あちらこちらへ行って、写真を撮ったものの処理もできないままに残っているものがたくさんあります。ブログ記事にすることによって、写真も頭の中の記憶もリセットしてしまおうと思います。あなたはなぜブログを書くのか?と尋ねられたら、私はこう答えるでしょう。自分の記憶から解放するためです。
秋に、ご主人様に連れていってもらったお店の中で、写真があるものを記事に残しておこうと思います。
奈良盆地の南東、桜井市から東側の山を上ったところに笠というところがあります。日本三大荒神のひとつ、笠山三宝荒神という神社がありますが、その隣に「笠そば」という屋号で、そばを食べさせるお店があります。桜井市に山の上でそばを栽培して食べさせているところがあるという話はもう20年くらい前に聞いたと思うのですが、実際にそばを食べたのは今回が初めてです。天理なり桜井の町中から車で半時間くらいはかかるでしょうか。簡単には行けません。
行ってみると、確かに天上界。そこに百席くらいのそば屋があります。周辺の環境からすると似合わないくらい席数が多い。結構な人気が続いているということですね。そばを運んでくるお運びさんは、地元のおばさんたち。体に負担がかからないように、そばはワゴンに乗せて運んできます。こんな山の中で、そばを栽培し、集客することに成功した、雇用を創出したというのはすごいことですね。
そばはうまいのですが、ここは難しい知識や理屈や小難しい顔は必要ありません。明るくいただいてさっと帰る。山の上にできたそばに特化したファミリーレストラン。そんなイメージです。
笠そばで驚いていてはいけない。たどり着くのがもっと難しい山岡ピザ。今度は奈良盆地の北西、生駒山の中腹にあります。かつて、そばの「春知」(すでに閉店)の記事を書きましたが、そこからさらに上ります。ここは生駒市鬼取町。鬼を取るということは鬼がいる(いた)ということですね。確かに人里からは遠く離れている。よぅこんなところにお店を作る気になったなと思うところ。結構な人気で、なかなか予約が取れないといいます。
ロケーションがいい。オーガニックの食材にこだわっているピザ屋さんのようです。薪でピザを焼いているようです。ご主人様と二人でピザとスパゲティとソーセージを食べました。おいしいはおいしい。下界の眺めもいい。それなりに値もはるように思います。
南生駒から暗峠に上る国道308号を走るのが一般的なアクセスだと思いますが、運転に自信のない人は挑戦してはいけません。このお店の魅力は山小屋のようなお店と、交通の不便さと食べ物の組み合わせではないかと思います。山小屋かキャンプ場のような、うーん、「足りていないことの魅力」かなぁ。もしも、駅から1分のところに同じお店があっても、行きやすいがゆえに、そんなに人気にならないのではないかと思います。また小綺麗なお店にはない魅力があるのかも。
(つづく)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます