やがて、135mmレンズを買い、テレプラスを買って270mm相当にしていました。それから28mmを買い足しました。
今はズームレンズが当たり前で、単焦点レンズのほうが趣味的な雰囲気がありますが、当時のズームレンズは「高い重い暗い」といわれて相当なお金持ちが使うものだったように記憶します。もちろん、一眼レフにオートフォーカスなんて考えもしなかった時代です。ピントは自分で合わすものでした。
キャノンAE-1で撮影したフィルムは200~300本。通し番号を入れたフィルムだけで200本強です。300本は越えていないと思います。ボディと純正レンズ3本、それにケンコーのテレプラスで合計13万円程度の買い物だったのでしょうか。全て36枚撮りのフィルムだとしても、300本で10000枚くらいの撮影です。それくらいしか撮っていないのですね。ランニングコストがほとんどかからないデジタルカメラと違い、一押しでいくらですから、むやみにシャッターを押すわけにいきません。デジタルカメラで写真を覚えた世代とは違うところです。
このカメラ、北は山形県・宮城県のライン。南は大分県・熊本県のラインまでしか連れて行ってません。北海道も沖縄も、AE-1を使っていた頃は行ったことがなかったのです。
一時期は舞台写真に惹かれたこともありました。ASA1600(ISOの前)のフィルムが出た頃で、粒子も粗いのでASA400のフィルムを増感800で撮影していました。135mmにテレプラスで270mm相当として使っていました。
さて、電話がかかってきました。合計4950円にもなったといいます。お店に行ったら見積書を見せてくれました。ボディの程度がAB、900円。50mmはBで900円。28mmはABで900円。135mmはBで1800円。ケンコーのテレプラスは値段なし。買取価格10%アップの期間だかで合計4950円也。この金額でよいかと確認したスタッフの男性はレジから4950円を取り出して払ってくれました。見積書はどうします?と尋ねてくれたので、記念に貰うことにしました。形見みたいです。引き取ってもらえて有難いという気持ちと、金に換えちゃったという後ろめたさと。ドナドナを歌いたい気分でした。
4950円は使うにも使えず、封筒に入れたままです。私のAE-1一式は今頃どうしているでしょうね。
やはりきすけぐみさんの写真の腕前にはこういう歴史があったのですね(^^)
引き取り価格が高いか安いかはわかりませんが、マニアとかなら、その何倍かでも買う人がいるのでキタムラさんも引き取るんでしょうね。
記事を更新するのもなかなかで、そちらのblogを読ませていただくこともできていません。ごめんなさいね。
腕前なんてものは残念ながら持ち合わせていなくて、どう撮ったらいいか分からなくなってしまうことがよくあります。恥ずかしながら。
上達するには、もっともっと気合と時間とエネルギーが必要でしょうね。