以前に「二千年の夢 42度 壱岐の蔵酒造」のimpressionを書きましたが、実は、もう一本いただいていたのです。ありがたい友です。
今回の「卑弥呼の夢」は壱岐限定販売だと書かれています。壱岐に行かないと手に入らないらしい。なるほど、酒造所のサイトを見ても商品ラインナップにはこの銘柄はありません。珍しいお酒をいただいたわけです。
壱岐産の原料100%で醸造されているそうです。ということは、例の壱岐焼酎ですね。「原料が大麦2/3、米1/3」であること、「壱岐島内の水」を使うこと、そして、「壱岐島内で蒸留、瓶詰め」まで行うことの条件をクリアしなければ、壱岐焼酎と名乗れないと、「二千年の夢」で勉強しました。
銘柄の卑弥呼ですが、私たちは邪馬台国畿内説とか九州説とかの論争を知っています。京大の人たちは畿内説を、東大の人たちは九州説をとるということを不思議に思ったことがありますが、壱岐と卑弥呼とはどういう関係よと思って説明書きを読むと、卑弥呼は壱岐にいたという言い伝えもあるのだそうです。それで「卑弥呼の夢」だそうな。この酒造所は「夢」が好きですね。
「二千年の夢」と比べて、「卑弥呼の夢」のimpressionを書きます。
香りは、「二千年の夢」に比べるとぐっと控えめです。向こうはシェリー樽で寝かせますので甘く丸い香りがしますが、比較すればこちらは角っぽい印象です。色も樽から色をもらった「二千年」、「卑弥呼」は甕仕込かステンレス樽でしょうか。無色に近い。ストレートで含むと、ドライな印象の「二千年」と比べて少し甘い。この甘さを栗みたいだと形容したら、それは違うとその友は言いましたが、私の力量ではそういう喩えしかできませんでした(自信のないところです)。
ロックにしてみました。「二千年」はさらにドライな印象が強くなります。こちら、「卑弥呼」もきりっと締まりますが、麦焼酎らしい雰囲気が出てきます。それになりより、女性っぽい繊細さ(この表現、非難されるかしら)が感じられるのが「卑弥呼」です。
水割りはどちらも駄目です。水っぽくなっていけません。ロックで食事の前に一杯、じっくり味わって、後は泡盛の一般酒で食事に入ろうと思うお酒です。
「卑弥呼の夢」これもおいしいお酒です。簡単に買えないとは思いますが、物産展でもあれば探してみよう。それまで覚えておきたいお酒でした。ご馳走様でした。
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