ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

藤田美術館展

2019-06-03 17:10:46 | PiTaPaで歩く

 「国宝の殿堂 藤田美術館展 曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき」という展示を、奈良国立博物館に見に行きました。

 5月終わりの平日のこと。天気のよい日でした。平日とはいっても奈良公園は外国人観光客をはじめ、修学旅行生も多くて、ごったがえしという状況でした。東大寺南大門から南に続く参道は、ここは本当に奈良か?と思うようなにぎわい。

 しかし、博物館は違うぞ、なにしろ平日だし外国人も修学旅行生もいないので空いているはず。確かに、外国人はぐっと少ないし修学旅行生もいません。が、ご高齢の見学者でいっぱい。私は正倉院展には若い頃一度入ったきりなのですが、きっとこんな混雑具合だったんじゃないかと思うような混雑。誰かが入場制限が必要なんじゃないの?とつぶやいていました。

  今回の目玉である曜変天目茶碗は、60分待ちの列だといいます。まぁせっかく入ったんだから、「見たぞ」という記憶のために、私も並んでみました。実はほとんど知識もないままにやってきたのですが、待っている間にほかにすることもないものですから、パネルを観たて知識はつきました。曜変天目茶碗というのは、世界に3つ(三碗というべきか?)しかないとか。結果、並んでから50分弱で、その茶碗と対面できました。パネルやなんやで見せられる茶碗よりずっと小さい。家庭でいえば女性用か子供用のご飯茶碗くらい。こなんもんかい?とまず思う。次に、写真やパネルではとても色鮮やかで宇宙の写真のように見せられていますが、実物は写真よりずっと地味です。これには、照明を明るくできないというような理由もあるでしょうが、憧れていたスターに直接会ったら、案外普通の人だったとか、思っているようずっと小柄だったとかいうようなギャップに似ています。それに、こちら近眼の上に老眼が始まっているものですから、博物館などの展示の薄暗い中では眼鏡をかけてもはずしても、はっきりと見えない。観察していると達人たちは単眼鏡を持参しているわけです。私も単眼鏡をもってはいますが、博物館に行くのにそんなものが必要だともまさか思わず。

 昨年の秋、大覚寺に嵯峨天皇の直筆の般若心経を見せてもらったことがありましたが、それを思い出しました。薄暗い中で、千数百年前の作品を観たような、ぼんやりしか見えなかったような…

 とりあえず、曜変天目茶碗のあと、ほかの展示物をぐるっと回ってみたのですが、曜変天目茶碗待ちの50分でかなりのエネルギーを使い果たしてしまい、観た、見学したというよりはぐるっと回っただけで出てしまいました。目録によると120組?あまりの出陳品があったらしく、藤田美術館というのは相当立派な収集物があるらしい。

 博物館の裏には庭園がありました。奈良の八重桜が咲くころはきっと美しいに違いありません。


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