くなるにつれて『アルツハイマー型認知症』を発病する発病率も高くなっていくという訳なのです。

&4『アルツハイマー型認知症』の発病/重症化の進行のメカニズム
(1)「意識」とか「無意識」とかいう言葉を皆さんご存知でしょう。実は、脳科学の専門家とされる人達でさえ、意識と無意識との境界或いは、そもそも意識を構成するメカニズムについてさえ、良く分かっていないのです。
磁気共鳴画像装置(MRI)で脳の活動状態を測定し、所謂「ボケーっとした状態」(言い換えると、脳の「認知度」或いは、「意識度」が低い状態)で観察される、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼称される脳の活動状態下での、脳機能データの解釈、或いは理解についての最新の研究発表の内容を見ても、「前頭葉のことが良く分かっていない」としか考えられないレベルの解釈、或いは理解が為されている。
(2) こうした脳の機能についての専門家(脳科学者)と世間で言われている人達でさえ未だ気づいていないことなのですが、『前頭葉』の機能レベル及び働き方を左右している基礎的/基盤的な機能である「前頭葉の三本柱」の機能の問題(三層の機能構造及び注意の分配力の働き)を理解しておくことが、意識と無意識との境界、記憶のメカ及び「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムを理解する上で、極めて重要で、必要不可欠のこと。
(3)「意識が覚醒した世界(目的的な世界)」における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』と言う複合機能体の働き方を概説すると、私達人間だけが有する「前頭葉」の機能を中核として、私たち人間は、意識的/目的的に何かの「テーマ」を考え、その内容を計画し、いくつかのケース・シミュレーションを経て、個々人毎に異なる「前頭葉」の「評価の物差し=意識の首座=自我)」による評価に照らして、最終的な選択と判断による、決断を下して、左脳や右脳や運動の脳に対し指令を出して実行している。
最終的な選択或いは決断に至る過程では、様々なケース・シミュレーションが必要となるので、「前頭葉」の『注意分配力』の機能が「主題」となっているテーマを保持しつつ同時に、いくつかの選択肢であるシミュレーションの対象となる様々な「副題」に対しても、注意を分配して、同時に並行して処理している機能発揮の状態にあるのです。
※1「意識が覚醒した目的的な世界」では、「評価の物差し(意識の首座=自我)」に因る評価、関心、注意に従い、(意欲、注意の集中力の機能に下支えられた)注意の分配力の機能が、実行機能を駆使して、メタ認知及び(メタ認知に僅かに遅れて連動してくる)実体験認知を行っている機能構造の関係に在り、思索や思考、発言、行為や行動、言動が行われている(By Tad=「kinukototadaoと入力」して『G-02を検索し、読んでみて』下さい!)。
※2 3つ以上の異なる意識を同時並行処理する為の機能である「注意の分配力の機能」が分配された度合いに応じて、当該副題に対する「認知度」、「記銘度」及び「意識の覚醒度」が高くも低くもなるということなのです(「認知及び意識の多重及び多層の構造」の問題が存在している)。
(4) そうした状態を「f-MRI」とかいう機器で捉えて、その状態下での異なる
内容/異なる意識下での様々な「副題」に対する脳の活動を「無意識」、或いは、「DMN」だと誤解しているだけのこと。
現在開発されているf-MRIとかの機器の性能では、注意分配された『前頭葉』を含む脳全体の機能レベル(その時発揮されている{「認知度」、「記銘度」及び「意識の覚醒度」のレベル)を十分に捉えることが出来ていないだけのことなのですが、複合機能体である『前頭葉』の機能のメカニズムをよく知らない(「脳機能データ」を持ち合わせていない)専門家達は、そのf-MRIで十分に捉えきれられていない脳の機能レベル(「認知度」、「記銘度」及び「意識度の覚醒度」)の世界を「無意識」の世界(或いは、「DMN」)のことだと誤解しているだけ。
⇔「意識が覚醒した世界」における注意の分配力の機能を核心とする実体験認知に僅かに先行して生じてくるメタ認知の世界には無知なだけのこと!
(5)「メタ認知」は、実体験認知に僅かに先行して生じているもの(素振りで、脳の中でイメージしつつ、ピンをデッドに攻めるアプローチ!)。
かの有名な「リベットの実験」の解釈結果は、注意の分配力の働き方に無知なせいで、『メタ認知に僅かに遅れて連動して生じてくる性質のものである、実体験認知間の、相互の関係に無知なせいで、メタ認知を無意識と誤解しているだけ』の事なのです。『無意識がすべての意識を支配している』との憶測がベースの主張は、科学的な根拠が無い「たわごと」に過ぎない。
その結果、「すべての意識的な行為は、無意識に左右されている」などと意味不明の学説が飛び出してきて、マスコミに取り上げられることになるのです(その典型例が、「リベットの実験結果の解釈の誤り」)。
私たち「二段階方式」に言わせると、単に「認知度」、「記銘度」或いは「意識の覚醒度」が、f-MRIという機器で測れる機器の能力レベルを超えた世界で生じ/行われているのであって、機器で測れないレベルのもの、実体験認知に僅かに先行して生じてくるメタ認知の世界に無知な為、無意識のもとでの脳の活動と誤解しているだけ。
※1「意識が覚醒した」目的的な世界における『認知』の世界は、『注意の分配力』の働きに因り、メタ認知が(必ず)先行して生じ、僅かに遅れて、実体験認知が連動するメカニズムが存在しているのです(文章を書く;何かについて整理しながら語る;ショート・アプローチ等)。
※2 東大、京大、理化学研究所を含む世界中の権威機関は、『DSM―Ⅳ』の第二要件が確認を要求する(失語、失認、失行)紛いの症状が、「記憶障害」ではなくて、『注意の分配力』の機能が殆ど働かない極めて異常なレベルに在ることに起因して、目的的な思考、行為、行動が困難であるが故に発現して来ることに、未だに無知無関心なのです。
&5 「リベットの実験」とその解釈の誤り
(1) 上述の意識・無意識の世界のことは、脳科学の専門家と言われる人達も
よく分かっていない世界のことなので、私たちの独善と揶揄されないよう、分かり易い事例を(「無意識」が「意識」を支配しているとの主張の根拠とされた実験のこと)一つ取り上げて、追加説明をしておくことにしましょう。その実験とは、「秒針が3時を通過するたびに、計測機器のボタンを押す」という動作を人間に課して、脳の活動する状態を調べたのが、あの有名な「リベットの実験」です。
(2) 秒針が3時を通過する直前に、言い換えると被験者が計測器のボタンを
押すという『意識的な実体験認知動作』に僅かに先行して、脳内の血流の変化を機器が捉えていることが問題となり、それを無意識(ボタンを押す動作に先行する脳内の血流の変化を惹き起こしている原因)が意識(計測器のボタンを押す動作)を支配していると誤解し、学会で発表したのです。
(3) 被験者の脳は(意識が覚醒した目的的な世界)、「秒針が3時を通過する
瞬間に計測器のボタンを押すこと」という主命題を継続して保持しつつ、秒針の動きを継続して目で追っているのです。この主命題を継続して保持し続けていないと(「注意」がほかのテーマにそれてしまうと)、主命題である、しかるべきタイミングでしかるべき動作をすることが保持/想起出来ないので、その主命題に意識的に「しかるべき量の注意を分配し、継続して保持し続けている」状態に在るのです。
(4) ところが、主命題に注意を継続して分配し保持し続けている状態の下で、
同時に並行して秒針を目で継続して追っていて、秒針が3時を通過する直前に(一瞬前の、文字通り瞬間的なことなのですが)、「秒針が3時を通過するその瞬間に、このボタンを押さないといけない」という副命題が、ことさらに強く主命題を想起させて、脳裏をよぎる(この瞬間に「注意が喚起され、殊更に、主命題の記銘度が高くなる」)からこそ、秒針が3時をよぎるその瞬間に「前頭葉」が「運動の脳」に指令を出して、ボタンを押す動作を実行することが出来ることになるのです。
(5) 実はその副命題が生起した時(そのことに殊更に「注意が分配」された
時)、「前頭葉」と共に「左脳」、「右脳」及び「運動の脳」が働くのです。
①「ボタンを押す動作の実行の一瞬前の出来事である副命題の生起という
脳内の意識的な反応があるからこそ、被験者は、秒針が3時を通過するその瞬間に意識的にボタンを押すことができている」というメカニズムなのです。
一瞬前の脳の反応(メタ認知)の際にも、「前頭葉と左脳、右脳及び運動の脳」とが働くので、(然も明確な「意識」の下で働くので)、当然のことながら明確な血流の変化が認められることになるわけです。
② 血流の変化を生み出した一瞬前の脳の反応(先行するメタ認知)が、『無意識によるもので、ボタンを押した動作(実体験認知)が意識によるものだ』という解釈は、間違いなのです。「前頭葉」の重層的な「注意の分配」と言う機能の問題と「注意を分配」したその分配量に応じて、意識の覚醒度が異なる(つまりは、生起される「血流の量」が異なる)ことを、権威が知らないだけのことなのです。

