みやこ屋

　奈良県中央卸売市場内にあるバイキングがうまいことでちょっと話題の食堂。
　もう何年も前から市場横の道路を通るたびに信号待ちの時に目に入るこの看板が気にはなっていました。
   看板には業界関係者以外でも入れると書いてあるのですが、気ィのあかん私のこと、これまでのぞいてみることはできませんでした。
 　1000円で食べられるバイキングがけっこう値打ちあるという話題を聞いたのはこの1年くらいでしょうか。いっぺん食べてみたいと思っていたら、会社の先輩が誘ってくれました。このやたら広い市場の敷地です。誰かに連れて行ってもらわなければみつかるはずのない場所に食堂はありました。大きな建物の2階部分。自動車で2階まで駆け上がる仕組みです。平日だったのですが、12時過ぎに着いたら入口で何人かの人が席待ちをしている状況でした。先輩の計らいで予約済みの私たちは待つこともなく入れました。もともと、市場関係者のための、いわば従業員用の食堂だったものを開放したものらしく、関係者優先座席なるものがあります。それにこの世間とは逸脱した営業時間。朝6時から15時までとなっているようです。市場ならではですね。
  さて、これから行ってみようという人のためのアドバイス。

• 予約ができるならそのほうが安心。
• 入り口で代金を払うときに、お造りか天ぷらかを聞かれるのであらかじめ決めておこう。
• バイキングには握り寿司10カンがついてくる。これがバイキングのメインです。このほかにバイキングでたくさんのものを選べるわけです。寿司はテーブルに 着いてから運ばれてきますので、始めにうっかり白ご飯を大盛で取ったりしないよう気をつけます（一緒に行った仲間にもこんな人がいました）。足りなければ 後で取りに行けばいいのですから。
• 付いてくる寿司はこれだけですが、代金を払えば寿司も追加できます。私が行った時は、ボタン海老1本100円、本マグロ1カン100円、ヒラメ１カン50円、エンガワ１カン50円と書かれていました。

   バ イキングって、メインになる料理がなくて、何を食べたんだか満足感に乏しいってことありませんか。おいしいお寿司がメインにあるっていいですね。なにしろお魚も野菜も材料には事欠かない市場内にある食堂です。小奇麗とか小洒落たなんて気分はどこにもありません。しかし、巷のバイキング屋さんへ行くことを思 えば、みやこ屋はずっとリーズナブルでおいしいです。そうそう、写真を見ていて思い出しました。「もうお腹いっぱい！」というところまで食べたらデザートが出てくる のでした。