ザフスツール zafu stool ミズナラ、ウダイカンバ

2020-08-28 | 椅子

今回のザフスツールの脚は紡錘形で、すっきりと軽やかな印象。
脚はどちらもタモ材です。


北海道産材の年輪のつまったミズナラ材は、砥の粉で目止めしてから自然植物性のオイルフィニッシュクリアで仕上げました。
木目が際立ち、とてもいい表情になってくれました。
奥はウダイカンバ(マカバ)材、丸ノミの叩いた跡と光る木目が浮き出て見えてこれまたいい顔です。
座り心地も良き。

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夕焼け ザフスツール zafu stoolの座面柿渋で防カビ

2020-08-20 | 日記 椅子
  
お盆も過ぎ、昼間はさすがにまだ日差しが強く暑いのですが、日暮れと共に森からはひんやり気持ちいい風が吹いて来るようになりました。
木間越しの夕焼けがきれい、夜は邯鄲(カンタン)が鳴いています。


ザフスツールの座面作り
グリーンウッドワークで作ってみた杉のザフスツールは日陰干ししているうちにぽつぽつカビが生え始めました。
春伐りの木では無理もないことです。
これは何か対策をしなければと考え、着色に使っている柿渋を原液で塗ってみました。
まるっきり生木に柿渋とは、どんなもんかとも思いましたが、化学的な薬品は使いたくなかったので、だめもとで試してみました。
これが効果てきめん、表面の柿渋はなかなか乾かず、カビは防ぎつつ木の水分はゆっくり抜けていく感じでうまく乾燥が進んでいます。
生木を荒加工し、柿渋を塗ってしっかり乾かし、座面の動きも止まったところで仕上げ削りをするという手順が良いと思いました。
柿渋はいろいろな効果効能を持っています。先人の知恵は素晴らしい!

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子供用ザフスツール zafu stool 試作完成

2020-08-11 | 椅子
 
グリーンウッドワークで大人用のザフスツール座面を杉の丸太から木取りしました。
2枚分木取りできてあと端材が残り
この端材、薪にするにはもったいない。
そうだ、子供用のザフスツールを作ってみよう。
裏面を手斧でだいたい平らに

 
臼彫り手斧で掘り掘り
丸ノミで掘り掘り
大人のザフスツールを縮小して感覚で掘っていきます。


厚みを決めて裏面を手斧で平に


穴開け、脚の加工、ホゾ先強制乾燥し、組み立て

 
子供用ザフスツール試作できました。

 
お父さん椅子、お母さん椅子と並べて、親子椅子となりました。

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月の影絵? 木の葉の切り絵?

2020-08-06 | 日記
  

  

 
月の影絵?
木の葉の切り絵?
月夜の晩の楽しみで、日本語で何か粋な言葉があるのでしょうか。
どうにかして、何かに見立てようとしています。

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グリーンウッドワークにて Zafu stool ザフスツール作り④ できあがりました。

2020-08-02 | 椅子
 
裏面ハツリ
厚すぎる座面を落とせる範囲で削り落とします。
お尻の一番深いところは落とさず、前方は脚材がしっかり固定できる厚さで45mmくらいに落とします。
針葉樹で杉なので広葉樹よりは厚めにしようと思います。
まずは、座面を裏にして落としたい角度に固定します。
次に、作業台の平面に同じ高さに台を置き、そこへ一定の厚さの橋を渡せば、それをガイドに丸ノコの刃を一定にして、切り込みを入れていきます。
手斧でハツリます。
その後、プレーナーで平面にしながら形を荒く削り出します。

 
仕上げは丸ノミで叩くのではなく、ノミを握って細かく化粧削りにしてみました。
側面は銑削りで仕上げます。


元の丸太の上に乗せてみました。
ヘルスメーターで量ったら、加工する前は22kgそしてこの状態で5kgでした。
17kg分は切り、削り、まさに掘り出したという印象です。

   
 
4本の脚作り
30mmのホゾなので、杉ではちょっと頼りないところがあるのでオニグルミの乾燥材を用意しました。
旋盤加工で31.5mmに加工します。
赤外線ランプを利用した、ホゾ先の強制乾燥機で10時間程乾燥させると、ホゾが楕円形になり、29.5~31.0mmに収縮します。
乾燥中に脚の銑削り仕上げ。
ホゾの直径をノギスで計りながら30mmの穴にやっと叩き込んで入る、なおかつ座面材が割れない太さに、切り出し小刀で削り調整します。
同じ30mmとはいっても、物によってドリルの直径も違います。うちのビットの場合、経験からノギスで31.2mmくらいに削れば、叩き込んでやっと入り、なおかつ材を割らずにできます。

 
脚の向きに注意しながら叩き込みました。
今回はグリーンウッド(生木)なので接着剤は使えないので、割り込みクサビも入れずに、丸ホゾを挿しただけです。
これがグリーンウッドワークのおもしろいところで、座面は生木で水分をたっぷり含んでいるので、この座面が乾燥して水分が抜けていく過程で、あけられた穴の径は縮みます。
そして乾燥材を太目に加工した物をその上強制乾燥させ、細くさせたホゾをギリギリのところで叩き込むので、穴は締まり、ホゾは太るので、がっちり固定されます。

 

 
飛び出た通しホゾを座面と合わせ削り、座面の水平と傾きを設定した状態で4本の脚先を切り揃えました。
木表を使った座面の木目、白太と赤身の色の分かれ目と大きな節、通しホゾのポイントで楽しい椅子になりました。
撮影のため太陽の下に持っていきましたが、本当は生木に直射日光が大敵です。
すぐに割れが入ってしまうので、早く部屋の中へ。
なるべくゆっくり乾燥させてあげます。
完全に乾燥したら、オイルフィニッシュで仕上げれば完成です。

あ〜椅子作りは楽し

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グリーンウッドワークにて Zafu stool ザフスツール作り③

2020-08-01 | 椅子
 
ボール盤にて脚4本の穴あけ。30mmのキリ、ボアビットで貫通します。
表面を基準面にして、そこからどの角度にどれだけ開くかを図面から導き出し、ボール盤の定盤に飼物をして、クランプで固定しあけます。
座面が前傾しているため前脚は、脚の開きプラス座面の前傾分角度がつくのでボール盤に固定するのにコツがいります。
逆に後脚は座面が前傾している分、座面に対しては直角に近い角度なので、左右の開き分だけ考慮して定盤に固定しあけます。

  
丸ノミで座る面を叩き仕上げ、表面の縁を銑で削り仕上げます。
深い部分に向かって放射状にチョークで目安の墨を入れ、それに沿って削り進みます。
この丸ノミの荒い跡が、座ったときのほどよい摩擦を生んで、座り心地を左右します。
材料の巾に余裕があったので今回の木取りは、木表を上面にしました。巾43mmに仕上げようとするとかなり大きな材料でないとなかなかとれません。
木表を掘り込んだ表情も変わってきて、一番深いところに年輪が輪になって出て来るのでこれも綺麗です。

 
試し座り
生木なので濡れてて冷たーい。
理科室の椅子に、飼い物を飼って座面の仕上がりの角度にし、座ってみます。
座り心地良好良好
とても嬉しい瞬間です。

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グリーンウッドワークにて Zafu stool ザフスツール作り②

2020-08-01 | 椅子

臼彫り手斧にて荒彫り
掘る目安は、とにかく座っては違和感を感じたらそこを掘る、始めは恐る恐る掘り過ぎるのが恐くて少しずつしかできないものですが、
意外と掘り過ぎたと思っても後にはまだまだ掘り足りないということが多くあります。
微妙な調整は丸ノミとげんのうを持って進みます。
座面材自体を前後方向に傾けながら座り心地を確かめることも大切です。
とにかく自分の感覚、お尻の感覚、体に正直に向き合いながら、掘っては座りを繰り返し妥協せず、最高の座り心地を導き出します。
私の場合もこの方法で自分としては最高の座り心地を導き出し、後はチェアーフィッティングの技術を使って、同じ座り心地の座面を作り出しています。

 
座面外形を墨付け、大丸ノコで落とします。直径30cmの丸ノコは重い重い。
でも120mmの厚みも一発で切り落としてくれるので頼もしい。

 
裏面をほぼ厚み一定で平らにプレーナーをかけ、作業台の平面から90mmのところにチョークで墨付け、丸ノコで30mm一定で切り込みを入れます。

  
げんのう、手斧、プレーナーの順でハツリ落とします。
この時点で座面材の芯が抜けたので、乾燥に伴う大きな割れは避けられます。


荒彫りの座面まで
大きな節がありました。
始めの木取りの時にこの節がどこにいって納まるか、強度に問題がないかを考えます。
この節もこの座面の表情として魅力的です。

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グリーンウッドワークにてZafu stool ザフスツール作り①

2020-08-01 | 椅子
グリーンウッドワークでZafu stool ザフスツール作り
電動工具も使うのでグリーンウッドワークと言って良いのかどうか分かりませんが、生の木を使うということでそうさせていただきました。


近くで送電線下の伐採があり、杉の木が切り倒されました。
市場に出すのもかえって経費がかかってしまい、こんなに立派な杉の木でも切り倒したままです。
あまりにももったいないので、所有者の方に了解を得て分けてもらい、ザフスツールを作り始めました。
素晴らしい作品になるよう心を込めます。


なるべく節のないところを選んで、チェーンソーで長さ50センチに玉切り


まずは玉切りした材を眺め回し、どこに節があるか、隠れていそうか想像して、どこを使うかで見当をつけます。
チェーンソーで深さ10センチほどのガイドを切り込み、細い金矢、太い金矢、最後にリョウブの小径木で作ったクサビを打ち込み、割ります。
だいたい12センチくらいの厚さになるように上の順番で割ります。
重量を量ったら1枚約22kgでした。

  
お尻の一番深いところにおおよその見当をチョークで墨付け
臼彫り手斧で掘り掘り。
水が飛び散るようなずぶ生なのでサクサク掘れて気持ちいい!

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