&6 『意識』の覚醒とメタ認知が先行し、僅かに遅れて実体験認知が連動
(1)「運動の脳」は、実際に何かの「動作をする」ときだけでなくて、脳で何かの「動作を考える」ときにも、「前頭葉」と共に「運動の脳」が働くのが「脳のメカニズム」なのです。実はこれは、「意識的な動作」に先行する「無意識による反応」なのではなくて、「意識的な脳の反応(=メタ認知の世界)」そのものなのです。
(2) その機能レベルの「意識」の覚醒下では、現在開発されている「f-MRIの性能レベル」が捉えることが出来ないという別次元の問題なのです。但し、権威ある学者が、「無意識がすべての意識を支配している」という憶測の仮説を発表すると、それが世間の常識になってしまうところが恐ろしいのです。
(3)「アルツハイマー型認知症は、発病の原因も分からないし、治すことも出来ないし、予防することも出来ないタイプの認知症だ」と世界的な権威がある「米国精神医学会」が発表すると、(『DSMーⅣ』の第一要件及び第二要件の規定内容が、共に重大な誤りの内容であるにも拘わらず)、今日現在も猶、世界中の権威機関の前提/常識になっているのです(「アミロイドβ仮説」主張の大前提であり、エーザイの「レカネマブ」開発の大前提!!)。
※ 服用の効能を評価するに際し、『前頭葉の機能レベルが正常であるか/異常であるか』を精緻に判定することも無く、ケアプラン作成用の為の粗雑/主観的な基準であるに過ぎない「CDR」(主観的な記述に因る主観的な評価結果を主観的に数値化するに過ぎず、客観性は微塵も担保されていない代物)を、レカネマブの服用の効果の判定基準に転用する姑息なやり方が、まかり通っているのです(厚労省は、問題視せず、製造/販売を承認した)。

&7 『アルツハイマー型認知症』の正体は、老化/廃用型の『生活習慣病』
(1) 観察、分析、理解、判断、発想、企画、計画、創意、工夫、機転、洞察、
推理、シミュレーション、解析、憶測、忖度、比較、選択、決定、決断、抑制、感動等、人間だけが具有している高度な「前頭葉」の構成機能である実行機能群(Executive Function)の各種の個別認知機能の発揮に因る「認知度」並びに「意識の覚醒度」を左右している機能が、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」という『前頭葉の三本柱の機能』なのです。
(2) そして、正常な老化(正常な脳機能レベルを保ちつつも、機能の低下が
進行して行く)の過程とはいえ、加齢による老化により『前頭葉』の機能が低空飛行状態に入ってきている60歳を超えた高齢者と呼ばれる年代の「お年寄り(発病の基盤の要因であり、第一要件)」が、『前頭葉』を含む脳全体の機能を積極的には使わない生活、追及する自分なりの特定のテーマが無く、生き甲斐や目標もなく、趣味や遊びや人付きあいもなく、運動もしない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を日々続けていると(ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続という条件が、発病を惹き起こす加重要因であり、「第二要件」)、出番が極端に少ない為に使われる機会が極端に減った「前頭葉の三本柱」の機能自体が、廃用性の異常な機能低下を起こしてきて、「第一の要件」と「第二の要件」とが同時に並存すること、重なり合うことの「相剰効果」に因って、複合機能体である『前頭葉』の機能の異常な低下(衰え)の進行が加速されて行くことになるのです(廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行)。
(3)「意識」が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の働きが加速度的に衰えていくその先に、『アルツハイマー型認知症』(「晩発型アルツハイマー病」とも言います)の発病が待っているのです(発病の最初の段階が、私たち「二段階方式」が提示する「小ボケ」の段階)。第一の要因と第二の要因とが同時に並存し重なり合うことの『相剰効果』により、廃用性の異常な機能低下が進むときは、直線的ではなくて放物線を描いて、加速度的に脳の機能が衰えていくのが重要な特徴なのです。
(4) その場合、意識が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担う『前頭葉』が、最初に異常なレベルに衰えていくのが特徴なのです。次いで、「左脳や右脳や運動の脳」が、遂次、その順番に、異常なレベルに加速度的に衰えて行くのです(14,689例の解析結果)。
(5)「廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行」に因る、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの更なる低下に連動し順次症状が重くなっていく中で、私たち「二段階方式」の区分である「軽度認知症」(小ボケ)、「中等度認知症」(中ボケ)及び「重度認知症」(大ボケ)の三段階に区分される「類型的な症状」が発現してくることになる。

&8 『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』が開始される『キッカケ』の意味
(1) ところで、『前頭葉』の機能だけが異常なレベルであって、左脳も右脳も運動の脳も、機能が未だ正常なレベルである「軽度認知症」(小ボケ)の段階で発現してくる『アルツハイマー型認知症』の症状は、「前頭葉の三本柱」の機能が異常なレベルに低下したことを直接に反映に起因した複合機能体である『前頭葉』の機能障害のアウト・プットそのものなのです。
(2)このメカニズムのもとでは、加齢に起因した正常老化の要因としての発病の「第一の要因」は、高齢者にとっては誰しも共通のものであって、発病の「第二の要因」こそが『アルツハイマー型認知症』を発病するか/しないかを決定づけ/区分ける決定的な『加重要因』となるのです。
※1自分なりに追求する特定の「テーマ」が無く、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標もない日々、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続という、発病の「第二の要件」を充足することが、『アルツハイマー型認知症』の発病に直結しているのです。
そして、「アルツハイマー型認知症」発病のリスクの度合いは、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まることとなる「キッカケ」についての「本人の受け止め方と周囲を含む対応の仕方」とに左右されるということなのです。
※2「アミロイドベータの蓄積(老人斑)」とか、「タウ蛋白の沈着(神経原線維変化)』とか、アセチルコリンの不足とかは、発病/症状の進行との間との『因果関係が存在しない、単なる憶測の類』に過ぎないものなのです。
(3)そこであなたを取り巻く種々の環境を考慮して、あなたのリスクの度合いを自己評価していただきたいのです。その上で、危険度を低下させるために必要と考える『自分なりの対策=脳の使い方としての生活習慣』を構築し、継続して実行していただきたいのです。

&9 『アルツハイマー型認知症』の発病を左右するのは、『第二の人生』での生き方、脳の使い方としての『生活習慣』在り方
(1) ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」(自分なりに追求する特定のテーマ
が無く、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標となるものも無い単調な暮らし方)の始まりとその「キッカケ」は、何か特別のものという訳のものではないのです。誰にでも、何時起きてきても不思議ではないものが通常のケースなのです(或る出来事や状況の発生と継続)なのです。
※1心が折れ、意欲を喪失することにより開始される「単調な生活習慣」の『キッカケ』の事例を具体的に挙げてみると、「可愛がっていた飼い猫が死んだこと;可愛がっていた孫が大学に合格し、離れて行ったこと;家庭内の不和が継続している家族環境に在ること;通っていた趣味の会での人間関係の不和に因る参加の中止;同居している孫の不登校や重大な不祥事;玄関先で転んで、2~3か月入院しての寂しい入院生活;アルツハイマー型認知症を発病した連れ合いが、大ボケにまで進んで、家を空けられなくなる」などで、
言わば「何処にでもある」、「誰にでも起きてきそうな」事象が多いのです。
※2 まだ青/壮年気に在る学者達は、上記程度の出来事や状況下で、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』に入っていく理由を、不思議なことに思うだろう。
私たち「二段階方式」が誇る前頭葉の機能レベルに関わる「脳機能データの解析」に因れば、第二の人生が始まる60歳頃には、20代の前半にピークを示していた『意欲及び注意の集中力』の機能は、『加齢という要因』に因り、ピーク時の半分程度にまで『正常老化が進行』してきていることを知るべきなのです。
※3 「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の進行のメカニズムに、アミロイドβ仮説を堂々と掲げて居ながら、『家の外に出て行き交遊すること、運動すること、趣味を楽しむこと』などが、発病の予防/症状の進行の抑制に役立つなどと臆面も無く主張する輩は、『家の外に出て行き交遊すること、運動すること、趣味を楽しむこと』が、『アミロイドβの蓄積を阻害及び抑制すること』の因果関係の存在について、実証して見せる責任がある筈なのです。あれやこれやを単に混ぜ合わせるなど、『ど素人のレベル』なのです。精緻なレベルでの論理的思考力に乏しいが為に、何事でも混ぜ合わせるのが好きな彼等は、『アミロイドβ仮説、MCIの基準、CDRによる効能の評価etc.』も、大好物なのです。
