小学校教師で、現在休職して大学で教育学を学んでいる竹内しのぶ先生が、かつての教え子で中学生の田中鉄平と原田郁夫を従えて「事件」を解決に導く6つのミステリー。
警察沙汰となるのはそのうち4つ。さらに事件になるのは3つ。残りの2つはかつての教え子の家庭内や校内での「事件」です。
ミステリーであるけれどコメディでもあり、ちょっとホロっとさせられる人情噺でもあります。タイトルを見ただけで気安く読めそうだと思いますよね。
東野圭吾って、ある福山雅治が「非常に興味深い」って言う、あの映画の原作者でしょう。映画の原作を読んだことはありませんが、ストーリーや雰囲気に大きなギャップを感じるのが本作です。
本作は作者デビューの翌年から7年間に渡って書かれたシリーズの後半部分にあたるそうです。30年ほど前の時代が舞台です。クルマのギアとかクラッチとか、またポケベルだとかウォークマンとか、懐かしい時代を思いながら読みました。
どうしても『名探偵コナン』から離れられず、大阪市内を主な舞台としているのにしのぶセンセが毛利蘭、2人の中学生が少年探偵団の元太君と光彦君、しのぶセンセに求婚している新藤刑事が高木刑事にイメージされて仕方ありません。
この文本の奥付を見ると発行が次男の生まれた年になっています。不思議だなと思ってよく確認すると、古本で買ったようです。
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