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朝食の後は、バスに乗ってお寺参りです。
社会で習ったとおり、鎌倉って山に囲まれていて、南側だけが海。鶴岡八幡宮の前で左に折れると、山がすぐ近づいてくるように感じます。浄明寺でバスを降りる。
竹林が美しいという報国寺へ行ってみました。小さなお寺です。本堂へは上がれません。竹林はそんなに広いものではありませんが、手入れはよくされているようです。私が行ったときも二人の庭師?が手入れをしていました。蜘蛛の巣を取っているようです。また見上げると竹が倒れないように仕掛けがしてありました。
続いて、バス停の向こうにある浄妙寺。これが旅行者泣かせです。行きたいお寺は浄妙寺。そこへ行くためのバス停は浄明寺。鎌倉市浄明寺にある浄妙寺、というわけですが、初心者にはそれがわからない。浄妙寺に行くには、浄明寺で停まるという、このバスに乗ってよいものか、ずいぶん迷ったのでした。その、浄妙寺は鎌倉五山のひとつ。本堂が変わっていて、瓦ではなく銅板葺き。もとは大きな敷地があったそうですが、今はコンパクトなイメージです。
坂をとんどん登っていくと、イングリッシュガーデンと洋館があるというこれまた不思議な古刹です。
バス停の前の石屋さんによれば、鎌倉には108の寺院があるらしい。漱石の『こころ』でも、「先生」が鎌倉で逗留していたのは、「普通の旅館と違って、広い寺の境内にある別荘のような建物」となっています。鎌倉=寺院。鎌倉時代はそれだけの財力があったのでしょうが、現代、それらの寺院を存続させるのはたやすいことではないと思ったことです。
40年前と今回と、たった2回しか訪れたことのない観光客は考えます。鎌倉の魅力ってなんなのだろう。
- 鎌倉時代のものを今に残す、歴史の奥深さ
- 御用邸、別荘地など、鎌倉文士などがもつハイソなイメージ
- 海と太陽の明るいイメージ
- サーフィンなどがもつ躍動感
- 東京から約1時間の程よい距離感
こんなイメージが相まって、鎌倉という集客装置が出来上がっているのかなと、勝手に想像しました。どうでしょうか。
ところが、東京からのほどよい近さが、日帰り観光をメインにしてしまう。コロナ禍前のデータですが、年間2000万人の観光客がやってくるのに、宿泊客は30万人。やってくる人の1.5%しか泊まらないという計算です。
鎌倉には、あちらこちらに「鳩サブレ―」。東京の土産でちょいちょい見かける鳩サブレ―は鎌倉が本店だったのですね。若宮大路沿いに本店があります。鎌倉市内だけでも何店舗見かけたことでしょう。
ホテルに帰って休憩したあと、また江ノ電に乗って最後の鎌倉の海を眺めました。日中の日差しの強い中、鎌倉高校前の踏切では、4,50人の人がいたでしょうか。海には、相変わらずサーファーの姿が。
車内を眺めていて気付いたのですが、乗務員室への扉は木製で、ドアノブは真鍮製。客室の床は板張り。外見だけでなくこれは古いぞ、何年生まれだろうと探すと「平成元年」のプレートが付いています。なんか変だなと、355という車両番号をメモして、帰って調べてみました。Wikipediaによると、305編成と呼ばれている車両で、1960年に製造されたものらしい。1989年の改造で冷房装置もつけられた(それでこんな暑い日でも快適に乗れるわけです)。よって、「平成元年製造」。実は60年以上走っている古参だったわけです。
藤沢からは小田原まで東海道線に乗り、昼ごはんを食べた後、新幹線で帰りました。
(おしまい)
たまたまこんな記事に出会いました。うーん、なるほど!と面白く読みました。
【鎌倉って、どんな街】鎌倉殿の13人の舞台は人気№1の観光地。海と山と寺と江ノ電があるいわば散歩のテーマパークなのだ。
(8月28日追記)
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