ミズメザフスツールとホウノキザフスツール

2023-09-09 | 椅子



座面・ミズメ材
脚・ヤマザクラ材、紡錘型
削り出しオイルフィニッシュクリア仕上げ


座面・ホウノキ材
脚・オニグルミ材、末広がり型
削り出しオイルフィニッシュクリア仕上げ

椅子の座面の高さはとても大事です。
特にザフスツールは5mmの差で座り心地が変わるのを体感できます。
自分の体にぴったり合わせると長い時間、楽に座る事ができます。
展示会で気に入ったものがみつかった場合は、飼い木(厚さ5〜30mmの数枚の板)を足の下に敷きこの高さが一番というところを探し出し体感していただきます。
ぴったりの高さに脚を切って調整、塗装、フェルト貼り等施した後、納品させていただきます。

この椅子の場合は2カ所でご使用で、靴を履き仕事をするために、
その靴を履いた状態で採寸させていただきました。
「ぴったりの良い椅子に巡り会えた」と使っていただいた感想をいただき、
本当に嬉しくほっとしました。
ありがとうございました。

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座編み教室削り出しスツール

2023-09-04 | 椅子
上松の技術専門校で同期で勉強させていただいた知人ご夫婦が名古屋から来てくださいました。
卒業して34年、どちらもまだお兄さんでしたね。
途中何度かお会いする事もありましたが、どちらもいい感じに年を重ねました。
今回はオニグルミとヤマザクラ材で削り出し仕上げのスツールを七島い編みで編み上げていただきました。
少し大きめの座面でしたが、いいペースで約7時間かけ座り心地の良いスツールが出来上がりました。
懐かしい訓練校での思い出や同期の人たちの近況など話が尽きず本当に楽しい一日となりました。
あの一年間は自分にとって本当に楽しくて貴重で大切な時間だったなぁとあらためて感じました。
奥様もとても明るい方で笑いが絶えず、あっという間の一日でした。
ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

 

 

 


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自家栽培の太藺(フトイ)収穫

2023-07-27 | 椅子
自家栽培の太藺(フトイ)収穫

今春植え付けた株から育った自家用のフトイを刈り取りました。
サンの散歩も兼ねて朝5時半に軽トラで出発、田んぼに向かいました。


長いもので2m位まで成長してくれて嬉しい限りです。
今ちょうどフトイの花盛り、朝露に輝いて素晴らしい。


猫の額?猫の肉球?ほどの広さなのであっという間に半分刈り取り終了。
後の半分は7〜10日ほど間をあけて刈り取り予定です。
乾燥後の草の充実度など実験的にずらしてみようと思います。


ひとかかえ程の量収穫できました。
これで乾燥重量で1kg位になると思います。
ダイニングチェアの座面1脚位編める量です。


自宅に戻って早速車庫の屋根に広げ初期乾燥中。
初の自家栽培フトイによる座面編みも目前に迫ってきました。
感動!

ただブヨの来襲には参りました。
アブもすごい勢いで飛び回っていましたが、少し前にみつけた
オニヤンマ君が効果絶大!

 
遠巻きに飛び回るだけでひとつも刺されることなく助かりました。
ブヨには効かなかった〜。
今度は知り合いに教えてもらったハッカ油スプレーでブヨ除け対策してみます。

1週間前には、フトイの株を分けていただいた松本民芸家具の自社用フトイ栽培地へ
3日程収穫のお手伝い、ご厚意で今年もたくさん分けていただきました。
その上、ついでだからと高温のビニールハウス内で一緒に乾燥中です。
本当にありがとうございます。
感謝しております。


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太藺(フトイ)の栽培 新たな座面編み材料

2023-05-22 | 椅子

新たな座面編み材料、フトイ
干して乾燥したフトイをお湯で柔らかくしなやかになるよう戻し、数本を束ねねじりながら椅子の枠に編み込んで座面を仕上げます。

太藺(フトイ)の栽培を松本民芸家具の職人さんからご享受いただき、フトイの株までご厚意で分けていただきました。
その株を今年の春植え付け、育て始めました。

フトイの成長記録

 
3月27日 
植え付け。
フトイは宿根草なので一度植え付ければ、年々分けつしながら株が大きくなっていきます。
まだ水は冷たく、こんなに冷たくて大丈夫か。


4月27日
植え付けから1ヶ月経ちました。
とても冷涼な土地なので案の定遅霜に何度か合い、せっかく15cmほど新芽が伸びていたのにほとんど枯れてしまいました。
ここは北限より北なのかなぁと不安になりましたが、松本民芸の職人さんからの「太藺の丈夫さには助けられていますよ、大丈夫!」の言葉に期待して見守っていました。