(2) 60歳を超えた年齢の「高齢者」であるということは、「第二の人生」を送っているというのが通常。
「脳の機能」との関係で言えば、言葉、論理、計算、場合分けというデジタル情報の処理を司る「左脳」の主たる出番である「仕事」とは無縁の生活を、日々送っているということになります。
言い換えると、「右脳」や「運動の脳」の主たる出番である「趣味や遊びや人付き合いや運動」を、或いは、それらのいずれかの場面を基礎としての左脳の出番を確保するという脳の使い方としての生活、自分なりに楽しむ生活習慣を送っていて、それなりに「目標」や「喜び」があり、時には「生き甲斐」が得られる「生活習慣」を送っているということ。
(3) そうした脳の使い方という視点での「生活習慣」の下では、意識が覚醒
した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っていて、複合機能体である『前頭葉』の機能は加齢とともに衰えていくとは言え、「正常な老化のカーブ」を描きながら、緩やかに低下していくものなので、「異常なレベル」に衰えてくることは、無いのです。
※『アルツハイマー型認知症』の発病者であれば、必ず、「前頭葉⇒左脳⇒右脳⇒運動の脳」の順番に異常なレベルに機能が衰えて行くものなのであり(1995年の活動開始以来、私たち「二段階方式」が集積してきた極めて多数の発病患者の「脳機能データ」により実証されていること)、「前頭葉」が活性化する「生活習慣」の構築と継続的な実践に因り、『前頭葉の機能が正常なレベルを保持できている限り』は、『アルツハイマー型認知症の発病は、絶対に起きてこないもの』なのです=アミロイドβ仮説は、客観的な根拠データが無い憶測。
(4) 「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、「前頭葉」の機能
が異常なレベルに衰えてくることから始まるものなので、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」が、(衰えていきつつあるとは言え)「正常な老化のカーブ」を描いていっている限りは、「アルツハイマー型認知症」を発病することは絶対にないのです(1995年の活動開始以来、私たち「二段階方式」が集積してきた極めて多数の「脳機能データ」が、そのことを実証)。
(5) 「左脳偏重」(或いは、「仕事中心」)の生き方(価値観)を第二の人生が
始まっても変えることが出来ない人達の場合は、「右脳や運動の脳」の出番である趣味や遊びや交遊や運動等には生き甲斐を覚える事が難しいので、「アルツハイマー型認知症」を発病する(リスクが高い)とデータ的に言えるのですが、生き方に対する考え方(価値観)に特別の問題がない人でも、「キッカケ」に遭遇することに因り、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が開始されて行くことが、「アルツハイマー型認知症」の発病との関連でとても重要であり、且つ怖いところでもあるのです。 生き方に対する考え方(価値観)に、特段の問題がない人でも、「安心することは、危険」ということ。
(6) 日々の暮らし方、脳の使い方としての生活習慣が、「仕事とは無縁の日々」
となる『第二の人生』を生きる私達「高齢者」にとっては、例示してあるような「キッカケ」となりそうな出来事や状況などの事象が、いつ何時襲ってくるか分からない、そうしたことを避ける術はないというべきでしょう。
※1 付言しておくと、「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の重症化の進行との因果関係で言えば、学歴も社会的な地位も無関係です。
たばこを吸うとか、赤ワインが好きだとか、或いは、青い魚をよく食べるとかの『食生活も、全く関係が無い』のです。
※2更には、九州大学が久山町の全数検査から憶測により導き出した程度のものである『「糖尿病」の発病』とも、全くの無関係です。
⇔『糖尿病を患った高齢者』が、「アルツハイマー型認知症」の発病の条件(引き金)なのではないのです。高齢者である「第二の人生を送る糖尿病患者」に対する、医師が要求する3つの過酷な条件『①体重の引き下げ;②一日当たりの摂取カロリーの制限;③食事の味付けの制限を含む、甘いものの摂取厳禁』に因り、そのことを遵守する生活の送り方の継続で、心が折れてしまい、意欲を喪失して行くために、『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』が開始されて、継続されていくことこそが、『発病を惹き起こす真の要因』。
(7) 更に言うと、「アルツハイマー型認知症」を発病するかどうかを決める直接的な要因であるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まるかどうかの分岐点は、「キッカケ」となりそうな状況や事象に遭遇するかどうかが、常に核心となる訳ではない。
遭遇した「キッカケ」となりそうな状況や事象に対して、『自身が負けて、心が折れてしまい、状況を打開する為の「テーマ」を見つけて、それに取り組もうとする意欲を喪失してしまうこと』、そのことこそが、「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が開始されることとなる」核心の条件となるのです。
(8) 私たちはこのブログで度々(2012年の3月に、グーブログ上での公開を開始した)、東日本大震災の被災地の「高齢者」達の間で、「アルツハイマー型認知症」を発病してくる人達の数が極めて多数に上ることになることを警告してきました。但し注意して頂きたいのは、東日本大震災の被災地の高齢者達の全員が「アルツハイマー型認知症」を発病することになる訳ではないということなのです。東日本大震災の被災という「キッカケ」となりそうな出来事及び状況の発生に対して、その出来事及び状況の発生に負けないで、自分なりに追求する何かの「テーマ」を見つけて立ち上がれた人達は、「アルツハイマー型認知症」を発病することには、ならなかった筈。
廃墟の中から自分なりの「テーマ」を見つけ出して、その「テーマ」を実行する上での「目標」があるので、その実践の過程で、前頭葉が活性化し、注意の分配力の機能の出番が多い(目標を達成するために、洞察、推理、シミュレーションする)ので、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入っていくことは、無いからです。

&10 ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の始まりのキッカケと「前頭葉の三本柱」の機能との重要な関係
(1) ところで私達が「意識的(目的的)」に何かの「テーマ」を実行しようと
するとき、先ずは、「意欲」が必要になる。
① 意識的な思考や行為の世界が動き出す為には、一定の機能レベル以上の
『意欲』が働くことが必要不可欠。
② 加えて、「テーマ」の中身をあれこれ考え付いたり工夫したりするには、
一定の機能レベル以上の「注意の集中力」と「注意の分配力」とが働くことが必要不可欠となる。
※意欲が注意の集中力の機能発揮(度)を、注意の集中力が注意の分配力の機能発揮(度)を、それぞれ下支えている『三層の機能構造』とその働きが存在していることに注意(速足の散歩で意欲の機能レベルが向上すると、注意の集中力の機能レベルの向上に繋がり、注意の分配力の機能の発揮度の向上へと繋がるという訳)。
(2)つまり、意識が覚醒した目的的な世界では、意識的に何かの「テーマ」を適切に(置かれた状況の中で、それなりに)実行するには、「前頭葉の三本柱」の機能である、「意欲、注意の集中力及び注意の分配力」の機能が、各自/及び共同して、一定の機能レベル以上で働くことが必要不可欠となる。
日常生活を送る上で、「意識的」に何かの「テーマ」を実行しようとするとき、『この「前頭葉の三本柱」の機能が十分に働いているかどうか(一定レベル以上の機能レベルであるかどうか)』によって、 『前頭葉』の各種個別機能群である『実行機能(Executive Function)』の「認知度」及び「発揮度」が変わってしまうからです(機能発揮上の「二重構造の仕組み」)。
考える工程の質及び実行内容の程度及び態様が、「前頭葉の三本柱の機能」の機能レベル/発揮度によって、様変わってしまうことになるのです。
※『アルツハイマー型認知症』は、この機能構造下での廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が唯一/直接の原因で発病/重症化が進行して行くメカなのであり、アミロイドβの蓄積やタウ蛋白の沈着は無関係のもの。
(3) その機能構造的な帰結として、「正常老化の性質」を持つこの「前頭葉の
三本柱」の機能が「加齢」とともに機能が衰えていくにつれて、いろいろな場面でいろいろな「テーマ」を処理する際に、「前頭葉」の各種個別機能である「実行機能」の「認知度」及び「発揮度」が、必要且つ十分なレベルのものでなくなる為に、何の「テーマ」をどのように実行するのかについての、計画内容も実行の仕方の工夫も、シミュレーションの程度も態様も、次第に、不十分にしか働かなくなって行くことになるのです。
※1このことは、『60歳を超える年齢の高齢者』と呼ばれる年齢にある人なら誰にでも、例外なく、必ず起きて来ること(『アルツハイマー型認知症』発病/症状の重症化の進行の基盤の条件)。
※2 「アミロイドβ仮説」は、意識、前頭葉、注意の分配力に無関心!!
