奥伊吹スキー場へ通うようになって、20年以上になります。もっとも、「通う」とは言っても、1シーズンにせいぜい1日か2日くらいです。私のスキーはその程度です。一番多く雪の上にいたのは1シーズン15日という記憶があるのですが、独身時代のことです。午後3時間ほど滑れば十分。ほとんどは1人で行きますから話し込むこともなく、相手を待つ必要もなく、リフトの上か滑っているかのシンプルなものです。それも、雪のコンディションが悪くなってくる春先。「あら、今シーズンまだ行ってなかったわ」と慌てて行くくらいです。だから上達なんてしるはずがない。永遠の初級者です(初心者にあらず)。
昨日、朝から思い立って奥伊吹スキー場に行ってきました。前日だかに雪が降ったそうで、思ったより雪質がよかった。それにこんな人の多い奥伊吹スキー場を見たのは久しぶりです。しゃくなげゲレンデのペアリフトが2本とも稼動しています。とはいえ、バブル期に比べたら穏やかなものですが。
びっくりしたのは観光バスが何台も止まっていたこと。このスキー場は観光バスのやってこれない道路事情がありました。だからとても珍しい。最初に来たころは姉川ダムもまだなくて、山道をのそのそ登っていく感じでしたが、ダムができてからは道路も広く、走りやすくなりました。そう思って、改めてスキー場を見てみると、どんどん変化しています。昨シーズンだったかに、センターハウスなる建物ができて、ここはプリンス系か?(この表現も古いか?)と思われるようなアプローチになりました。それまでは斜面を登って行くと正面にスギの木が数本、シンボルのように立っていて、その下に青少年旅行村と彫られた大きな石があって… トイレもきれいになって、蛇口からは温水が出てきます。それに…。今シーズンからはDJまでやるようになりました。ここはどこや?でも、ゲレンデのスピーカーは旧来のままでした。ワンテンポ遅れて遠くのスピーカーの音楽が聞こえてくる。関西のスキー場の中では雪質がよいとは言われていたものの、なんとなくやぼったい奥伊吹スキー上の雰囲気はどこへ?私のような者には、やぼったいほうが落ち着くのですが。ついでに、リフト券も今シーズンから値上がりしていました。調べてみると休日が平日より500円高い!価格もリニューアルですね。リフト券が昔ながらの紙の券から変わったのは4シーズン前からでしょうか。随分偽造には悩まされていたようです。これもリフトの乗車状況がデータとして集められていますから、いわゆるビッグデータになってマーケティングに反映されるのでしょうね。保証金(500円也)を返却する代わりに550円のスイーツに交換できるなんてサービス?もできていました。
自分のリフト乗車データが記録されるのです
でも、付帯施設は変化したものの、ゲレンデはほとんど変わっていませんね。第3クワッドは昔、シングルが2本だった気がします。めったに使用されないけれど、ブナ林ゲレンデも比較的新しくできたように思います。あっそういやニューチャレンジコースというデンジャラスなコースも数年前にできましたが、私のような永遠の初級者には無縁です。また、ちびっこ用のベルトコンベアなんぞも無縁なので記しません。
人口の減少で、特に若者の減少でどこのスキー場も苦戦を強いられています。すぐ隣の由緒ある伊吹山スキー場もなくなってしまいました。そんな中で、生き残るために積極的に進化し続ける奥伊吹スキー場です。なんとなくUSJを見るようです。
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