5月14日
5月に入れば霜の降りる日もなくなり、成長し始めました。
長いもので30cmくらいまで伸びました。
しかし、まだまだ水は冷たいらしく下半分は緑色というよりレモン色に近く弱々しい感じです。

 
5月22日 今日
ここ数日暑い日が続きやっとフトイの好きな温度になったようで、緑色も濃くなり著しい成長を見せてくれています。
長いもので60cmに育ちました。
裸足でずぶずぶと入って草取り。懐かしいこの感覚が気持いい。

8月の収穫までにどれだけ背が高くなってくれるかとても楽しみです。
一年間使う分を賄えるようになるのはもう少し先になりそうですが、楽しみながらフトイ栽培も続けていけそうです。
全ての材料を身近な山や田んぼからいただいて椅子づくりができる。
嬉しい!

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松本クラフトスクエアに出展します

2023-05-19 | 椅子
来週末の土日、5月27、28日は長野県松本市にて
クラフトフェアまつもと、クラフトスクエアが開催されます。

私はイオンモール松本をサテライト会場に同時開催されるクラフトスクエアに出展いたします。
長年座り心地を第一に考え、改良を加えながら作り続けてきた椅子を持って行きます。

今回に合わせ、
 
リラックスアームチェア[栗材,フトイ編み] 

 
ダイニングチェアDC-04[栗材,七島い編み]



 
ザフスツール[座面朴の木,脚鬼胡桃材]
を新たに制作しました。

当日はフトイによるスツールの座編みを実演しています。
お気軽に話しかけてくださいね。
ぜひたくさんの方に座り心地を体感していただきたいと思っております。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。



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アンダルシアスツール400座編み教室

2023-04-26 | 椅子
アンダルシアスツール400座編み教室

七島いによる座編み教室
スツール枠はオニグルミ材、銑による削り出し、オイルフィニッシュクリア仕上げ

大分県宇佐市からはるばるお越しくださいました。
グリーンウッドワークのワークショップの講師としても活動されています。
本業はカメラマン、移住されて地域おこし協力隊としても活動されていて、
いろいろと話題豊富で楽しい座編みの時間となりました。

 

 

 

グリーンウッドワークで既に数脚、椅子作りは経験済み。
今回は草を自分でねじり紐にしながら編み込んでいくこの座編みを会得するために参加していただきました。
飲み込みが早く器用な方で、すぐにコツをつかんできれいに座り心地の良いスツールに仕上げていただきました。
作業中も終始「楽しい楽しい」と言っていただき嬉しい限りでした。
“座面を編む作業が好き”という回路が同じで私と同じ人種?でした。
今後も椅子作り、座面編み楽しんで行ってくださいね。
私もとっても楽しかったです。
ありがとうございました。

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アルヴァ・アアルトのラウンジチェア編み替え

2023-03-05 | 椅子
アルヴァ・アアルトのラウンジチェア編み替え
アンティークのお店からのご依頼の椅子です。
アルヴァ・アアルト(1898-1976)はフィンランドの建築家、家具のデザイナーとして有名です。

 

 
この椅子はフランスで入手されたそうで、北欧ではまずお目にかかれないレアな椅子とお聞きしました。
曲げ木フレームによるカンチレバー(片持ち梁式)のスマートなデザインはさすがですね。かっこいい!
そーっと座らせていただきましたが座り心地も最高でした。

座面から背面にかけてアバカで編み込まれていますが1940年代に作られてからおそらく編み替えられていないように見えました。
傷んだ4脚編み替えをさせていただきました。
この特殊編みはオード・ミネやBas van peltのロープ編み椅子と同じタイプです。
見本をひっくり返しながら編み進み再現しました。

 

 

 

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拭き漆ザフスツール

2023-02-15 | 椅子
拭き漆ザフスツール

 

