わたりがにとアスパラガスのスパゲティ

　アンチョビーのスパゲティを食べたい。一番手ごろにアンチョビーが手に入るのは、あの100均ショップです。バイクを走らせました。アンチョビーを二缶買って帰るつもりが、そばにあったオイルサーディンにも心を奪われてしまいました。このオイルサーディンで、スパゲティを食べたことも以前にありました。

　さらに、缶詰のコーナーで見つけてしまったもの。わたりがにのフレーク。これも税込み108円だというと、迷わないほうがおかしい。結局、オイルサーディンとアンチョビーとわたりがに。この三缶を買って帰ったのでした。

　わたりがにの缶詰を買った理由はこうです。わたりがにと書かれた缶詰、タイ産だそうですが、なんとなく怪しい。缶詰の横に描かれた絵が、どう見てもあのエラの張ったわたりがにの絵ではありません。それに足先？のフィンがない。絵はずわいがにのようでもありますが、足が爪を含んで4組しかない。この絵だと、タラバガニやハナサキガニのようにヤドカリの仲間に見えます。しかし、甲羅の感じはカニの仲間のよう。この怪しさに惹かれて買ってしまったというわけです。怪しいものが好きなんですね、私。

　この缶詰でスパゲティに挑戦してみるのはいいとして、具材がもう少し足りない。何がいいだろう。季節ですから菜の花かアスパラガスがいいなと思いました。で買ってきたのが、立派な太さのアスパラガス。ただし、メキシコ産と書いてある。立派な太さのが5本入って税込100円とちょっと。値段よりも、ほぼ日本の裏側から飛行機に乗ってはるばるやってきたということが愛おしくて、買いました。

　出来上がったスパゲティがこれ。

　ニンニクとタカノツメをペースに、わたりがにとアスパラガス。味付けは塩。材料費200円強としてはなかなかうまかったし、季節感もよかった。ただ、アスパラガスの主張にわたりがにが気後れした感じで、少し影が薄かったわたりがにくんでした。もう少し工夫が必要かな。