ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

ローコスト国道(1)

2012-10-30 07:53:09 | PiTaPaより遠くへ

 関宿の西追分で一旦バイクを停めて、休憩施設でパンフレット三部作(亀山宿、関宿、坂下宿)をもらいます。変なヤツだなと自分でも思います。この休憩施設にパンフレットが置かれていることは、前回来た時ときから知っているのです。にもかかわらず、これから帰路というときになってパンフレットを入手しようというのですからね。帰りがけになってブログ記事のことが気になってきたということでしょうか。

 西追分で京に向かう旧東海道、現国道1号線の筋と(今朝はこっちからやってきた)、かつて大和街道と呼ばれた国道25号線の筋に分かれます。帰路は25号線にしようと決めていました。

  国道25号線には名阪国道という自動車専用道の新線があり、亀山市から天理市を、つまり、三重県と奈良県の間にある山間部を、東名阪自動車道と西名阪自動車道を結ぶように作られています。初めて名阪国道を走った頃にはなぜ、こんな高速道路のような道路が無料で走れるのか疑問に思っていました。それに、名阪国道は国道25号線であるはずなのに、それとは別に国道25号線が存在するという不思議。25号線(名阪国道と区別するために25号と呼ぼう)の一部は走ったことがありますが、今日は関から天理まで通して走ってみようというものです。

  関からは加太川に沿って走る山道といった印象です。もちろん、舗装はされていますが、センターラインもありません。それでも加太(かぶと)あたりまでは走りやすい道です。加太といえばかつては蒸気機関車が重連で走っていた難所。今でいう撮り鉄から絶好の撮影ポイントとされていたそうです。残念ながら私はその時代の関西本線を知りません。鉄道好きな仲間がカブトゴエなんて言うものですから、カブトムシか兜くらいしか思いうかばなかったのですが、カブトは加太と書くのですね(和歌山には加太【カダ】というところがあります)。25号から少し折れると加太駅。覗いてみました。無人駅でした。かつては、たくさんの国鉄職員が働いていたのでしょうね。寂しさが漂います。

  加太を過ぎると、国道はだんだん頼りなくなってきます。道なりに走っていたら、どうやら国道を外れて1kmほど走っていたらしい。国道に威厳がないから、県道へ迷い込んでしまうのです。さらに進むと、舗装も怪しいところに出くわします。採石場が近くにあって、運搬のトラックが頻繁に走るからなのでしょうが、「この先法面崩壊あり」なんて書かなければならない国道。「君には国道としてのプライドとか意地はないの?」と国道に聞いても返事はありません。

 採石場を過ぎると、ややプライドを取り返したかに見える路面状況になって、名阪国道に近づいたら伊賀ドライブインが見えます。名阪国道を走るときよく世話になるドライブインです。ここから柘植駅までは1kmちょっと。駅を眺めるために走ってみました。関西本線と草津線の接続駅で電車も見られるはずなのですが、タイミングが悪かったのでしょう、広い構内には1本の列車もいませんでした。

 もう一度、名阪国道のそばまで戻って、25号線を西向きに走ります。ここからはぐっと国道らしくなりました。田んぼの中を走る、センターラインもある地元の主要道といった様子。1kmほど南側には名阪国道が並行して走っています。そのせいでしょうね、国道の割には地元のクルマばかり。100mほど北にはJR関西本線が、これも田んぼの中を走っています。亀山から柘植までクネクネしていたのが嘘のように、ほとんど一直線のまま、伊賀上野まで続いています。道路の上では青色の大きな案内標識が、25号線はまっすくだぞと教えてくれます。頼りがいのある国道というイメージ。

 ところが、上野の市街に入ったあたりで、案内標識から「国道25号」が消えてしまいます。私のあいまいな事前知識では25号線は伊賀上野城の南側を走っていたはずなのですが、今私は北側からお城を見ています。どこかで国道から外れたのだと思い、次の交差点で南へ曲がったのでした。おそらく、伊賀上野の人たちは25号がどう走っていようと興味はないのでしょう。西へ向かうなら木津川沿いの国道163号か、少しだけ南へ走って名阪国道を選ぶでしょうから、25号を案内する必要がないのでしょう。

 お城を左に南へ走り、伊賀鉄道の踏切を越えて、しばらく走るとありました! 25号線は右折だと書かれてありました。

 

(つづく)


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2 コメント

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ローコスト国道 (ini)
2012-11-04 12:49:53
ローコスト国道のタイトルで思い出しました。

独身のときに三重県に住んでいたことがあるんですよ。
熊野市に半年、伊賀上野市と四日市市に各1年で2年半です。
そのときにどの辺りを走ってたときか忘れましたが、家の軒に触れそうな狭いくねくねした道を会社の先輩が車を運転しながら、「驚きだけど、これで国道なんだよね」って言ってました。

もう30年近く前の話です。
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いろいろと接点がありますね (きすけぐみ)
2012-11-17 11:11:28
iniさま、いつもありがとうございます。
すっかりもお返事が遅れました。
何かと私達には接点があるようですね。

軒に触れそうな国道、どこだったんでしょう。気になりますが、もしかしたらそんな細い国道は案外たくさんあったりして。
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