世間はコロナウイルスで大変。感染も心配ですが経済に大きな打撃があるという話。あれだけ大騒ぎをして各所で調整してきたオリンピックも一年延期とか。オリンピックへの調整が一年延びるということですね。いやいや、そんなことよりいつになったらコロナウイルスが脅威でなくなるのだろう。
人々は表に出かけなくなって、飲食店はさっぱり客が来ず、テイクアウトのできるお店や食品スーパーは売り上げが上がっているとか。
さて、ずっとあこがれていたスモークに初めて挑戦してみました。20年以上前に古い友人のTくんをディキャンプに招待したときに、段ボール箱を持ってきて披露してくれたことがあって、以来憧ればかりを燻らせていたのですが、よしやってみようと思いました。
スモークには大きく分けて3つのパターンがあるらしい。
- 冷燻。数日から1週間ほどをかけて燻製にするもの。囲炉裏のあるような家で、天井からぶら下げておくイメージ。
- 温燻。数時間から1日くらいをかける方法。
- 熱燻。1時間から2時間程度で作ってしまう方法。
上から順に手間は簡単になっていくが、燻製の保存期間も短い。ゆっくり水分を飛ばしながら保存食を作るのか、手っ取り早くそれらしいものを作るのかという違い。
じゃ、まるっきりのド素人は、「それらしい」ものを作れればOKということになる。DIY店に行ったら、初心者向きのものが売っていました。簡易スモーカーとスモークウッド。合わせても1000円以下。これならできるかも。
中身を広げてみる。大きめの高級なメロンを買ったら入れてくれそうなくらいのサイズの、取っ手のついた段ボールの箱が出来上がります。アルミの簡単な皿と金網。金属の棒2本を箱に固定してその上に金網を載せて出来上がり。金網の一部に錆が浮いていましたが、それもご愛敬。段ボール箱の中で、アルミ皿に載せた線香のごついヤツ(スモークウッド)に火をつけるという感じです。煙草の箱くらいのスモークウッド一個で90分ほど煙を出し続けるらしい。スモークウッドにもいろいろな香りの種類があるらしいのですが、初心者は、「香りが強く、どんな食材にもok」と書かれたサクラ風味?のを買いましたよ。
食材は何がいいのでしょう。先に登場したTくんは、よく、「チーズをスモークした」と言って持ってきてくれました。雪印の黄色い箱のブロックのやつです。初心者は6Pチーズでやってみよう。同じく6Pのチェダー入りのも買ってみました。ソーセージ。それからベーコンがおいしそうです。
90分間、段ボールの隙間から煙が噴き出します。後は時折様子を見に来るだけ。
今夜のお酒は、兵庫県加西市にある富久錦株式会社の純米大吟醸おり酒。この時期だけのものらしく、醸造所へ行っても300ml瓶を一人一本しか売ってもらえない。値も張ります(自分一人で飲むなら絶対買わない)が、これが華やか過ぎず甘すぎず、春先にちょうどいい甘さ。私の弟は、日本酒なんか大嫌いと言ってはばかりませんが、彼がこれを飲んで、「こんな日本酒なら飲んでもいい」と言いました。もう一本は奈良県葛城市、梅乃宿酒造の「生酛純米 奈良流 5段仕込 30BY」。いただきものですが、滅多に手に入らないお酒だそうです。これがまた不思議な味で、口に入れるとぐっと辛いのに後からふんわりと甘さが出てくる。対照的な二本の酒を母と弟と私で空にしたのでした。
燻製の話題でした。スモークの香りを云々するほどこちらも経験がありませんが、90分ほど燻すだけで、食材の味がぐっと閉じ込められた気がします。月並みなはずのチーズもベーコンも、ソーセージもうまかった。今から思えば、スモークベーコンのスパゲティを作るべきだったかと少々後悔。実は、これまで自宅でスモークに挑戦しなかったのは、多量の煙をどうしようと思っていたからなのですが、ほとんど問題にならない程度の煙しか出ませんでした。これなら建てこんでいる街中の住宅でも大丈夫です。また、挑戦してみましょう。
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