さて、名古屋駅近くで、商業ビルの中にセルフのうどん屋さんがありました。こんなうどん屋さんを探していたのです。昨今よくあるセルフうどんのお店なのですが、入り口で多少モタモタしていると、アルバイトと思われる若い兄ぃが、この店は初めてだろうと親切に説明してくれる。ありがたいことです。昼時には少し遅いうどんを食したのでした。その屋号を私は初めて見たので、帰ってから検索してみたら、面白いことがわかりました。
このセルフうどん店は桑名で140年続くうどん屋さんが経営している多くのチャンネルのひとつなのだそうです。もともと、「志満や」という屋号だったのを歌行灯という名に変えた。それは、泉鏡花が桑名を舞台に書いた小説「歌行灯」に登場するうどん屋のモデルが志満やだということ。桑名と言っても、私なんぞ、「そうはくわなの焼き蛤」くらいしか知りませんが、かつての東海道五十三次の宮宿の次が桑名宿。この二宿の間に七里の渡しがあったことは、何年か前に勉強しました。次は、歌行灯を読んで後に桑名を尋ねてみたいと思ったのでした。
名古屋で過ごした4時間37分。自宅を出から帰るまでにほぼ12時間でした。暗いうちに出て、暗くなってから帰宅しました。自宅から最寄り駅までの徒歩の往復を除いたら、およそ7時間、近鉄電車内かホームにいたことになります。
(おしまい)
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