奈良市西登美ケ丘にあるフランス料理店。
子どものお誕生日祝いにと出かけました。住宅街にあってなかなか見つけられず、地元の人に尋ねてやっとたどり着きました。住宅街にあるということは、建物も看板なども制限されていて、見つけにくいものですね。
お店の中は4人掛けのテーブルにして5脚。つまり、最大でも20人とか入れない小さなお店です。2階もあるらしいですが…。
ところが。なんということでしょう。このお店があの「ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良2012」に掲載されているというではありませんか。ミシュランなんて長い間日本版はなかった(2008年版が最初)わけですし、京都・大阪版が出たのは2010年版から。奈良がエリアに入れられるようになったのは、この「ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良2012」からだそうです。
☆がいくつだとか、私なんぞの認識でいえば、ミシュランに取り上げられているというだけで、もう自分の行ってみるべきお店から除外されるわけです。取り上げられているお店ということは、自分の懐具合とは無縁なことを証明された、あるいは、自分のミーハー度(あぁ懐かしいコトバ!)をアップさせるお店になるはずだと考えていました。
さて、このお店。確かにそれなりの料金ではあるのですが、品数を考えると決して高いとは必ずしもいえますまい。ディナーで一番はじめに取り上げられている、つまりは一番懐に優しいコースを頼んだのですが、次々に出てくる料理を見て、食べて、「お店の人、コースを間違えていないのかな」と心配になってきたほどです。
いちいちの料理について丁寧に説明してくださるのですが、メモを取るわけにもいかず、ほとんど右耳から左耳状態です。写真だけはしっかり撮りましたが、それがどんな料理か説明はできません。「なんやちょっと変わった、説明できひんけど、とっても綺麗でおいしかった」くらいしか言えないのが寂しいところです。それから、コース料理とはいいながら結構選択肢があります。メインを「肉料理」と指定してもさらに5種類から選択せよという具合。デザート前にも一皿何を選ぶか、デザートは何を選ぶか、そして飲み物はどうするか。ギャルソンのお言葉にはちゃんと耳を傾けていないと、恥ずかしい目に遭います。それだけは気をつけましょう。年に一度くらい、大切な人とディナーを共にしたい、そんなお店です。
それから、不思議なことに、このお店のWebサイトがみつかりません。昨今のことですから、自ら作成しなくてもグルメサイトでだいたいの情報はわかるというものかもしれません。うまいものを、心をこめて提供すれば、Webサイトなんかなくてもお客は来てくれるということかもしれません。どこかのお調子モンが、勝手にブログで紹介してくれるだろうというハラかもしれません。
いや、待てよ。ラ・カシェットって隠れ家というような意味だと、どこかに書かれていたけれど、Webサイトでも隠れ家を標榜しているのかも。
だとしたら…私もこのブログでは地図を載せないことにします。
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