大変恥ずかしく、水口の人たちに申し訳ないことですが、旧東海道の宿がここにあったということを全く失念していました。信楽から水口を抜けて八日市へ走る国道307号線は何十回も走っているのに、つまり旧東海道とどこかでクロスしているはずなのに、全く意識していませんでした。旧東海道とほぼ並行して走っ ている国道1号線を横切っているのは知っているのに。子どもの頃から永谷園のお茶づけ海苔のおまけのカードも数え切れないくらい見ているはずなのに。
その水口へバイクで出かけようという今回の企画です。水口からは国道1号線を東へ辿り、鈴鹿峠を越えて関、できれば亀山まで走ってみよう。亀山まで行けば中部圏まで走ったという気持ちになれるだろう(関と亀山でそんなに違うものか、よく知らないのですが)。そして、帰りは名阪国道ではなく旧来の国道25号線 を走ってみたい。実は私のスクーターは原付2種、名阪国道は走りたくても走れないのですが。
それにしても寒い。午前7時過ぎに自宅を出ました。天気はよくて空気もキリッとしています。長袖ラガーシャツの上に薄手のウインドブレーカー1枚。ちょうど いいと思っていたのですが、和束(京都府相楽郡和束町)では体が冷えます。和束は茶源郷と自ら名乗るだけあって、茶畑がとても美しいところですが、谷が深 くて早朝には陽が差しません。「うーっ、寒い」とヘルメットの中で叫びながら、信楽を抜けて水口に着いたのでした。
水口城跡に着いたとき、半そでのおじさんがいたのには驚きました。バイクを降りてもウインドブレーカーが脱げない私と対照的です。片手にカメラをもったそのおじさんは、遠くから出張でやってきた合間に城跡を見学しているといった出で立ちでした。
今回の計画をするまで、水口にお城がふたつあったということは知りませんでした。山の上に城跡らしきものがあるのは知っているつもりでしたが、それは水口岡山城跡といい、街中にはそれとは別の水口城跡があることはまったく知りませんでした。現在は水口城資料館になっているようですが、早朝のせいか開館していないみたいです。石垣と白壁がきれいです。ちょうど彼岸花がアクセントになっています。
城跡の案内板にしたがって、旧東海道を走ってみることにします。
(つづく)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます