頭上をB滑走路に着陸する飛行機が通過するところ。思わず頭を下げたくなるほど、飛行機が近いというのは表現がオーバーでしょうか。奈良県との境の信貴山を越えてきた飛行機は、東大阪市の上空、淀川大堰のあたりを通って大阪国際空港に下ります。その進路、ランディングの直前にあるのがこの場所です。
ここは小さな川の土手にあたります。舗装もされていず、デコボコで水溜りもぬかるみもあるようなところですから、ここに来るには少しだけ覚悟が必要です。伊丹スカイパークやスカイランドHARADAのように整備されていません。地元の人の南北方面への通り道にもなっているようで、自転車に乗ったり押したりしている、飛行機を見にやってきた人たちと雰囲気が違う人たちもふつうに往来しています。
会社で、ここで撮った写真を披露していたら、「あの土手ですね」と一言だけいったのは女性。バブルの頃にデートでよく行ったそうです。そう、デートスポットでもあります。彼女がちょいちょい行ったのは、まだ関空(関西国際空港)が開港していなかった頃だといいますから、ボーイング747も、海外の飛行機もどんどん出入りしていた頃。機体のサイズも音も今よりずっと迫力があったでしょう。知ったかぶりをしても、私は4年前が初めて。彼女には及びません。
ここに集まる人たちは、伊丹スカイパークとは毛並みが違います。なぜなら、ここに来るには徒歩を覚悟しなければなりません。近くには駐車場もありませんから。カメラを持っている人も持っていない人も、それなりの気合を入れてやってきた人だということになります。iPhoneで撮影している、一人で来た女性もきっと飛行機が好きなんでしょう。カメラは持っていなかったようですが、高校生ぐらいの男女のグループも歓声を上げていました。
高度を下げて、まるで自分をめがけて飛んでくるような迫力、そして手を伸ばせば届きそうな高さを(表現がオーバーなのは認めます!)滑走路に進入していく影と音、少し怖さもあってスリリングです。それに、B滑走路から離陸する飛行機のお尻と、噴射するエアで滲む景色を楽しめるのもここだけでしょう。
用語を知りませんが、滑走路に灯りが入るとまたこれがきれいです。でもこれを撮影するには大口径の高価なレンズが必要なんですね。私のような機材では、この頃にはお手上げ。
18時前。諦めて阪急宝塚線曽根駅に向かったのでした。
ここで撮影した写真を別のブログに載せています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます