千里川原田進入灯橋付近で飛行機を眺めたのは、4年も前のことでした。ついこの間のことのように思うのに。時間が過ぎるのは早い。
それからまた同じ場所に行くことができました。その日は1日中雨という予報だったのに、午前中に雨は上がってしまいました。ちょうど、夜に大阪へ行く用事もあったので、早い目に出て飛行機を眺めてやろうと思いつきました。航空事情やメカとしての飛行機にたいして興味や知識があるというわけでもありません。なのに、飛行機に心を惹かれるのは、飛行機がダイレクトに遠いところへつながっているからでしょうね。通勤電車にはさして興味が持てなくても、長距離列車に気持ちが引かれるのと同じようなものでしょう。
大阪駅からJR宝塚線(源氏名です。本名は福知山線。ややこし!)の宝塚行き快速に乗りました。尼崎を過ぎると神戸線(これまた源氏名。本名は東海道線)をオーバークロスして北向きに走り、やがて何度もテレビで見た事故現場と横のマンション。ここを過ぎると電車はようやく速度を上げます。私が福知山線に乗るのは、もしかしたら何十年ぶりかも。宝塚あたりに用事があれば阪急電車に乗るでしょうし、三田や福知山に行きたいならクルマで行くでしょうからね。大阪を出てから2つ目に停車するのが伊丹駅。
伊丹駅を降りたら、隣にはでっかいイオンがありました。家で眺めた地図のぼんやりした記憶では、線路に沿って北へ歩く。東西方面の大きな道路を東へ歩いていけば、やがてその道路は滑走路の下をくぐって空港の向こう側まで行く。くぐる前に右折したら伊丹スカイパークという飛行機が眺められる公園。空港ターミナルビルから見れば滑走路の向こう側に位置し、滑走路に平行している細長い公園です。初めて来ました。飛行機のファンらしき人もたくさんいます。天体望遠鏡ではないかと思うような、カメラ本体がレンズのおまけのように張り付いているような望遠レンズを従えて、構えている人もいます。デートのカップルもいます。しかし、圧倒的に多いのは、子ども連れの夫婦や孫を連れたおじいちゃんおばあちゃん。ここは「ひこうきが見える公園」なのです。しかも、公園そのものは無料。有料駐車場も公園内に何箇所かあって、ほとんど歩かずに公園にたどり着けるのです。今は寒いですが、どこでもお弁当を広げられそうな造りになっています。ずっと昔からあるのだと思っていましたが、伊丹市のWebサイトを見ると、公園として一部が開園したのが平成18年(平成20年に現在のかたちになる)だそうですから、まだ新参者の公園です。ご親切なことに、到着便、出発便の案内画面もあります。
私はというと、この公園を南東方面にひたすら歩きました。電車でやってきた者としては、もとJR伊丹駅に戻るか、阪急宝塚線の曽根駅まで歩くしかないわけですから(路線バスはあるようです)。地図の上では南東方面にずっと延長していけば、以前の記事に書いた淀川の毛馬水門あたりを通って、もっもっとずっと行けば、奈良県との境の信貴山のほうへつながるはずです(歩く気はありません)。
やがて、伊丹スカイパークの終点。不思議なことに、その横には墓地があります。草葉の陰もうるさくてゆっくり休めないかも。
つづく
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