(4)そうした『前頭葉の三本柱の機能』が、「正常な機能範囲」を保ちつつも『加齢』と共に徐々に低下していく中で、或る日「キッカケ」となりそうな「生活状況の変化」や「生活上の出来事」に遭遇することになる。
※「キッカケ」となりそうな状況や事象に遭遇したことにより、その生活状況の変化(生活上の大きな出来事の発生、或いは、生活状況の大きな変化とその継続)に負けてしまい、心が折れて、立ち上がる意欲が出てこなくて、状況に対応するために不可欠の新たな「テーマ」を見つけることができない人が、「アルツハイマー型認知症」発病の「第二の要因(加重要因)」であるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入って行くことになる。
(5)生活状況の大きな変化(生活上の大きな出来事の発生、或いは、生活状況の大きな変化とその継続)に負けてしまった人(然も、高齢者なのです)は、何かの「テーマ」を考えついたり実行したりしようとする「意欲」を衰えさせてしまうことになるのです。
そうでなくても、「正常老化の性質」により、年を重ねるごとに衰えを見せてきている「意欲」という脳の機能が、「生活状況の大きな変化」や「生活上の大きな出来事の発生」に遭遇したことで、心が折れてしまい、発生以前の状況では「意欲」を掻き立てたり、「注意を集中」したり、或いは、「注意を分配」したりする機会が得られることになる「テーマ」が、日常生活面から消えて無くなっていく生活を送るようになって行くのです。結果として、生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を送るようになってしまうのです。
(6) そうした生活状況が徐々に進行して行く(「継続」されていく)中で、「前
頭葉の三本柱」の機能が次第に「正常老化」のカーブを離れていき、「加速度的で異常な老化のカーブ」を描くようになって行き、終には異常なレベルに衰えていくことになる。そこに待ち受けているのが、「アルツハイマー型認知症」の発病(「小ボケ」)。
(7) 発病の最初の段階が、私たち「二段階方式」の区分で言う「軽度認知症」
(小ボケ)の段階なのです(意識が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能だけが異常なレベルに在って、左脳、右脳及び運動の脳の機能は、未だ正常なレベルに在る為に、『小ボケ』の段階の症状は、「前頭葉の機能障害に起因した症状だけが、発現して来るのが特徴」)。
※1「意識が覚醒した目的的な世界」は、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する『三頭建ての馬車を運行する世界』なのであり、運行の支配/管理者である『御者』の役割を担っているのが、『前頭葉』なのです。
※2 「御者がこければ(居眠り⇒眠り込む)、皆コケル!」(前頭葉が異常なレベルになったとき、左脳、右脳及び運動の脳が正常な機能レベルに在ろうとも、アウト・プットは、全て/常に異常なものとなる(=アルツハイマー型認知症の発病となる)のです(「記憶障害が発病を惹き起こす核心の要因」と主張するアミロイドベータ仮説は、基本的で/根本的な誤りを犯している。
※3 認知症の大多数、90%以上の割合を占める『アルツハイマー型認知症』は、現在も猶、人類最大の難問とされている『意識』が関わるタイプの認知症なのです。世界的に通説とされ、我が国では、東大、京大、理研(MIT研究室/利根川進)が牙城である「アミロイドベータ仮説」は、『意識の世界』が存在せず、『注意の分配力』の機能も備わっていないマウスやマーモセットを対象にして、「記憶障害」と言う「間違った的」に矢を射かけて憶測ばかりして、世の中に弊害をまき散らしているだけ。
※4 アミロイドβ仮説の提示者達のどの機関も、「アミロイドβの蓄積とアルツハイマー型認知症の発病/症状の重症化の進行との間の因果関係を実証出来ていないのですが、『そもそも、両者の間には、因果関係が存在していない』から。
※5 私たち「二段階方式」は、アミロイドベータの蓄積〈老人斑〉とアルツハイマー型認知症の発病/症状の重症化の進行との間には、『因果関係が存在していないことを実証出来ている精緻で/極めて多数例に基づく脳機能データ』を、『三種類も提示出来ている』のです。

&11 「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」が開始され/継続される「キッカケ」となるか否かは、本人の受け止め方次第
(1) 市町村の保健師さんが、私たち「二段階方式」の手技を活用するときは、
「アルツハイマー型認知症」を発病した全ての『高齢者(「若年性アルツハイマー型認知症」は、実在しない架空の認知症なのであり、側頭葉性健忘症を誤診しただけであることに注意)』を対象として、「キッカケ」発生の時期から判定時(発病及び症状の重症化の進行を経た判定時)に至るまでの間の日々の『脳の使い方』としての『生活習慣(脳の使い方としての生活歴)』についての、本人及び同居の家族からの詳細な聞き取りを行い(「二段階方式」の手技を活用すると、判定時の「時の見当識の得点、MMSEの総得点及び早期の得点」を基礎として、「キッカケ」の発生時期が推定できる)ます。
(2)「アルツハイマー型認知症」を発病した極めて多数の『高齢者』を対象とする「生活歴」の聞き取りの結果、『前頭葉』を含む脳全体の老化(機能低下の進行)を加速させる原因となるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まるには、発病した全員について、明確な「キッカケ」となる「生活状況の大きな変化、或いは、生活上の大きな出来事」の発生が必ず存在することが確認されている。
但し、「生活状況の大きな変化、或いは、生活上の大きな出来事の発生」とその継続に遭遇したとき、そのことがそのままナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の開始と継続に直結することになる訳ではないことに注意が必要です。その発生が「キッカケ」となるか否かは、遭遇した「生活状況の大きな変化、或は、生活上の大きな出来事」の発生と継続に対する「本人の受け止め方」及び「対応の仕方」並びに「周りの支援」が極めて重要となるからです。
(3)或る「生活状況の大きな変化の発生、或いは、生活上の大きな出来事の発生」とその継続に遭遇したとき、その発生状況に対処する自分自身の気持ち自体が負けて、心が折れて、そこから立ち上がっていこうとする「意欲を喪失」してしまい、新たな「テーマ」を見つけられない人が、そのまま『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』に入っていくことになる。
(4)その意味で、「本人の受け止め方」及び「対応の仕方」という側面が極めて重要な要素となるということ。
つまり、この「大きな」という要素は、客観的なものではなくて、あくまで本人の主観的な評価によるものだということが重要。
(5)本人の評価として、その衝撃が余りにも大きいが故に、「心が折れて、意欲を喪失していく」(再起できなくなっていく)のであり、周りの目から見た客観的な評価としてのものではないという点が極めて重要。
つまり、「本人の受け止め方」及び「対応の仕方」次第で、「キッカケ」となるか/ならないかが決まってしまうということなのです。

&12 「キッカケ」となりそうな事象は、誰にでも起きてくる類のもの
(1) ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が開始されることとなる「キッカケ」と
なりそうな事象に遭遇したとき、その状況に負けて、心が折れて、何か他の「テーマ」に取り掛かる意欲を喪失してしまうのは、第二の人生を送っている高齢者であること、即ち、『年が年だけに致し方のないこと』なのです。
① 本人も周囲の人達もそう考えて、そのような発言を繰り返し、そのよう
に対応するのです。「この年で、こんなことに遭遇してしまったのだから、仕方がないよね」と理解を示して、同情してくれさえするのです。
② その一見優しいが実は生ぬるい、或る意味で『心地よい』環境に身を浸し
ていると、いつの間にか(気が付いた時には)、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」という日々の経過に身を置いている自分の姿があるのです。
(2) その単調な生活習慣が継続する中で、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させて、高齢者という条件との相剰効果によって、加速度的に『前頭葉』の機能が低下していくその先に、「アルツハイマー型認知症」の発病が待っていることになるのです(「小ボケ」の段階)。


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