ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

近江町市場となぎさドライブウェイ コロナの夏の百万石(6)

2021-08-27 19:41:24 | PiTaPaより遠くへ

 2日目も暑くなりそうです。いったんホテルに帰ってシャワーを浴びてからホテルにほど近い、長町武家屋敷跡を歩いてみる。今も人々の生活があります。風致地区とかなんとか制約が多いのだろうなと思いながら、歩きます。今日はゴミの収集日のようで、こんな観光名所にも道端に家庭ごみが置かれています。

 ホテルをチェックアウトして近江町市場へ行ってみました。商店街に元気があるってうれしいものですね。魚屋だけでなく、八百屋も土産物屋も飲食店もあります。金沢市の人口は約46万人。関西でいえば尼崎市や西宮市くらいの規模。それくらいのサイズの市にも観光客の懐にも支えられているにしても、こんな大きな市場があるのは楽しいものですね。ご主人様は昨夜、居酒屋まで覚えた加賀の伝統野菜も少し買い、八百屋のおばさんに調理法を教えてもらっていました。

 市場の後は、海を見に行こうと大根布JCTから能登里山海道を走りました。金沢から能登里山海道へ向かう道中、交差点で止まったら、道路わきの畑で例の太胡瓜を作っているのが見えました。なるほど。

 街中は30℃を超える気温だったのに、海辺は28℃くらい。昔はこんな名前じゃなかったぞと思って調べたら、あぁそうでした、そうでした。昔は能登有料道路という名前でした。この道路を前回走ったのは23のときのはずですから、えーと、やはり40年近く前。今や無料になっているわけです。道路があって、ずっと続く砂浜が見えて、その向こうは青い海と空。日差しの強さ除けばとてもいいところです。

 1984年9月30日~10月1日と、日付を書いたネガを確認すると、琴ヶ浜と書かれた看板が写っています。そのころ、砂がキュッキュッと鳴る浜があるということをラジオで知りました。妙なことを思い出しました。一方、記憶にはまったくないのですが、ネガによれば門前町(現輪島市門前町)まで走ったことがわかります。砂が泣く音は、古代人が現代のこの国を嘆いている鳴き声なのだとかラジオでは言っていたように思う。しかし、実際にはその浜ではキュッキュッとは鳴らなかった。訪れた9月には、夏の間の海水浴等で砂が汚れていて泣きにくいらしいということも帰ってから調べがつきました。

 30日は国民宿舎に泊まったはず。今は取り壊されてしまった「能登とぎ荘」ではないかと思うけれど、自信はありません。予約もせずに能登までやってきたものですから、夕方になって国民宿舎に電話をしてみたら、泊まることはできるが晩御飯は準備できないと言われました。それで付近の小さな店で晩御飯を食べたのですが、エビフライを注文したということは、記憶にあるのです。記憶に残る、残らないはどういう基準なんでしょうね。

 このブログにもその時のことを少し書いていました。

 改めて情報を整理してみると、1984年9月29日、暗くなってからS君のカローラⅡで出発し、日付が変わってから雨晴海岸あたりに到着。クルマで朝を迎えました。その旅の目的のひとつは富山湾から昇る太陽の写真を撮ることだったようです。事前に太陽が昇る方位を調べたことを覚えていますから。しかし目覚めると小雨が降るような天気で、撮影は計画倒れになりました。

 そこから、能登半島の西側へ移動、あちらこちらをウロウロした中に岡部家住宅があった模様です。住宅の案内をしてくれた、係のおばさん(おそらく、当時の彼女は今の私より若かったと思う)の、鼻にかかった声はなぜか今でも覚えています。

ネガは経年劣化が激しい。一方プリントはあまり色が落ちていない。 

 夕方には、志賀町富来で夫婦岩の向こうに沈む太陽を撮っています。プリントからスキャンしたのが上の写真です。その夜は国民宿舎に素泊まり。

 翌日は能登有料道路で南下、金沢に寄って北陸道で帰った模様です。

 

 今浜ICで降りて、有名な千里浜なぎさドライブウェイを走ってみます。

 ドライブウェイとはいいながら砂浜ですから、途中でクルマを止めて写真を撮る人がいて、浜にパラソルを立てて水浴びをする人がいて…。コロナ禍とあって人は少ない。水浴びをしても密の心配はありません。確かに波打ち際をクルマで走るのは不思議な気分です。ドライブウェイと波打ち際の間にロープが張ってあるのですが、ところどころロープのないところが作ってある。

 そんなところを狙って、波打ち際までクルマを入れて写真を撮る人たち。千里もないけれど、確かに千里浜と呼んでも不思議でないくらいまっすぐに長い砂浜が続くのでした。何軒か、いわゆる海の家がありましたが、ここも申し訳ないくらい、よく空いています。夏場のニュースでは芋の子を洗うような海水浴場の風景がよく紹介されますが、同じ国とは思えないくらい、がら空きの千里浜でした。平日ですらね。県の土木事務所が管理しているそうです。まったく無料で通行できる道路、ありがたいことですね。

 

 政府のまん延防止等防止措置によって、私が金沢を後にした翌日から、兼六園は休園、金沢城公園内各施設も休館、21世紀現代美術館も閉館になったそうです。千里浜ドライブウェイも9日から通行止めになったようですよ。

(おしまい)

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 兼六園・金沢城早朝無料開放... | トップ | 銀河食堂の夜 さだまさし ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

PiTaPaより遠くへ」カテゴリの最新記事