 
座面・クリ材
脚・キハダ材 末広がり型

木のお椀と同じくこれも仕上げていただきました。
艶っぽい仕上がりにこれまた感動しました。

 
木目、丸ノミの彫り跡、銑削りの表情が際立ちいい感じ。

オイルフィニッシュ仕上げとは全く違った印象です。
どちらも経年変化で深い艶としっとり落ちついた色に変わるのも魅力です。
使えば使う程良くなっていきます。

今年の各展示会で見て、触って、座っていただこうと思います。


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フトイによる初めての座編み教室

2023-02-04 | 椅子
フトイを座面に編み込む座編み教室を初めて行いました。

昨年7月末に松本民芸家具で自社栽培しているフトイの圃場で収穫を手伝わせていいただいて分けていただいたフトイを使っています。

 
今回のお客様は、私の椅子を以前から使っていただいていて、林業を生業としています。
今度はあぐら正座椅子がほしいという話の中で「フトイで編んでみる?」「ぜひやってみたい」と言っていただき、今回は特別初めてのフトイでの座編み教室でした。
私自身フトイの扱いはまだ完璧ではないので同時に私も編みながら丸二日間かけてじっくり進めました。


とても器用でしっかりした座面のあぐら・正座椅子が完成しました。座り心地もばっちりです。

普段の山仕事のことや海外での面白い体験談など経験豊富なお話も聞けて楽しい二日間でした。ありがとうございました!
お疲れさまでした。

今年の春から田んぼを借りて自分でもフトイを育て始めます。
松本民芸家具さんのご厚意で栽培地からフトイの株を分けていただくことになりました。
心より感謝しております。

椅子を紹介する時に
「この座面の材料は自分で育てたんですよ。」と言える日が来るのをとてもとても楽しみにしています。

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おめでとうございます。ペアの栗ザフスツール

2022-12-29 | 椅子

ザフスツール
座面・クリ材、丸ノミ叩き仕上げ
脚材・サクラ材、紡錘形銑削り出し仕上げ
オイルフィニッシュクリア

2022年の仕事納めは、新婚さんにペアのザフスツールを制作させていただきました。


座面の栗材は共木(同じ木から取った板)で、それも一枚の板から隣り合わせで木取りできました。

 
栗の特徴の良く出た、とても綺麗で素直な木目が出てくれました。


座面の高さはご夫婦それぞれの身体にぴったりな高さに合わせています。
6cmの差があります。
テーブルに合わせて同じ高さの椅子を置くというのが一般的ですが、
いすには人それぞれ最適な高さがあり、合っていれば、体が一番気持ち良く、楽に長く座ることができます。
私自身、妻との身長差は20cmあり、ザフスツールの座面高の差は7cmです。
テーブル高は68cmですが、食事やデスクワーク等ふたりとも何ら問題はありません。
そのような訳で私の場合、テーブルとの関係より体優先で椅子の高さをご提案しております。

門出の椅子としてザフスツールを選んでいただけて光栄です。
本当にありがとうございます。

末長くお幸せに、心よりお祈りいたします。

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Audoux-Minet(オードミネ)のカンチレバーアームチェア座面編み替え

2022-12-16 | 椅子
Audoux-Minet(オードミネ)のカンチレバーアームチェア座面編み替え

 


1940年代フランスの椅子
アンティークを扱うお店からのご依頼。
この当時の木製のカンチレバーのこの椅子はとても貴重です。
カンチレバーとは片持ち梁のことで、フレームが脚から肘掛けまで2本のUの字で構成されていて、座面が半分浮いた状態でフレームの弾力でクッションの柔らかさを生んでいます。
見た目以上にフレームがしなり座り心地が良いです。
ただ、とても古い椅子なので壊れてしまっては大変なので緊張しながらそーっと座ってみました。

 
まずは古い傷んだ座面を取り除きます。
文字通り紐解きながら数十枚の画像と覚え書きでメモしながらの作業です。
フレームの蜜蝋ワックス仕上げ後編み始めました。
オリジナルは東南アジアのアバカと呼ばれる麻の一種を三つ編みしながら織られたものです。
編み替えの素材はマニラ麻を三つ編みしながら織り編み続けます。

 


記録を元に忠実に再現していきました。

とても気に入っていただきほっとしました。
ありがとうございました。

訂正いたします。
Audoux-Minetによるフランスの椅子と投稿しましたが、
私の間違えでした。
バス・バン・ペルト Bas van Pelt (1900-1945)による
オランダで活躍したデザイナー による椅子でした。
不勉強で失礼いたしました。

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玄関スツール座編み教室

2022-12-12 | 椅子
玄関スツール座編み教室
玄関に置き、靴を履くときやちょこっと座るための椅子を編んでいただきました。
楽に立ち座りできるように支えのアームをつけ、脚は四方踏ん張り型で体重をかけても安定しています。

 
「こんなに大変だとは思わなかった、こんな風にできているんですねーすごいすごい」と終始感心しながら編み進め
楽しいお話も交えながらまるまる二日間かけて編み上げていただきました。

 
私も同時にご注文のショートアームチェアを仕上げました。


見た目も使い勝手もとても良いとご満足いただけて何より嬉しく、楽しい時間でした。
ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

玄関スツール(両手支え付)
ヤマザクラ材、銑削り出し、オイルフィニッシュクリア仕上げ
座面高40cm

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ミズメザフスツール

2022-11-18 | 椅子
 
ミズメザフスツール
座面・ミズメ材
脚・ヤマザクラ材

見るからに重厚な印象のザフスツールになりました。
ミズメ材はとても重くて硬い木です。
オイルフィニッシュクリア仕上げで一層彫り跡の艶が増しています。
単純な作りなので木の表情が一層際立ち、見た目の印象も変わってきます。
分厚い材料を深く彫り込むため、木目は想像以上の表情を見せてくれてザフスツールを作っていて楽しい一面です。
彫り上がった時と塗装してガラッと変わった時「わーこうなったか。」と、陶器を窯から出した時もこんななのかなぁと思わせるくらい感動します。
10年後100年後の経年変化も見てみたいものです。

 
座面材左奥から
クリ・クリ・ミズメ・トチノキ
脚材左奥から
クルミ・キハダ・ヤマザクラ・ウダイカンバ

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トチノキザフスツール

2022-11-11 | 椅子
 
ザフスツール
座面・トチノキ
脚・ウダイカンバ
トチノキでは初めて制作しました。

白くて軽やかな感じのかわいらしいザフスツールになりました。
ウダイカンバの脚の通しホゾが濃い色でいいアクセントになっています。
削り跡も素晴らしく、長年使い込むとまた更に深い艶を増していくでしょう。

 
トチノキの見分け方のひとつ
木目に対して直角方向に波状の模様が見えます。
若い頃は裸眼で余裕で見えたのですが、今は老眼鏡が必要です(笑)
光りの当て方でキラキラ光った波模様がとても綺麗です。
トチノキのテーブルやお盆とかお椀などお持ちの方は虫眼鏡などで見てみてくださいね。
今はスマホのカメラが高性能で拡大して撮影できるのでびっくりです。


仕上げ削り後、横からライトを当て陰影をはっきりさせると粗がよく見え、削り跡チェック作業

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クラフトピクニック2022終了しました

2022-10-18 | 椅子
あがたの森でのクラフトピクニックは二日間とも晴天に恵まれ終了しました。

ペーパーコードによるスツールの座編みWSは、今回で8脚目というもう既にベテラン域の超常連さんも含め、12名の方に体験していただきました。
皆様大変そうでしたがその分出来上がった時の達成感は大きく、喜んでいただけて何より嬉しい時間でした。
本当にありがとうございました。

また、二日目の午前中はひとりで手が回らない時に、予約を取り、椅子や材料の説明からペーパーコードを切り配り、最後搬出まで先立って手伝ってくださった福井さんご夫妻、なんとお礼を言って良いか、心より感謝しております。

二日目の早朝に大切な方の訃報が届き、ショックで何度も空を見上げていました。
大町へちょうど同じ頃移住し30年以上、いろいろとお世話になり、家族ぐるみで親しくしていただいていました。
その方のお父様は生前、奈良で京都の舞妓さんが履くぽっくり下駄を作る職人さんでした。

形見として持っていた道具のひとつ、銑(セン)という道具を形見分けしていただき使ってきました。
私の椅子の削り出し仕上げはこの銑があったからこそできたもので、私のスタイルそのものです。
一生大切に使わせていただきます。

ここ数日で一気に秋が深まり、きのこが可愛くおいしく、楓の紅葉も進んできました。
 

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