周山街道を京都に向かって走っているうちに雨はどんどん強くなります。
堀越峠を越えたら京都府。美山町という文字が飛び込んできます。(南丹市)美山町といえばかやぶきの里。15年ほど前に一度だけ連れて行ってもらったことがありますが、何しろ遠い。よっぽど気合がなければたどり着けるところではありません。ところが、周山街道を走っているということは、ほんの数キロ寄り道をしたら、かやぶきの里です。
16時近いですが、寄らない手はありません。天気は雨。歩くには不便ですが、山に霧がかかるのも絵になるかも知れません。青空だけが風景写真ではないと勝手に理屈をつけて、かやぶきの里を目指しました。周山街道から、北村方面に折れたところで自転車の女性二人とすれ違いました。かやぶきの里を訪ねた帰り、雨に見舞われたということでしょうか。ご苦労さんだなと思います。
曲はさだまさし「償い」また目の前がかすんできました。今日は運転しているのに何度も音楽に泣かされます。
かやぶきの里の駐車場。昼間はもっと観光客がいたであろうとは思われますが、クルマももうほとんどいません。大きな傘を差して、集落内を歩いてみます。地元の人を含めて、ほとんどすれ違う人もありません。後から写真のデータを見ると、30分強しか滞在していなかったようです。まだこれから帰路は遠い。急いでいたんだと後から思いました。
周山街道に戻り、深見峠を越えて、京都市(旧京北町)。477号とクロスするのは、京北周山町、ウッディー京北の前。ここは昨秋、バイクで芹生峠を越えたときに訪れています。ウッディー京北でカメラを落として(ストラップが切れた!)ヘコんだのでした。ここから先は昨秋走った道。そうそうそんな景色だったと思いながら機嫌よく走りました。比較的新しいトンネル。広い歩道も作られているそのトンネルの入り口で、かやぶきの里に行くとき見かけた自転車の二人組を見かけました。もうここまで走ってきたんだと驚きました。だってママチャリですよ。彼女らはあの地点から20km以上は走っています。そしてここまでたどり着いたということは、京都市街まで走るつもりなんでしょう。恐るべし。トンネルに入ったところで雨に逃れて、シャツの水気を絞っているように見えました。ご苦労様。
ところで、昨秋バイクで走ったときには全長が2kmを超えるようなこんな長いトンネルはなかったぞ。帰って調べると、京北トンネル、2313m。2013年12月に開通したそうですから、昨秋通ったときには供用されていなかったわけです。
三尾をこえて、天神川沿いに南下します。ここまで来ると、よく知った道路です。
つづく
電柱が邪魔ですがテーマパークじゃなくて生活があるところですものね(^^;;
こういう場へ行くと、いつも人々の生活を邪魔しに行っているだけのような気分になってしまいます。この地区で50軒ほどが暮らしてらっしゃいますものね。
実は、一枚目の写真は別ですが(少し離れた地域です)、電信柱もアースカラーに塗られていて、目立たないように工夫されているんですよ。