アマゾンを見てもトイドローン(本体ブラスバッテリーの重量が200g以下のものをトイドローンというらしい)だけでも掃いて捨てるほど商品が出てきます。それだけ、子どもから私のようにいい歳をした大人まで、こんなオモチャを楽しいと思える同士が日本中、世界中にたくさんいるということでしょう。
私は自分の買う品物を決めるために動画の質を確認しました。Amazonのその製品の購入者のレビーの動画、You Tube。結局のところ、私の予算では予算なりの画質だということはわかっていました。昔のVHSビデオを何度かダビングしたときのような、のっぺりとした色になってしまう。レンズにお金がかかっていないのですね。だから、1920×1080ではあっても、それをデジカメやスマホのカメラ機能ほどに信用はしてはいけない。それは購入前にわかっていたつもりです。
ところで、You Tubeをたくさん見ていて気付いたことがあります。製品紹介はたくさんあるのです。なぜかお決まりのように宅配便で届いた箱を開けるところから始まる。中に何が入っていてどうのこうの。それでは飛ばしてみましょう。どうしてみんな同じ切り口の動画なんだろうと思うのです。説明書には書いていないけど、こんなことができることを発見したとか、半年かかってこんな技が使えるようになったという動画が見つからないのはなぜだろう。結局You Tubeがコマースの場になっているということじょうか。いわゆるユーチューバーの活躍場所になっている。彼ら彼女らが製品紹介をすることでなにがしかの稼ぎになるということなのだろう。こんな使い方で失敗したとか壊しちゃったとかいうものがYou Tubeには出てこない。
さて、撮影を本義とするドローンにはジンバル(ブレ補正装置)をつけています。いわばドローン用の手ブレ補正装置ですね。ドローンには振動がありますから、ブレを補正してやらなければ動画が落ち着きません。コンニャク現象というようですが、地面が隆起したり沈降したり、揺れているように見えるのです。撮影側が揺れている以上、補正をしなければなりません。コンニャク現象が起こる原因は、プロペラの精度のようです。クルマのタイヤを交換すると、ホイールバランスを調整しますね。このバランスが悪いと、いらぬ振動が起こります。プロペラも同じで、セロハンテープなどで重量のバランスを取ったらコンニャク現象が軽減されるそうです。また、ドローンは(たいてい)4枚のプロペラで動きをつくっている以上、機体の動きを変化させるときは傾かざるを得ません。カメラの向きを変えるにも機体そのものを動かさなければならないのです。するとジンバルのないオモチャドローンはそれが画面に見えてしまう。カクっと画面が動くわけです。
一番いいのは、動画は撮影しないと覚悟を決めること。静止画ならまだごまかしも利こうというものです。動画を撮影するなら、1カットの中に機体の動作を入れないこと。ドローンが風に弱いのを味方につけて、わずかに風に流されながら風景を流していくような撮り方が、オモチャドローンでの有効な撮影方法ではないかと思っています。
オモチャとはいいながら、操作には技量が必要。ヘタをすれば人様の大切なものを壊したり、怪我をさせたりするツールになってしまわないとも限りません。
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