栗の汁椀拭き漆仕上げ

2023-02-09 | 家具・小物
彩漆KOBAYASHIの塗師小林さんに拭き漆をお願いしました。
ありがとうございました!

 


木地の時とはガラッと変わり、仕上がりを見た時は感動しました。
大きく削った面と丸のみの彫り跡が際立ち、艶々。
栗は木目がはっきりしているので導管に入った漆はより濃くなり使ううちに艶も落ちつき、
「透ける」と呼ばれますが、導管以外の部分は透明度が増し、いっそう木目が引き立って経年変化も楽しめます。
長年の望みが叶った。
妻も喜んでくれました。
使い込むのが楽しみです。


木地、こんな感じでした。

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息抜きで器彫り

2022-12-05 | 家具・小物
長期間かかった仕事が一段落したので昨日今日は息抜き。
とは言ってもやっぱり彫るんかいって
ずいぶん前に生の栗で汁碗をふたつ試しに彫り、それがうまく乾いたので味を占めて、
今回は家族分と今年とてもお世話になった方に差し上げる分で4個作っています。



 
器は全くの素人なので、ある道具でただただ掘り掘り。


高台もまあこんな感じでいいかって考えながら工夫するのがとても楽しいです。


外側は椅子の仕上げと同じ、銑削りでざっくり大きい面で仕上げるつもり。
あと漆は塗師の方に仕上げていただきます。
とても楽しみ。

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ベッドサイドテーブル

2021-12-27 | 家具・小物
 
オイルフィニッシュクリア塗装により天板の栗材の木目が際立ち綺麗です。

天板クリ材
木口、木端は銑による削り出し仕上げ
脚タモ材
1400x280xh480mm
オイルフィニッシュクリア塗装
完成

据え付け後ご連絡を受け
とても喜んでいただき嬉しい限りです。
ありがとうございました。


クサビとホゾは強制乾燥後、脚を差し込みクサビを打ち込む

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ザフスツールとパソコンデスクのセット納品

2021-11-23 | 家具・小物
 

 

 

 


パソコンデスクとザフスツールのセットを納品させていただきました。
ご自宅でパソコンに向かい仕事をされるお客様からのご依頼で
まずザフスツールの座り心地優先で、長時間楽に座っていられる高さを計りだし、それに伴って机のサイズ出しました。
キーボードに手を置いて打ち込む時の高さを考慮し机の天板の高さを導き出しました。
ちなみに今回は、床から天板上端までの高さが60.5cmでした。
日本人の女性の標準的な体格の方なので、いかに一般的に売られている椅子や机の高さが高めなのかが分かります。
難しい事かもしれませんが、オフィスでも人それぞれの机と椅子があるという事が大事なのかなと感じました。
「良い姿勢で楽に仕事ができそう。」と満足いただけて最高に嬉しく、ほっとしました。
この季節、南向きの大きな窓からさんさんと日がさし暖かく、とても気持のよい環境です。
仕事にも一層精が出たら嬉しいです。
本当にありがとうございました。

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パソコンデスク組み立て

2021-11-10 | 家具・小物
 

 
引き出しのついた机やタンス等普段は製作していませんが、時にはこんな仕事もします。
在宅でパソコンに向かう仕事をされているお客様で、体に高さを合わせたザフスツールと対で机のご依頼をいただきました。
まずはぴったりのザフスツールに座っていただき、机の天板にお使いのパソコンのキーボードを置いて疲れにくい机の高さを計測しました。
座面の床からの高さと、机の高さそれにキーボードの厚さも考慮する事は、長い時間座ってのお仕事では重要です。

まずは、本体の組み立てが終わりほっとしました。
あとは天板を仕上げ、引き出し加工仕込み、塗装、キャスターを取り付けます。

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ウエダキヨアキさんの作品を飾るための棚

2020-11-28 | 家具・小物
ウエダキヨアキさんという魅力的な陶芸作家さんの作品を長年かけて集められ、
これを愛でるための飾り棚が欲しいというご依頼で作らせていただきました。


