山桜材ダイニングテーブル天板

2017-07-23 | 家具・小物
山桜材ダイニングテーブル天板
木取り、接ぎ合わせ、仕上げかんなまで。

 

国産の山桜材を2009年に製材し桟積み8年間天然乾燥したものです。

 



4枚接ぎ合わせは、ビスケットジョイント、接着剤はオーシカダインを使い、パイプクランプで圧着しています。

 

木端側面は銑削りで、自然のラインを活かして削り跡を残し仕上げています。
優しい木目できめの細かい山桜の肌がとても好きです。

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座編み教室栗削りだしスツール400

2017-07-08 | 椅子
 

座編み教室でお二人、栗削りだしアンダルシアスツールSH400を七島い(しちとうい)編みで仕上げてもらいました。
昨年、岐阜県立木工芸術スクールの在学中だった頃見学に来られ、いつかは自分達もやりたいと希望していました。
それぞれ家具メーカーに就職も決まって働きだし、合間を縫って遥々泊まりがけで来てくれました。
見学してから自分で椅子枠を作ってペーパーコードで編んでみたり研究熱心で、今日も真剣に取り組んでくれていました。
8〜9時間かけ、へとへとのようでしたが、終始楽しそうでこちらもとても嬉しい時間でした。お疲れさまでした。そしてありがとうございました。
バッチリいい椅子になりました。
ぜひ座編み続けてくださいね。

 


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七島い座編み終わり乾燥中

2017-07-07 | 座編みこぼれ話
 

この横糸と縦糸の隙間ポケット部に乾燥した七島いを詰め込んでいきます。
クッション効果と座面のへたり防止のためです。

 

詰め込み終わり、編みすすんでいきます。
以前ある人に、編んだ椅子は座面がへこんで、枠に座らされているみたいで座り心地の悪いことこの上ないと聞いたことがあります。その通りです。
まずはきっちりパンパンに詰め込みます。
膨らんだまま編み進んでしまうと、詰め込んだ物が結局へたり、大きく座面ごと落ち込んでしまうので、
詰め込んですぐに座面に乗ってかかとでつぶすように踏みます。踏み固めた所でまた編み進みます。

 

あぐら正座椅子も編み終わり、今日は天気が良いので外で乾燥中。
料理屋さんの椅子の補修、組み直し、座面編み替えはこれで27脚目終了しました。まだまだ続きそう。こんな仕事をさせていただいて嬉しい限りです。
古くなったら捨ててしまうのではなく、直して使い続けるという文化を大切にしていきたいです。
それも意識の高い使い手のお客様あっての話なので、心より感謝しております。


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座編み椅子の裏面の話

2017-07-07 | 座編みこぼれ話
裏面の話
七島いの座編みの場合、継ぎ足す時は裏で結んでつなげていくか、太さを合わせながら数本ずつ挟み足していく方法をとります。
5〜6ミリの太さにするには、その時の草の状態にもよりますが、大体20本束ねてねじり、紐状にしていきながら椅子の枠に編み込んでいきます。
裏を見るとどんな継ぎ足し方をしているのか分かります。どちらが良いかというと、座面としての耐久性は全く変わりありません。各コーナーでかっちり止まっているので、ほどけて行くことはありません。
結び目は無くても、ひげのような草の端がピンピン細かく飛び出しているか、又はきれいにな紐状になっているけれども結び目がある方が良いか。裏なので耐久性に変わりがなければ関係ないと思われる方がほとんどです。
海外の草編みの椅子の継ぎ足し方はほとんどの場合、各コーナーで新しい草を挟むだけで、あとはねじって編みすすんでいます。裏の処理はまずほとんどしていません。
裏の美しさもこだわるのは日本人だけかもしれません。
草の一本一本も日本でいえば蒲(がま)のような太いものが多く、これならコーナーで挟むだけで十分なのが分かります。それでも平気で30年以上使われている椅子をたくさん編み替えてきました。
古い椅子の編み替えはまずこの椅子はどんな編み方をしてあるんだろうとわくわくしながらほどいていきます。何よりの勉強になります。
表側は全く同じ仕上がりなのに編み方は材料や座面形状により二十通り以上あり、自由です。今回はどの編み方にしようかなぁと、ほとんどその時の気分で楽しんで編んでいます。
たかが座編みされど座編みといったところです。

 


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