10年ほど前に、若狭の小浜からの帰り、この大原を走っています。それも11月の終わりでした。朽木村(現高島市朽木)から途中(とちゅう、という地名)を通って大原に入る。小浜から約1時間で大原にたどり着いたので、大原は若狭に近いという思い込みがあったのでしょうか。地下鉄の終点から20分程度で大原到着は意外でした。
30年近く前、大学を卒業した年に三千院に一度だけ来たことがありました。これも紅葉の季節でした。女友達の運転するクルマの助手席で連れてきてもらいました。クルマは黄色いパサート。大原に着くまで随分長かったように覚えています。道路が混雑していたのでしょうか。尾崎亜美のカセットテープを持ち込んだことまで覚えているのに、大原の風景も曖昧です。三千院の堂内もきっと当時と同じはずなのに何も思い出せません。杉木立の向こうに見える往生極楽院の写真を撮った記憶だけはあるのですが、それ以外は全く…です。お庭ってこんなに広かったのだろうか。
大原と一口に言っても、バス停に近いあたりでは紅葉がちょうど見頃ですが、三千院の境内くらいに登ってくるとやや盛り過ぎかなという印象です。それに不思議なことに赤色に発色する楓がほとんどみつからない。黄色、茶系に色づく木ばかりに見えます。木の種類の問題なのか、気象条件によるのかよくわかりませんが、苔の緑に合うのは赤い色だと思うのです。少々残念です。
コケの上に置かれているかわいい野仏。童地蔵というそうです。参拝客に人気でした。隣の人の話によると、光の当たり具合で表情が変わって見えるのだそうです。
バス停までの帰り道は、賑やかな通りを避けて、細い道を歩いてみました。農家の無人販売所があって、ゆずが2個で100円。メインストリート?の小奇麗なお店では1個100円。倍も違うのです。
バス停に戻ったら国際会議場行きのバスが出発直前。飛び乗ってまたまた待ち時間ゼロで街中へ戻ります。ふと気づくと京都バスのシートの模様は桜と紅葉です。ちょっと感心したので撮っておきましょう。
教えてもらって、へぇそんな便利な切符があるんだと知りました。今度買ってみようと思ったのでした。