インターホンの交換

  12月に、インターホンの交換をしました。

  それまでのインターホンは音声のみで、ターミナルアダプタという箱を介して、電話機でお話ができるという仕組みでした。約20年使いました。二階の子機で「はー い」なんて言えました。それが近頃雑音ばかり大きくって肝心の相手の声が聞こえづらいので業者さんに見てもらいました。結果はターミナルアダプタがもう限界なんだそうです。と ころが、シャープ製のこのターミナルアダプタ、シャープでは既に製品を作っていないとのこと。パナソニックにもターミナルアダプタはあるのですが、我が家が現在使っている、シャープ製の電話機と合うという保証がないという話です。現在、業者さんの手持ちにパナのターミナルアダプタがないので、つないでみて使えるかどうかのチェックができないというのです。
  しようがないから、新しくしましようということで、業者はカメラ付きを勧めてきました。音声だけのものと価格はほとんど変わらない（工事費も入るので、総額から見るとほとんど同じ）というのでそうしました。
 

  業者さんいわく、気をつけなきゃならないことがあるんですよ。私たち御家にお邪魔するでしょう。ボタンを押す。留守。こういうときが注意がいるんです。音声も映像も記録が残りますからね。「チェ、2回も来たのに留守かよ」なんて口走ってはいけません。だからね、留守のときのほうが丁寧 に、「失礼します。また寄せていただきます」と深々と頭を下げるのですよ（うちの機種は、家で応答すると記録が残らないらしい）。お客さんがいないときのほうが、礼儀に気を気張らなければならないという妙な構図。
  へぇ、業者さんも大変だぁ。
  でもね、お宅のほうでも気をつけなきゃならないことがあるんですよ。
  えっ？

  インターホンに応答したら、「終了ボタン」を押しておかないと電源が切れるまでしばらく時間がかかりますから、「終了」しないうちにうっかり、「しつこいセールスやな」とか、「人相悪ぅ」なんてしゃべったら相手に聞こえてしまいますので注意してください。

  テクノロジーの発達で、使い手の作法が変わってしまったという例ですね。
  インターホンの交換以降、犬の散歩の途中、あちらこちらのインターホンを見てみると、たいがいテレビ付きです。我が家は遅れていたんだ？