玄関スツール座編み教室

2022-12-12 | 椅子
玄関スツール座編み教室
玄関に置き、靴を履くときやちょこっと座るための椅子を編んでいただきました。
楽に立ち座りできるように支えのアームをつけ、脚は四方踏ん張り型で体重をかけても安定しています。

 
「こんなに大変だとは思わなかった、こんな風にできているんですねーすごいすごい」と終始感心しながら編み進め
楽しいお話も交えながらまるまる二日間かけて編み上げていただきました。

 
私も同時にご注文のショートアームチェアを仕上げました。


見た目も使い勝手もとても良いとご満足いただけて何より嬉しく、楽しい時間でした。
ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

玄関スツール(両手支え付)
ヤマザクラ材、銑削り出し、オイルフィニッシュクリア仕上げ
座面高40cm

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ミズメザフスツール

2022-11-18 | 椅子
 
ミズメザフスツール
座面・ミズメ材
脚・ヤマザクラ材

見るからに重厚な印象のザフスツールになりました。
ミズメ材はとても重くて硬い木です。
オイルフィニッシュクリア仕上げで一層彫り跡の艶が増しています。
単純な作りなので木の表情が一層際立ち、見た目の印象も変わってきます。
分厚い材料を深く彫り込むため、木目は想像以上の表情を見せてくれてザフスツールを作っていて楽しい一面です。
彫り上がった時と塗装してガラッと変わった時「わーこうなったか。」と、陶器を窯から出した時もこんななのかなぁと思わせるくらい感動します。
10年後100年後の経年変化も見てみたいものです。

 
座面材左奥から
クリ・クリ・ミズメ・トチノキ
脚材左奥から
クルミ・キハダ・ヤマザクラ・ウダイカンバ

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トチノキザフスツール

2022-11-11 | 椅子
 
ザフスツール
座面・トチノキ
脚・ウダイカンバ
トチノキでは初めて制作しました。

白くて軽やかな感じのかわいらしいザフスツールになりました。
ウダイカンバの脚の通しホゾが濃い色でいいアクセントになっています。
削り跡も素晴らしく、長年使い込むとまた更に深い艶を増していくでしょう。

 
トチノキの見分け方のひとつ
木目に対して直角方向に波状の模様が見えます。
若い頃は裸眼で余裕で見えたのですが、今は老眼鏡が必要です(笑)
光りの当て方でキラキラ光った波模様がとても綺麗です。
トチノキのテーブルやお盆とかお椀などお持ちの方は虫眼鏡などで見てみてくださいね。
今はスマホのカメラが高性能で拡大して撮影できるのでびっくりです。


仕上げ削り後、横からライトを当て陰影をはっきりさせると粗がよく見え、削り跡チェック作業

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クラフトピクニック2022終了しました

2022-10-18 | 椅子
あがたの森でのクラフトピクニックは二日間とも晴天に恵まれ終了しました。

ペーパーコードによるスツールの座編みWSは、今回で8脚目というもう既にベテラン域の超常連さんも含め、12名の方に体験していただきました。
皆様大変そうでしたがその分出来上がった時の達成感は大きく、喜んでいただけて何より嬉しい時間でした。
本当にありがとうございました。

また、二日目の午前中はひとりで手が回らない時に、予約を取り、椅子や材料の説明からペーパーコードを切り配り、最後搬出まで先立って手伝ってくださった福井さんご夫妻、なんとお礼を言って良いか、心より感謝しております。

二日目の早朝に大切な方の訃報が届き、ショックで何度も空を見上げていました。
大町へちょうど同じ頃移住し30年以上、いろいろとお世話になり、家族ぐるみで親しくしていただいていました。
その方のお父様は生前、奈良で京都の舞妓さんが履くぽっくり下駄を作る職人さんでした。

形見として持っていた道具のひとつ、銑(セン)という道具を形見分けしていただき使ってきました。
私の椅子の削り出し仕上げはこの銑があったからこそできたもので、私のスタイルそのものです。
一生大切に使わせていただきます。

ここ数日で一気に秋が深まり、きのこが可愛くおいしく、楓の紅葉も進んできました。
 

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クラフトピクニックWS用スツール枠準備できました

2022-10-13 | 椅子
15.16日のクラフトピクニックでのワークショップのためのスツール枠が準備できました。

 
いろんな表情を持った小径木丸太スツールも新たに7脚、ちょっと過激にビビッドな赤のスツールなんてどうでしょう?
他にもあぐら・正座椅子や銑による削り出し仕上げのスツール枠も合わせて25脚ほどご用意できました。

お気に入りをどうやって使うか想像して選び、ペーパーコード編みに挑戦してみてくださいね。
お待ちしています。

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クラフトピクニック2022に参加します

2022-10-10 | 椅子
今週の土日、10月15.16日は
松本市あがたの森公園にて開催されるクラフトピクニック2022に参加します。
自分の手で本格的な物や楽しい物を作ることができるワークショップや、職人、作家達の実演を見学できる屋外イベントです。
出展者もご来場者も3年ぶりということで待ちに待った開催になりそうです。


木楽工房では
[ペーパーコードによるスツールの座編み]ワークショップを行います。
あらかじめこちらで用意したスツール枠を選んでいただき、座面にペーパーコードを編み込み、完成させお持ち帰りいただくという内容です。
小さいスツールで1〜2時間くらい、大きめの座面では3時間くらいかけてじっくり取り組んでいただきます。
完成まで責任を持ってお教えいたします。
小径木スツール、あぐら・正座椅子、座面高380~460mm座面広めのスツール等20脚ほど枠をご用意します。

実際に座れる椅子をご自分で完成させる醍醐味を味わってください。
結構大変な作業なので、完成した時の達成感は大きいですよ。

15.16両日とも1日2回、
10時、13時ぴったりに説明しながら編み始める予定です。
その時間前までにご希望の椅子を選んで受付、準備をよろしくお願いいたします。

木楽工房はあがたの森公園広場の会場マップのエリアE付近にテントを張ってお待ちしております。
ぜひたくさんの方の挑戦、楽しみにお待ちしております。

コロナウイルス感染予防対策を講じて行われますので、
マスクの着用、手指消毒、ソーシャルディスタンス(参加者同士の距離1m以上間を取って座って作業していただきます。)、ワークショップ参加者には緊急時連絡先の記入をお願いいたします。


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フトイによるアンダルシアこどもいす座編み

2022-09-25 | 椅子
高齢化により座面編み用の七島いの栽培状況が危ぶまれ始めてから十数年が経ち、とうとう手に入れる事が困難になってしまいました。
特に国東産のものは超高級素材となってしまい高嶺の花です。
私も仕入れているだけの一方的な消費者なので何も言えず、自分で大分まで行って育てたいと思った時期もありましたがそうもいかず、25年以上お世話になりっぱなしでした。
ありがとうございました。
あと椅子30脚分くらいの在庫で終わりです。
座編み教室も予定数が終われば七島い編みは終了します。
ペーパーコード編みは変わらず座編み教室も可能です。

大好きな椅子の座編みを続けたい、今まで作ってきた椅子の編み替えにも当然責任を持ちたいので、代わりになる素材を探していました。
昔から座編み椅子も製作されている松本民芸家具で自社によるフトイ栽培が2017年から行われていると知り、縁を頼りに今年の春から栽培のお手伝いをさせていただく事ができました。
なんと栽培地が大町市内、車で約20分という身近なところでした。渡りに船でびっくり。
夏の収穫にも参加させていただき、いくらか分けてもらうことができました。
いろいろに感謝しております。

 
そして今回、自分の手で刈り取ったフトイで初めて座編みしてみました。
フトイによる座編み作業はもちろん楽しく、終始嬉しくてにやにやしながら編み進み完成。ひとりで感動していました。(傍で見てたら変態?)

 
フトイはヨーロッパで伝統的に椅子の座面編みに使われてきた、カヤツリグサ科の植物です。
見た目、強度、耐久性、作業性も申し分ない素材です。
慣れてきたらフトイによる座編み教室も再開しようと思っています。
この先、自分でフトイも栽培し、森から木を分けてもらって椅子を作る事がライフワークとして続けていければ幸せな人生と思います。

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アンダルシアこどもいす座編み教室

2022-09-21 | 椅子
富山から3度目の座編み教室に来てくださいました。

 
お兄ちゃん達は6才と3才。
それぞれ6年前と3年前に誕生のお祝いでお父さんが編み上げた椅子も持ってきてくれました。
使い込んで色艶が増したお兄さん椅子に久しぶりに会え、とても嬉しいサプライズでした。
ありがとうございました!
今回は甥っ子さん(お兄ちゃん達のいとこの男の子)のために七島いで座面を編み、仕上げてもらいました。


3脚目の座編みは手慣れた物で、すぐにコツを思い出して、なんと9時から初めて12時には完成してしまいました。
新記録、すごい!


大きくなったお兄ちゃん二人とも楽しくおしゃべりしながらのとても楽しい時間をいただきました。
子供達の成長を見守り、寄り添う椅子を作る事ができて幸せです。
ありがとうございました。


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ハイザフスツール作り体験

2022-09-10 | 椅子
昨年の夏、中学2年生の職場体験でアンダルシアスツールの枠組み、ペーパーコードで座面を編むという体験をしてもらいました。


その子が、今度は「自分で座面を彫ってみたい」とご両親に頼んだという事で、
今年はザフスツールを作ってもらいました。
お父さん作ダイニングカウンターテーブルに合わせて少し高めのハイザフスツールです。
大まかな荒彫りと組み立てまでは下ごしらえしましたが、
脚の銑削り仕上げと座面彫り仕上げは家へ持ち帰ってコツコツ仕上げてもらいました。
とても硬いミズメ材の座面は苦労したそうで、お父さんにも手伝ってもらいながらの作業だったそうです。
今日は脚の面取り等微調整と軽くサンドペーパーがけし、オイルフィニッシュで仕上げてもらいました。
とても丁寧な仕事で、丸ノミでの仕上げは流れがあり素晴らしい表情です。
勉強になりました。

 

 
オイルフィニッシュでの仕上げは濡れ色になったみずめの座面の素晴らしい変化に三人で
「おおーいいねー」と顔を見合わせ感動しました。
本当に素晴らしい椅子が出来上がりました。
あとは年々艶が増していく経年美化も楽しんでくださいね。

それにしても、まだあどけなさも残っていた一年前からこんなに大きくなって立派になるんだなぁと驚きました。子供の成長はすごい!
また来てね。
ありがとうございました。

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ザフスツールとアンダルシアこどもいす

2022-09-08 | 椅子

ザフスツール2脚
左 座面ミズメ材
右 座面クリ材
脚 2脚ともオニグルミ材末広がり形
座面高は座る方に合わせ座り心地優先で採寸し制作しています。

ミズメ材はとても重くて硬く、使えば使うほど艶の増す素晴らしい材料です。
みずめという樹は森を歩いていて特定する時にこれを知っていれば間違いないという面白い特徴があります。
葉の出ている細い小枝を折り取って、爪で皮をむき、鼻を近づけてみるとサロメチールの匂いがします。びっくりするくらいまさに湿布薬。スーっと良い香りです。

アンダルシアこどもいす
ヤマザクラ材
スペインアンダルシア地方で作られたこどもいすを再現しています。
1脚は座編み教室用枠、1脚はフトイで座面を編み博物館に入る予定です。

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流木の楢の木でザフスツール完成

2022-08-31 | 椅子
流木のナラの木でザフスツール完成

ちょうど30年前まだ若き27才、大工をしていた頃、山菜採り、岩魚釣り、きのこ採りなど山での遊びを覚えたての頃でした。

山での師匠さんと岩魚釣りに行った時の事、長さ約5m、直径60cm程の楢の木が河原に流れ着いていました。
川が荒れるたびに洗われて、表面はもう既に流木の色と傷んだ肌でしたが「引っ張りだして板にしてみればいいじゃないか」と進められ、
知り合いに力を借りて、まずはチェーンソーで半分に切り、ユニックを借り、ワイヤーでやっとのこと道まで引きずり出し、製材所まで運びました。
砂もかんでいて、何度か製材機の刃を替えながらの申し訳ない製材になってしまいました。
大変お世話に、そしてご迷惑をおかけしました。

 
表面に近い部分は腐けも入っていましたが、心材はピンピンで素晴らしい木目でした。

と、そんな若気の至りの産物であるナラの木の経緯をお客様にすることがありました。
「ぜひその木でザフスツールを作って欲しい」と言っていただきこの一脚ができあがりました。
ものすごく硬く重い個体でしたが、粘りがあり、研いだ刃物で仕上げた面はピッカピカの艶になりました。

 
もう完成した時からアンティークの深みを漂わせています。

木の出所から完成までの物語も含め、座り心地も大満足していただき、作り手も座り手も感動すらできる椅子作りとなりました。

全てに感謝しております。

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カウンター用ハイザフスツール

2022-08-18 | 椅子
 
カウンター用ハイザフスツール


座面材・クリ
脚材・タモ
脚置き貫材・ナラ
貫・セン(ハリギリ)


カウンターが高めの940mmです。
ご主人と奥様で身長もそれぞれなので
差尺(座面からカウンター天板までの差)と、座面から足置き貫までの最適な高さを工房で実際に設定し座っていただき、
「気持ちいい。楽に座れる。」という感覚を採寸し、作らせていただきました。

出来上がり納品させていただき、
「とてもいいです、ぴったり!想像以上です。ありがとうございました。」と
そしてそれぞれが自分専用なので取り替えて座ってみると
「これだと合わない。全然違うものですねー。」
と不思議がって座った印象を伝えてもらえました。
ホッとするのと同時に、とても嬉しいご感想でした。
本当にありがとうございました。

地元の木をふんだんに使った新築の素晴らしい家でした。
かっこいいカウンターでの食事、ほっとして一杯の時間も楽しんでくださいね。

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座編み教室 アンダルシアスツール

2022-08-12 | 椅子
昨日は木楽工房にて七島い編みの座編み教室でした。

富山から来ていただいたお二人とも、私も出た上松技術専門校を卒業してからそれぞれ家具職人、特殊伐採の木こりさんとしてお仕事をされています。
編みながら経歴や身近な友達の話等していたら、いろんなところでつながっていて、世間は意外と狭いなと言うか類は友を呼ぶというか、変わり者はやっぱりおもしろいなーと。
楽しい時間を過ごさせていただきました。


枠は栗材で用意したアンダルシアスツールSH300。

 

七島いで編み上げ、仕上げていただきました。
朝9時〜夕方5時頃には完成。
お疲れ様でした!
ありがとうございました。

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フトイの収穫 お手伝い

2022-07-30 | 椅子
フトイの収穫

松本民芸家具では椅子の座編みの材料のフトイの栽培をされていて、ちょうど今が刈り取り収穫の適期です。


鎌にて刈り取り


天日干し初期乾燥
強烈な日差しで初期乾燥するのが大切との事です。


くくり


ハウス内にて吊るし乾燥
一連の流れを5人ほどの職人さん達が毎日3セット無駄のない動きでこなしていきました。
私も教わり見習いながら微力ながらお手伝いさせていただきました。
暑くて玉汗タラタラ、久しぶりにヘトヘトになりましたが〜
楽しかった。

私も後々身近な環境で自分で育てたフトイで椅子の座編みをしたいと思っています。


草取りと刈り取りのお手伝いをさせていただき、ありがたいことにこんなにたくさん分けていただきました。
車庫の屋根の上で初期乾燥中
感謝感謝。
このフトイで編むのが楽しみでワクワクしています。

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ハイザフスツール 北海道産ミズナラ材

2022-07-29 | 椅子
 
ハイザフスツール
座面・ミズナラ材
脚・タモ材 紡錘形

 
以前ザフスツールを作らせていただいたフォレストシューメーカーForestshoemakerさん
お客様に靴の試し履き、採寸などの時に座っていただく用に使っていただいていますが、
今回のハイタイプは高めの作業台での作業する時とそれ以外はお客様にも座っていただけます。
作業台と座面の高さの差尺、脚置き貫の高さも座っていただいた感覚で採寸しました。

楽に姿勢良く座れてフィットする。
と大変気に入っていただきました。
本当にありがとうございました。

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