サンクス平尾を後にして、またヘラヘラと西へ歩いてIKEAの手前で北向きに歩きます。大正区の北のほうにも渡船場があったはずだという記憶だけで歩きました。これまたなんとかなるものですね。千歳橋の下を渡船場がありました。
大正内港にかかる千歳橋は2003年に完成しました。その下を渡船が往復しているのです。 向こう岸との距離は500メートルくらいでしょうか。大きな船が通過するので渡船もダイナミックな動きをします。大きな船との衝突を避けるため、「どっち向いていくねん、向こう岸はあっちやで。」と言いたくなるような方向に進んでいきます。この日経験した3つの渡船の中で一番ダイナミックです。揺られて倒れないように気をつけましょう。
ここの客達は秩序正しく並んで乗船はしますが、乗務員にお礼の言葉を言いません。乗務員も「ありがとうございました。」とは言いません。同じ区内でも雰囲気が違うものですね。
渡船に乗って北恩加島へ来たものの、頭上の橋も自分の足で渡ってみたくなって、もう一度鶴町方面へ戻ってみました。この橋には歩道が拵えられています。海面からの高さが28メートルあるそうです。風に吹かれながら俯瞰するというのは楽しいものですね。なみはや大橋もその向こうの港大橋もすぐ隣に見えます。
橋を徒歩や自転車で渡る人は結構多いです。この高さまで自力で上って港を渡って下りるまで15分やそこらはかかりそうです。一方、渡船は20分ヘッドの運行です。ということはわざわざしんどい思いをして自力で橋を歩かなくても、黙って待っていれば船が運んでくれるというのに大阪人は待つのがいやなんでしょうかね。これがひとつの不思議。もうひとつは、渡船は橋の代替手段なのだとしたら2003年に千歳橋が完成したら渡船は廃止されるものではなかったのかと思うこと。近頃はどこもかしこも事業仕分け流行りです。渡船がなくなってしまわないことを祈ります。
波の静かな港内を水上オートバイが2台、白い軌跡を残して走っていくのが綺麗でした。
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