若狭の名物にへしこというものがあります。小浜あたりで魚を置いている店を覗くと、さばの姿をしたへしこが売られていますが、これまで食べてみたことがありませんでした。
嘘か本当か、漏れ伺うところによると、くさややふなずしと並んでくさいものらしい。買いたくても一尾まるまるのへしこがもし口に合わなかったら、捨てるしかないというもったいないことになります。製造者にもさばにも申しわれないことになってしまいます。
ひとつ、言い訳をしておきますが、ふなずしは臭くもなくおいしかったという経験をもっています。地元の人に言わせるといいものは臭くないのだそうです。くさやにはまったく近寄ったことがありません…
そんなわけで、これまで近寄らなかったのですが、道の駅うみんぴあ大飯で、へしこのフレークという小さな小さなパックが売られていました。ほんのわずかですがこれなら、たとえつらくても目をつぶって鼻をつまんで食べれば、なんとかなるかも知れないと思いました。それにたったの300円。話題のためにも買ってみるべし。
魚の糠漬け。すでに焼いてあって、そのまま食べればいいそうな。
帰ってさっそく封を切ってみました。少しからい。量を食べるものではないように思います。けれど、臭いという印象はありません。酒のアテとか、温かいご飯の上に乗せて食べるとおいしそうです。発酵食品です。さばの缶詰が上等に昇華しましたというイメージでしょうか。工夫によってはスパゲティの具材にも使えるかも知れません。すぐになくなってしまいました。お酒が進みました。
今度は、もう少し量のあるものを買ってみよう。
この味がいいねと君が言ったから七月六日はへしこ記念日 (>∩<;)w
おしまい。
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