使いやすいカップなどもたくさんありますが、オブジェは想像力をかき立てられとても個性的です。

 
カップ類等を飾るガラス扉付の棚
本体と扉はクリ材、強化ガラス4mm厚
裏板はクルミ材相じゃくり

自然の皮目を活かした飾り棚
棚板はミズメ材
脚はリョウブの小径木を使っています。

 

 
文平さんの大テーブルも素晴らしい艶となっています。
宝物ですね。

最初からここにあったように馴染んでいる。
これから何をどこへ飾ろうかと楽しみが止まらない。
でもしばらくはこの棚を愛でようか、と嬉しい言葉をいただきました。
本当にありがとうございました。


 

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リョウブの脚とミズメの棚板で飾り棚製作

2020-11-15 | 家具・小物
ログハウスにお住まいでお気に入りの陶器のオブジェを飾るための棚が欲しいというご依頼で製作しました。
イメージを伺いご提案し話を詰めてあとはおまかせいただきました。
  

  

 

  
塗装が済んで本体完成!
あとはお部屋のコーナーに据え付けます。
ログハウスのセトリングを考慮しリョウブの柱に長穴の下穴を開けビスで壁に固定します。

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山桜の丸テーブル Zafu Stool 2脚 納品

2020-07-22 | 家具・小物
今日は久しぶりに朝から青空。
気持ち良く晴れ、最高の納品日和となりました。
山桜の丸テーブルに、Zafu Stool 2脚 
すっきりしたダイニングにすぐ馴染んでとても喜んでいただけました。
本当にありがとうございました。


こだわりのお施主さんのご要望に、これまたこだわりの大工さんが応え、施主さんご自身も左官や木地の下ごしらえ等大活躍、
家ごと全面改築し素晴らしい家に生まれ変わりました。
こだわりポイント満載です。
レンガ1000個積み上げたペチカも大活躍し家中ぽかぽかの快適な冬を過ごしたそうです。
無垢の栗板のオイルフィニッシュ仕上げの内装、経年変化が楽しみですね。
年々良くなるばかりの家です。
素晴らしい!

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ツインテーブル、ダイニングチェアセット

2020-04-29 | 家具・小物
 

 

 
ツインテーブル
ウダイカンバ(マカバ)材 
オイルフィニッシュクリア仕上げ
耳付で側を銑削り仕上げで活かし、節も特徴として活かして作りました。
幅2100(1350+750)×奥行880×高さ745mm
四人掛けと二人掛けを合わせると大人数で使用できるテーブルです。合わせた時に銑削りした側の流れが合うようにしています。
生活も変化していくもので、分けて使えるとそれぞれ活かすこともでき、とても便利でスマートなテーブルだと思います。
椅子はダイニングチェアDC-04
ウダイカンバ材
バックレストはご主人と奥様それぞれ計測し好みの傾斜とカーブで削り仕上げています。
銑削りはワイルド感が出過ぎるので、もう少し優しい肌が良いというご希望に沿えるように鉋も使い、すっと仕上げました。  
座面編みはご主人に座編み教室で編んでいただきました。今回は初めてペーパーコードにクッションとヘタリ防止のため、あんこを入れています。
椅子張り職人の諏訪のzatowaさんに知恵を貸してもらい、材料も黒綿という素材をいただいて布と合わせて詰めてみました。ご主人にも了解の上、試行錯誤しながらでしたが、ほどよいクッション性のあるとても座り心地の良いペーパーコード編みの椅子ができあがりました。
お陰様でこの先の仕事の巾も広がりました。
チャンスをいただきありがとうございました。
明るくて風通しの良い爽やかなお部屋にマッチして喜んでいただきとても嬉しかったです。
次はお子さん達の椅子も楽しみに作らせていただきます。

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分けて使えるテーブル

2020-04-20 | 家具・小物
自然は変わらず、季節は巡って来ています。
ただ違うのは、春から秋まで家の前の道は観光バスや乗用車がひっきりなしに走り過ぎていくのですが、立山黒部アルペンルートも運行休止でほとんど車は通りません。
静かで、小鳥のさえずりや川や風の音など自然の音が際立って聞こえてきます。

 

 
二人掛け四人掛けの大きさの違うテーブルを組み合わせて、お客様の多い時にはつなげて、お子さん達が巣立った後、小さいテーブルで夫婦二人で食事することができるように分けてもそれぞれ使えるテーブルです。
自宅でもこのように使っていますが、今は三カ所でそれぞれ使っていてとても便利です。

 
計算したり、さし金を使ったり、頭と機械をたくさん使った後には、ただただ無性に木を削ったり、皮を剥いだりしたくなります。
今日はこれで心と体をリセット。

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テーブル天板取り付け、チギリ、仕上げまでの作業工程

2019-03-28 | 家具・小物
 
脚部の吸い付き桟を滑り込ませる。桟、溝にロウソクをすり込んで少しでも滑り良くし叩き込みます。
勾配をつけているのでここからの締まりがきつい。そして天板の動きを吸収します。


 
二分割の天板を吸い付き桟の両側から滑り込ませるため、吸い付き桟の両端とも中心より1ミリ程巾を狭くし勾配をつけています。二枚の天板が中心に寄った時、天板と脚がぴったり密着する構造です。
天板の片方がおさまったところ。
吸い付き桟の裏側から一点だけコーチスクリューボルトで天板とつないでいます。あとの部分はアリ溝が滑って天板の動きを吸収します。


吸い付き桟は、脚と固定されているため遊びがほとんどなく、もう一方の天板との組み合わせがひやひやでした。うまく吸い付きながら寄ってくれました。
鈴の穴形には、六角レンチを締め込むと後から天板同士を寄せられる金物を入れました。

 
細かい作業には老眼鏡がなくてはならないです。
チギリ材を糸鋸で抜いて、墨線通りノミで削り揃えます。きもち下の方をノミを深く入れて勾配をつけます。

 
接ぎ面には普通チギリは入れません。この天板の場合、木目が入り組んでいてほとんど木口方向の面どうしなのでチギリを入れました。
ノミで墨線のきもち内側に鑿がかりをつけておきます。

 
トリマーを使って、鑿がかりを残して荒彫り。
5ミリずつ三段階で約14ミリの深さの穴を掘りました。
手応えで抵抗が少ない量削るのが安全です。

 
チギリを合わせながら、叩き込んだときにぴったり納まるように少しずつ現物合わせで削ります。
接着剤を入れてチギリを入れ終わったところ。


入り組んだ杢は鉋がけに苦労しました。ひたすら刃を研ぎ、鉋台を調整しながら逆目を止めながら平面を出す地道な作業です。


紡錘形の空間が際立つ


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テーブル脚部組み立て

2019-03-25 | 家具・小物

片側の仕口の込み栓は横腹から打ち込むので、頬杖が邪魔して打ち込めないのであらかじめ柱にヌキを挿し、コミセンで締めてから組みました。

 
もう片方はホゾを通し、くさび形の栓を打ち込んで固めます。


木が痩せてきて緩んだときにこのクサビを打ち込むとまたがっちりします。

 
脚部組み上がり

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ブックマッチダイニングテーブル加工工程

2019-03-24 | 家具・小物
ブックマッチダイニングテーブル
キハダ材
w1800×d650〜850×h680

 
全体の形、大きさを考慮しながら水糸を張って検討中。
真ん中に紡錘形の空間を残すのでどこで落とすか重要です。ここでほぼ天板の形が決まります。
厚さ三寸のキハダ材、反り、部分的に多少の割れがあります。
プレーナーにてまずは裏面の平面を出します。2mの定規を当て当て高いところ、反り上がったところを削り、だんだん平面が出てきます。
裏面が完全な平面になったら、次にケヒキで厚さを決め、この場合は90ミリだった厚さが70ミリに。
そして表面をケヒキを頼りにひたすらプレーナーにて平面出しします。
米袋6、7個くらいぎゅうぎゅう詰めでプレーナーくずが出ました。

 
脚部の部材を木取り平面出しまで
左に立てかけてある2枚の板が天板です。木が生きていた時が想像できる大きな枝が生えていたところが見えます。
脚を組むイメージで置いてみたところ。

 
脚と脚をつなぐヌキは家の梁を思わせるむくった板を使って見た目の安定感を出しました。
片方は上からカンヌキを打ち込み固める形、もう一方は貫いたホゾを出すと邪魔になってしまうので脚の中でホゾを込み栓で締め込む形の仕口を使いました。
吸い付き桟の位置決め。
天板の裏はまだ仕上げ前。
仕上げ鉋がけと銑による削り出しで部材それぞれ仕上がりました。
後は接着剤を使い組み上げます。



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ブックマッチテーブル、ダイニングチェア、カウンターチェアを納品

2019-03-19 | 家具・小物
今日はダイニングセットとカウンターチェアを納品させていただきました。

大町市内の旧家の敷地にキハダの大木があり、あんまり大きくなり過ぎて切ることになり、丸太をいただいたのが24年ほど前になります。
製材、乾燥し、カウンター、椅子などいろいろに使わせてもらったのですが、このブックマッチの板はこんなテーブルに、と始めから頭の中ではできていました。
長い年月を経てもうそろそろテーブルにしてもらってもいいよとキハダの木が許可してくれたんだと思います。
いろいろなご縁がつながり、形にすることができました。

 
長年の知り合いの大工さんが、親友の家を建てることになり、この家の家具はぜひ山形さんにと紹介していただき光栄です。
始めにテーブルのデザイン画を見ていただいた時、ご夫婦ともに「これ」と意見が一致し作らせていただくことができました。

 
大工のかっちゃんは木が大好きで大切に扱い、心のこもった仕事をやり通す素晴らしい職人さんです。

 
いろいろな種類の木を使いこなし、無駄にすることなく活かしたとても手間のかかる仕事が随所に見られ、そして暮らしやすいというお施主さんの気持ちを一番に考えて作り上げた感動的な家です。
ブックマッチテーブルや椅子も皆さんに大満足いただき本当に嬉しい時でした。

 
本当に可愛いそうちゃんはテーブルに近づいて行ったと思ったら、まずはがぶーっとかじって味わってきゃっきゃっと笑ってくれました。
なめても問題ないオイルフィニッシュなので大丈夫。
普通の大人は多くても四感でしか普通味わえないけれど、五感で味わってくれたそうちゃん!流石だ、負けました。
本当にありがとうございました。

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小楢の虎斑

2018-12-19 | 家具・小物
とても目のつんだコナラを山仕事創造舎から譲っていただき今日製材しました。
山の作業道を作る時に伐採された木です。
小楢は大抵成長がものすごく早く、年輪が荒くとても堅くて重く、乾燥中に暴れてしまう特徴があります。そのため薪や炭の材料としては優れていますが、家具の材料としてはあまり使われていません。
でもこの小楢はとても年輪が細かくおとなしい樹でした。枝下約6mほぼ真っ直ぐで素直ですらっとしています。
きっといい家具に生まれ変わると思います。
ナラの特徴で柾目に製材すると木目に虎斑(とらふ)という模様が出ます。
年輪と直行する方向にある放射状組織です。
使い込むとこれがキラキラ光って際立ちます。
この木も素晴らしい虎斑が出てくれました。
柾目に挽くため、あまり巾の広い板は取れませんが、4、5枚接ぎ合わせてテーブルにするのが楽しみです。まずは桟積みし天然乾燥、2、3年後には天板の材料として使えます。
楽しみ楽しみ。

  

 


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